遥かなる:エピソード伝説 1の2
*
『ありがとう。随分多くの経験と密度の濃い時間を貰った。じゃ次の所へ連れて行ってくれよ』
『そうだな。この間ガッシュと仕事をした星へ下りてみるか?』彼がリゲルに言った。
『俺だけ?目立つじゃん。俺さらにでかいから外から見るんで良いよ』
『それはガッシュもだ。光を消しても目立つ、モデルか傭兵ではないかと言われたそうだな』
リゲルはガッシュを見て頷きながら大げさに言った。
『ん〜、確かに超絶美の人だからなぁ』
ガッシュは片方の眉を上げてリゲルをジロッと見た。
『何だよガッシュ、美人じゃ嫌だと言うから、美と人の間に”の”を入れただろ?』
『はいはい。耳たこのお褒めに、限りなく同じに聞こえる言葉を感謝するよ』
ガッシュは、ますます嫌な顔をするが、それもまた良いほど呆れた美形だった。
彼はリゲルとガッシュの、いつものじゃれあいに終止符を打つように言った。
『二つの銀河が衝突しているのが分かるだろう、双方で銀河間戦争を起こしそうになっていた。未来を選べと言って交渉し、一応和平工作は成功したが、根強い不信感が残っている事は確かだ』
リゲルは信じられないと言うように呆れていった。
『双方の文明すべてが崩壊するんじゃ、戦争どころじゃないだろうに』
『それぞれの銀河の衝突位置から一番遠い、上の銀河の腕の先にある辺境地域へ移住する技術と、財力の争奪やら優先順位をめぐる問題からだ。その辺境の惑星さえも銀河と共に、崩壊の波に飲み込まれるが、それは彼等にとって遥か遠い未来のことだ』
『そうか。でも今ある彼等の文明に影響しだすのは、後どれくらいなんだ?』
『場所にもよるが、ぶつかり始めた所から放射されるあらゆるエネルギーが徐々に影響す。千年単位だな』
『すぐじゃん!』
『千年単位と言ったのだよ。すぐとはフィールの影響かな?』
『そうかも、見て良い?双方の代表による会議はこじれるな。その辺境地域まで行ける巨大宇宙船は?』
『数十年計画でやっている。すべての人と生き物の中で優先順位と、環境に適合できるかどうかの調査。もめるところだな。一部のものに彼等の出方次第で情報を渡すと伝えている』
『一部、、、良いの?』
『昔私が訪れた星で、未来において危機が訪れた時にまた来る事を約束していたようだ。今彼等は真剣に平和交渉をしている』
『昔に来た事があったんだ』
『ガッシュが行ったのかと思うような伝説になっていた』
『私が光るようになったのは、リゲルに影響されたせいで。昔は普通に人でした!』
リゲルと彼は同時に『普通に?』と言った。
『、、、話をもどして』
『今すべてを移動させるわけには行かないのかな?あぁ、好戦的なものたちが支配する強大な力をもった訳か。それぞれが悩み平和構築のために努力する文明へと、急速な成長が必須だな。こういう危機に瀕した文明は、数多くあるのだろうけど、すべてに影響していたの?』
『宇宙の法則の中で生命を護り育て次に繋げるのだが、そこの生命達に直接コンタクトを取ることはそれほど無いと思っていたが記憶が消えているだけで、そうでもなさそうだ。しかし支配者として生命の上に存在する事はない』
『でも未来を選ばせるのも辛いな』
『彼等の可能性は、今この一瞬後から宇宙と共に無限にあるのだよ』
*
代表会議を見ていた。互いに譲れないと時間ばかりが過ぎていく。
その中で一人の男が立ち上がり、大きな響く声で発言をした。
「議長!すでに我々には、互いの利益ばかりを優先させている時間はないはずです。
いかにすみやかに大切な愛するもの達を救うか、その計画をだし、科学技術力を補い合いながら、確実な希望ある未来にしてかなければならないのです」
「ルキテル大統領、それは分かりきったことではないか!いかなる科学技術を持ってしても完璧な救出などあり得ない。また辺境の惑星郡にそれぞれの故郷と同じ環境を作れるわけもない。
そこで次の選択肢が出てくる。初期段階において移住先で、あらゆる専門家が必要だとお分かりだろう?そこで人選は当然のこと」
「我々2つの銀河の最高の科学力を持ってしても、成し得ないということは誰もが知る事実です。今ある生活水準のコピーなど望んでは新天地での開拓などありえません。何よりも大きな力は、希望ある民です。民衆の中にあらゆる力が存在しているのです」
すると周りの代表たちから非難の声が上がりだした。
「ルキテル大統領は平和主義者で有名ですが、大妄想家ということですな」
「民に何が出来る!多くは無能な者たちだ。これほど言っても、優先順位というものがある事が分からないのか?」
するとルキテルは胸を張り言いきった。
「やるべき優先順位もちろんです。しかしその根底に生命に対する愛が無くて、民に対する尊敬がなくて、未来が発展した例を私は知らない!
