<SORAを見上げて>
倉庫:ショートショート・長編等の書き物にはまって数年、重複が多く手直し中です。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>55
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>55

ガッシュが目醒めたのは、その夜だった。
ノルドとランも、それにベガと他のスタッフが、ガッシュの目覚めるのがわかって来ていた。
皆ガッシュの目覚めを黙ってみているつもりが思わずため息と共に呟いてしまう。
「本当に綺麗だな、、、」
「いやぁ、良い男は寝顔見てるだけでも癒されるな」
「男性陣が言うと微妙ね。ガッシュの造形美は銀河1でしょう」

『ん?』
「!ガッシュ、大丈夫か? ものすごいエネルギーだったぞ」ノルドが顔を覗き込んだ。
『?、、、、あぁ、リゲルな』
長い睫が揺れて、琥珀のようなブラウンの目が開き、まだ完全に覚醒していないと言うような顔で言った。。
「ガッシュ、リゲルに抱きしめられた感想はどうだったの?」ベガが微笑んでいる。

ガッシュは一気に目が覚めたという表情で片眉を上げてベガを見た。
「勘弁してくれよ。別に抱きつかなかったぜ」
「あらぁ〜?ふふふっ」ベガが意味ありな笑いをもらした。
するとランまで笑っていった。
「くくっ。大切な大切な人を扱うように、そっとガッシュを抱きしめているリゲルの姿をみて、皆一瞬ドキッとしましたよ。覚えていないのですね」

それを聞いてバッと上半身を起こした。
「!!うっそだろ〜!ラン」
一斉に大笑いになった。
「お〜ぉ元気でて来たな。嘘じゃないガッシュは素晴らしいって、あの大きな目に涙を浮かべて、そっとここに寝かせたんだ。ともかく感動したぞ。後はゆっくり行けばいい、ガッシュあまりかけ離れるなよぉ。一緒に星へ帰りづらいじゃないか」ノルドは本当に嬉しそうに笑っている。

「リゲルは、俺のパワーを直接知らないし、、、、丁度いいところまで、俺が上げるのを待っているんだと言った。あいつは愛情たっぷりで抱きしめるだろ、もちろん全ての生命に対してだと分かっていて、も、、、、嫌なもんは、嫌だろがぁ!」
皆が見たその感動の瞬間とやらが、テレパシーで伝わったガッシュは大きな声で言った。

「おいおい!ガッシュ落ち着け」

ランが手を少し広げると
「情報が共有できるようになって、ガッシュがクローズしないものすべて伝わります。落ち着いて。
リゲルは外へ行きましたすぐ戻ると言って。ガッシュこれからが益々楽しみですね」
リゲルとは『いつでもコンタクトできます』伝えた。
『外へ行ったのか、、、』

「ガッシュ回復したら、おおいに皆と活躍して欲しい。さぁ今晩はこのくらいで解散だ」
「はい」
皆口々に、ガッシュに声をかけて部屋を出て行った。
「ガッシュ、すごかったぜ!」
「そうか?ありがとう」
ボスは最後に皆を追い立てるようにして、部屋を出て行ってくれた。

「ラン?いやに嬉しそうで変だぞ」
「リゲルが喜んでいるからです。くくっ」

『ガッシュ、、』リゲルだった。
『、、?!解った。ありがとう、え?そうさせたのはお前だろうが。それはリゲルが戻ってきたらやろう』
「何だ?2人だけで楽しそうに」
「はははっ内緒だ。ランに今、伝えろってさ」

『リゲル、ガッシュは目覚めたばかりじゃないですか』
『思い出すだけだよ』
『相変わらずリゲルはせっかちな性格。彼に怒られないようにしてください』
『ばぁ〜か!知っているよ』
『なんていうテレパシーだ。星ではありえません。くくくっ』
『ガッシュ撒き散らさないように、落ち着いて思い出してみてください』
『わかったランにだけだろう?思い出すだけなら、全身の細胞がその感動を知っている』

ガッシュのパワーはいきなり跳ねた。
ランも瞬間的に、ガッシュにあわせパワーが跳ね上がった。
『ガッシュ!!もう止めて。あれはガッシュだったのですか?!』
『ラン!大丈夫か?思い出せっていうから、、、俺にはあまりにリアルで』
ガッシュは自分自身に驚いていた。

