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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 5
- 2008/03/04(火) 16:49:51
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 5
調査隊のメンバーと展望ルームへ来ていた。
自分が宇宙空間に浮いている感覚を得られる。
私は、今ここの銀河を外から見ている。そしてそのイメージを皆で共有していた。
漆黒の宇宙に忽然と、まばゆく広がる光の銀河の渦。完璧な調和を保ちつつ恒星が誇り高く輝いている。
聴こえないはずのない銀河の回転の音が、足元から登って全身を包み込む。それは、宇宙の大交響楽と光の共演。
まったく言葉を失う美しさとはこの事だろう。
暫くその美しさに酔いしれていた時、ふと思い出したイメージが静かに浮んできた。
まるで”忘れないでくれ”とでも言うように。
真っ暗な闇に圧倒的なインパクトで輝く”青く輝く水の惑星”
それは、水蒸気の白く輝く雲に、見え隠れする緑の森と土の大地。
エメラルドグリーンの波、マリンブルーのグラデーションが美しい生命の母、海。
両極に凍てつく太古の氷をかかえ、
青く透き通る薄い大気の層で包まれた”奇跡の惑星”であった。
間違えなくあの星のかつての姿であった。なぜか懐かしいような全員言葉も出ない。
少しして
「オイ〜、勘弁してくれ。大の大人が揃いもそろって」と巨体のリゲルが沈黙を破った。
皆、夢から覚めたように笑った。
「これがあの星の姿、、、、綺麗」ベガが呟いた。
地上に降りた調査メンバーの一人が、
「あの星の現状からは想像もつかないな、あまりに美しいだけに辛いものだ」
”青く輝く水の惑星“は私達の前から姿を消し、展望ルーム一杯に星の瞬く見慣れた世界がそこにあった。
私は皆に謝ってそこを出た。
ベガは、リゲルに『一緒に行って』と伝えていたが、
リゲルは返事をせずに私の後についてきた。
全てを報告するため、シップの中央にあるメインコンピューターとコンタクトを取る宇宙港の区画内にあるブースへ向かった。
本来外から帰ってきた者は、エア洗浄と全身チェックをされ、ここに直行する規則になっていた。
静かに後から来たリゲルはブースの前でニヤニヤしながら言った。
「最低な顔色しているぞ大丈夫か?ここで待っている。頭来てコンピューターをぶっ壊さないでくれ」
「ああ、その時は教えるさ。全区画に非常事態、退避命令をだせとな」
「がははぁ〜!何光年離れたらいいんだ?全員が逃げるまで我慢して欲しいもんだな」
「我慢?この宇宙に、知的生命が誕生して以来、悲惨な歴史が未だに繰り返されている。
時にはこの世界の悲惨な記憶ごと、すべてを消してしまいたいと思う事があるよ」
「この銀河ごとかぁ?!それは勘弁してくれ。フフッ、ここで待っている。」
リゲルらしい反応が返ってきた。
「ここで待っている」と2度言った。
吹っ飛ぶな、必ずここへ戻って来いと言うメッセージだ。
リゲルには何度か迷惑をかけていた![]()
ジャンル:
- 小説・文学
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この記事に対するコメント
おはようございます
先日からちょっとずつ読ませてもらってます。
こういう壮大なお話は作品全体を通して読んでから感想を書くべきなんでしょうが……
「青い水の惑星」の住人の一人として、展望ルームの場面、ちょっと胸に迫るものがあります。
リゲル…「巨人の左足」ですね。なんだかいい人みたい。
松果さんこんにちは
読んでいただきありがとうございます。
そこら辺までで、後はなにやら?恥ずかしいです^^;
20世紀ウィザード異聞(読書中!)、設定、文章のつくりどれもこれもワクワクする始まりで、松果さんに読んでもらえて大変嬉しいです☆
この話は、これから先はもう重たいばかりですというか、私もどう編集して良いのか困っているくらい@?@?@です。
SORA倉庫というよりゴミ箱、、、。
適当に投げてくださいね。