我々はここ数ヶ月以内に文明が滅亡する危機にあったが、こうして一同に会し話し合う機会を得たではないですか。しかし危機はすぐ側まで来ている。もう選択の余地はないのです」
「一体何が言いたいのですかな?」
デール星の大統領が言った。
「私たちの星でも信じられない事が起こりましたが、デール星でも何かあったのでは?」
「今応える必要はないと思うが?」
「そうでしょうか?時間は限られています。ここにいる我々が全力で平和構築にまい進しなくては、
未来はないのです。大統領そうではないですか?」
「貴方はあれを信じると?」
「信じます。信じるしか我々の未来はないと確信しています。貴方は疑っているのですか」
「いや、、、」デール星の大統領は言葉に詰った。
「ちょっと待ってください。二人だけで話をされては困ります。何か訳がありそうですが、我々の持つ最高の智慧と技術を駆使して、未来を切り開いて行くしか道はなく、それは急を要すると言う事を確認します」座長をしている一人の星王が言った。
「そのとおりだ」
「皆さん、我々の手の中に未来はあるのです」
*
『こんな状態のに付き合っていくのか、、、』リゲルが言った。
『彼等が真剣に平和を求めるように、数人に接触をしたがもう少し見ていこうと思っている』
『そう、銀河の崩壊を遅らせる事もあれば、人、一人の命のために身を削る事、そのすべてが仕事か、、、』リゲルは、あらためて彼を見てため息を付いた。
『ん?』
『んって、途方もなくて想像のほかだよ』
『宇宙と共に永遠にここ彼処に、生命達の平和の種の栄養になるなら、存在の意味もあると思うのだよ』
彼は優しく微笑んで、巨人リゲルの美しい緑の目を見ている。
その濃紺の瞳は金の銀河を内包し、ジッと見つめられると、温かく柔らかな心地よさに包まれそのどうしようもない懐かしさに涙が出てくるのだった。
*
『ありがとう。随分多くの経験と密度の濃い時間を貰った。じゃ次の所へ連れて行ってくれよ』
『そうだな。この間ガッシュと仕事をした星へ下りてみるか?』彼がリゲルに言った。
『俺だけ?目立つじゃん。俺さらにでかいから外から見るんで良いよ』
『それはガッシュもだ。光を消しても目立つ、モデルか傭兵ではないかと言われたそうだな』
リゲルはガッシュを見て頷きながら大げさに言った。
『ん〜、確かに超絶美の人だからなぁ』
ガッシュは片方の眉を上げてリゲルをジロッと見た。
『何だよガッシュ、美人じゃ嫌だと言うから、美と人の間に”の”を入れただろ?』
『はいはい。耳たこのお褒めに、限りなく同じに聞こえる言葉を感謝するよ』
ガッシュは、ますます嫌な顔をするが、それもまた良いほど呆れた美形だった。
彼はリゲルとガッシュの、いつものじゃれあいに終止符を打つように言った。
『二つの銀河が衝突しているのが分かるだろう、双方で銀河間戦争を起こしそうになっていた。未来を選べと言って交渉し、一応和平工作は成功したが、根強い不信感が残っている事は確かだ』
リゲルは信じられないと言うように呆れていった。
『双方の文明すべてが崩壊するんじゃ、戦争どころじゃないだろうに』
『それぞれの銀河の衝突位置から一番遠い、上の銀河の腕の先にある辺境地域へ移住する技術と、財力の争奪やら優先順位をめぐる問題からだ。その辺境の惑星さえも銀河と共に、崩壊の波に飲み込まれるが、それは彼等にとって遥か遠い未来のことだ』
『そうか。でも今ある彼等の文明に影響しだすのは、後どれくらいなんだ?』
『場所にもよるが、ぶつかり始めた所から放射されるあらゆるエネルギーが徐々に影響す。千年単位だな』
『すぐじゃん!』
『千年単位と言ったのだよ。すぐとはフィールの影響かな?』
『そうかも、見て良い?双方の代表による会議はこじれるな。その辺境地域まで行ける巨大宇宙船は?』
『数十年計画でやっている。すべての人と生き物の中で優先順位と、環境に適合できるかどうかの調査。もめるところだな。一部のものに彼等の出方次第で情報を渡すと伝えている』
『一部、、、良いの?』
『昔私が訪れた星で、未来において危機が訪れた時にまた来る事を約束していたようだ。今彼等は真剣に平和交渉をしている』
『昔に来た事があったんだ』
『ガッシュが行ったのかと思うような伝説になっていた』