『大丈夫です。、、、リゲル、私も一緒に経験させるつもりだったのですね。一言いってください!』
『ガッシュは俺たちとも違うだろう。ふふっ、ガッシュに少し鍛えてもらってよかったな、これまでのランよりいい反応を示すようになった。そろそろちょっと俺が遊んでやるよ。
宇宙では何事も突然ともいえるし、起こるの多くを当然の事と予測できる事もある。宇宙が始まって以来繰り返されてきているのだから。何処から物事を見ていくのか、自分のいる位置次第だよ』
『何が言いたいのです?突然ガッシュのパワーを体験させる事がですか!』
『はははっ!いいや、俺は人を脅かす奴だということさ。繰り返されている。ふふっ』
『!分かりました』ランはムッとした顔になっている。
『参りましたじゃないのか?』
『呆れました。予測していたとはいえ、2人のパワーが跳ねたのです。リゲルは?』
『俺は二人が本気になって、かかってきてもまだまだ先まで行ける。何処までいくのだか、、、、。
まぁ体調完璧にしてからのことだが。俺はランとの接し方が彼と違うだろ。少し解って来たか?』
『リゲル、、、、』
『ガッシュ、もう少し外にいる。ランはビックパワーで繊細な生きた情報だ。じゃぁな』
リゲルは言いたい事を伝えると、すっと離れて言ったように感じた。

ノルドとべガも彼らの会話を聞いていたが、ノルドはガッシュの横に来て、

「ガッシュ、ガードされて俺達には影響ないが驚いたぞ。先にモニターをOFFにしてよかった。
ちょっと、、、ふ〜ん。ガッシュ、思い出すだけであんなパワーを周りに感じさせておきながら、少し興奮状態にあるけど。ランの時のような激変は見られないんだな。やけに頑丈な奴だ」
「頑丈で悪かったな。リゲルのパワーの中で、それもただ思い出しただけだ。影響はでないだろう。俺はこのまんまだからな。彼らと違いすぎだろ。彼らは我々に影響のない程度に抑えて生活しているだろう。ベースとなる位置がまるで違う」
「はぁ?上がってきているのに、気がついてないのか」
「?リゲルやランのパワーの中にいちゃ、多少の変化なんか分からんさ」
「なるほどそうかもしれないな。ガッシュ夢で突然思い出した何てことがないように、これからは自己催眠でもして寝ろよ。はははっ」

「なんだか皆、どんどん遠くに行っちゃう様だわ。ガッシュはまださきへ行くつもりなの?」
「俺はとっくに、もう何もいらないと思っていたんだがな。彼と出会って道が変わった。ベガ我々は君のチャーミングな涙と、怖い一言でここまで来れたんだぜ。遠くに行くとしたら、怖くてチャーミングなベガとこれからも一緒だ」
「ガッシュお前やっぱり上手い!はははっ」ノルドは、真剣な表情で言うガッシュに大笑いをした。
「何が上手いよ!ガッシュ、フォロー下手ね。覚悟した方が良いわノルド」
ベガはムッとした顔をしたが嬉しそうだった。

「フォロー下手ねは、まずいよ。リゲルが良いな俺は」ノルドは腕を前で組んで頷いた。
「どうせそうさ!リゲルに叶う奴はいないからな。でもリゲルが出来ない時は覚悟が必要だぜ」

ランは少し複雑そうな顔だった。リゲルからフォローの事を言われているからだ。
「でもガッシュは、いきなり凄かった後もそれほど影響しない。それが貴方なのですね、すばらしい。
ガッシュのおかげで、そろそろリゲルに遊んでもらえるようです。なんだかうれしくないような気もしますが、ガッシュこれからも、よろしくお願いします」
「凄かったって規模が違いすぎる。リゲルと遊ぶか、いいなぁ。、、、考えられないよなぁ、君たちは特別だ」
「特別なのは一人一人皆です。ガッシュだってどこまでなんだか」
「んなもん、分からないさ。リゲルに聞いてくれ」
「リゲルじゃなくて、それは貴方の能力です」
ランはまた嬉しそうに微笑んだ。



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2008.03.24 * 遥か時の51〜60 * CM:0 * TB:0 * top↑
  
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