『私が光るようになったのは、リゲルに影響されたせいで。昔は普通に人でした!』
リゲルと彼は同時に『普通に?』と言った。
『、、、話をもどして』
『今すべてを移動させるわけには行かないのかな?あぁ、好戦的なものたちが支配する強大な力をもった訳か。それぞれが悩み平和構築のために努力する文明へと、急速な成長が必須だな。こういう危機に瀕した文明は、数多くあるのだろうけど、すべてに影響していたの?』
『宇宙の法則の中で生命を護り育て次に繋げるのだが、そこの生命達に直接コンタクトを取ることはそれほど無いと思っていたが記憶が消えているだけで、そうでもなさそうだ。しかし支配者として生命の上に存在する事はない』
『でも未来を選ばせるのも辛いな』
『彼等の可能性は、今この一瞬後から宇宙と共に無限にあるのだよ』
*
代表会議を見ていた。互いに譲れないと時間ばかりが過ぎていく。
その中で一人の男が立ち上がり、大きな響く声で発言をした。
「議長!すでに我々には、互いの利益ばかりを優先させている時間はないはずです。
いかにすみやかに大切な愛するもの達を救うか、その計画をだし、科学技術力を補い合いながら、確実な希望ある未来にしてかなければならないのです」
「ルキテル大統領、それは分かりきったことではないか!いかなる科学技術を持ってしても完璧な救出などあり得ない。また辺境の惑星郡にそれぞれの故郷と同じ環境を作れるわけもない。
そこで次の選択肢が出てくる。初期段階において移住先で、あらゆる専門家が必要だとお分かりだろう?そこで人選は当然のこと」
「我々2つの銀河の最高の科学力を持ってしても、成し得ないということは誰もが知る事実です。今ある生活水準のコピーなど望んでは新天地での開拓などありえません。何よりも大きな力は、希望ある民です。民衆の中にあらゆる力が存在しているのです」
すると周りの代表たちから非難の声が上がりだした。
「ルキテル大統領は平和主義者で有名ですが、大妄想家ということですな」
「民に何が出来る!多くは無能な者たちだ。これほど言っても、優先順位というものがある事が分からないのか?」
するとルキテルは胸を張り言いきった。
「やるべき優先順位もちろんです。しかしその根底に生命に対する愛が無くて、民に対する尊敬がなくて、未来が発展した例を私は知らない!
我々はここ数ヶ月以内に文明が滅亡する危機にあったが、こうして一同に会し話し合う機会を得たではないですか。しかし危機はすぐ側まで来ている。もう選択の余地はないのです」
「一体何が言いたいのですかな?」
デール星の大統領が言った。
「私たちの星でも信じられない事が起こりましたが、デール星でも何かあったのでは?」
「今応える必要はないと思うが?」
「そうでしょうか?時間は限られています。ここにいる我々が全力で平和構築にまい進しなくては、
未来はないのです。大統領そうではないですか?」
「貴方はあれを信じると?」
「信じます。信じるしか我々の未来はないと確信しています。貴方は疑っているのですか」
「いや、、、」デール星の大統領は言葉に詰った。
「ちょっと待ってください。二人だけで話をされては困ります。何か訳がありそうですが、我々の持つ最高の智慧と技術を駆使して、未来を切り開いて行くしか道はなく、それは急を要すると言う事を確認します」座長をしている一人の星王が言った。
「そのとおりだ」
「皆さん、我々の手の中に未来はあるのです」
*
『こんな状態のに付き合っていくのか、、、』リゲルが言った。
『彼等が真剣に平和を求めるように、数人に接触をしたがもう少し見ていこうと思っている』
『そう、銀河の崩壊を遅らせる事もあれば、人、一人の命のために身を削る事、そのすべてが仕事か、、、』リゲルは、あらためて彼を見てため息を付いた。
『ん?』
『んって、途方もなくて想像のほかだよ』
『宇宙と共に永遠にここ彼処に、生命達の平和の種の栄養になるなら、存在の意味もあると思うのだよ』
彼は優しく微笑んで、巨人リゲルの美しい緑の目を見ている。
その濃紺の瞳は金の銀河を内包し、ジッと見つめられると、温かく柔らかな心地よさに包まれそのどうしようもない懐かしさに涙が出てくるのだった。




