<SORAを見上げて>
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる者としてここに>38
<遥か時の流れ、一瞬を生きる者としてここに>38


数時間ほどでリゲルが目を覚ました。

『随分早いお目覚めだな。もっとゆっくり休んでいりゃ良いものを。
リゲル、どうだ?だいぶ楽になっただろう』

『あぁ随分楽になったよ、暫くぶりかもな。あんだけ説教を繰り返し伝え
られてりゃ、目も醒める』
『何度言っても解らんやつだからだ。説教か、、、、。余計な事をして、
早く目覚めさせたと言う訳だ。君の不愉快さ、ストレスが伝わってくるよ』

『ノルド!何を!?、、、飛躍したな』

『ずっと先に使う事があるかもしれない、その時の為にと思っていたが。
俺の中に閉まってあった取って置きを、自分で開いてリゲルが早く元の
身体に戻れるように手助けをした。このままこの道を行けば元に戻れる。
リゲルの思いに、私のできる限りの全てで応えたつもりだ。
願わくば少しは役にたったと言われたいね、未来に』

『ありがとう。下がってくるのは止まったが不安と焦りがあったのは
確かだ。ノルドの全てでと、、、、大丈夫なのか?』

『だからリゲル次第だ。順調に回復してくれれば、ありがたいよ。
君の未来の姿を見たいと心から思っているのだから』

『どういうことなのだ?』

『リゲルと共に生きることにした。俺はリゲル次第だ』

『俺と?!ノルド、何をしたんだ?!』

『おい!興奮するな、また苦しくなるぞ。俺がもたない、そういうことだ』

『バカな、、、、ノルド、ここまで回復させてくれただけで十分だ。
今すぐに止めろ!』

『ふぅ、、だから、落ち着け、、、、。俺とリゲルじゃ、差がありすぎるんだ。
分かっていたが、これじゃ、、、。
皆にも未来にもリゲルは大切だ。今リゲルを止めなくては、、、』
ノルドは苦しげだ。

「わかっているなら、ノルドやめろ!もう解った。何で、、、」
リゲルは、ノルドを止められないかと彼の瞳を覗き込んでいた。

『もう発動してしまっている、リゲルと同じだ止める事はできない。
止める事が出来ない奴を、間近で見ている者の気持ちも、
少しは分かるだろう、ふふっ。リゲルの未来を見たかった。元に戻るまで
おとなしく皆の後について来い。惑星が吹っ飛ぼうとも、何があってもだ』

『後悔するのは俺のほうだと言ったな。この事か』

『もう、黙って休め、、、』ノルドはすぐ横のソファーに横になった。

『このままではノルドが先に逝くぞ、、、、、俺がジッと寝ていれば、
ノルドに影響なく体力が戻るとでも?』

『リゲルがジッとしている訳がない。例え暫くおとなしくしていてくれても、
NO.1であるという事が君を駆り立て留まる事は出来ないだろう。
リゲルの身体が戻るまで、この銀河が平和である事を祈るよ。
今、共にさっさと逝ってしまえば、役にたたないじゃないか。
どんな事態になっても、リゲルが何もしなければ日々加速して良くなる。
そう時間もかからないだろう。ストレスは厳しいものがあるが耐えろ。
、、、、、、遠回りを強いられているように感じるかもしれないが、
リゲルは今まで以上の力強い肉体と精神で、皆を未来へ導くだろう。
俺も粘るつもりだ。せめて少しは俺に付き合って、おとなしくしていろ』

『ノルドを絶対に止めて、俺を過小評価しているのを思い知らせてやる』

『あぁ、なるべくこれ以上負担をかけないようにして、、、お前のストレス
だけで十分に苦しいよ。リゲルが元通り、いや、それ以上になって思い
知らせてくれ。急がせる気はないよ、俺の負担になるからな。
リゲルを酷く苦しませた、あんな姿を見せた事などないのに許してくれ。
自分で自分の心臓を握りつぶそうとしているように、私も苦しかった。
だから、、、、、リゲルの苦しみと共に生きていくことにしたんだよ。
あのまま止めようと外へ追いかけるよりは、リゲルにも私にとっても、
はるかにましだ。興奮して眠れないだろリゲル。君が苦しくなければ
俺はOKだからな』

『くそ!なんて奴だ』
リゲルの美しい目から涙が溢れ、頬を流れていた。
リゲルに睡眠薬が投与された。

『せいぜい、おとなしく寝ていろリゲル』

『あぁ、待っていろよ、長生きしろ、、、ノル、ド、、』

「元気なリゲルが目に浮ぶよ。俺はこんなに医者になってよかったと
感じた事は初めてだ、、、」
ノルドの目からひと筋の涙がソファーの上に落ちた。


それから2Dが過ぎた午後。

『ノルド、、、』リゲルがノルドを呼んでいた。
『ランです。リゲルが落ち着いていたから、ノルドは今やっとボォンに
説得されて、鎮静剤をもらって休んだところです』

『そうか、、、良かった。状態は?』

『疲れているだけです。リゲルが大変状態がよいので、助かっていると
言っていました』

『ノルドが目覚めたら、俺が心から礼を言っていたと伝えてくれ。ノルドを
何とか救いたい。体をゆっくり休めながらその方法を必ず見つけてから
起きる。その後は完全に戻るまで目覚めない。その間の事は、ラン頼む。
目が醒めたら、この世界が消えていたでは困るからな。皆に迷惑をかけ
てすまないが、よろしく伝えてくれ』

『迷惑なんてとんでもありません。誰もがリゲルが元気な姿を確信して
います。ノルドを救うというのは?』 

『ノルドは何も?、、、、』

『ノルドはリゲルと共に生きていくことにした。それは君たちと同じ思いだ
といってました。飛躍してはいますが、シップの時以来、片時も離れず、
かなり疲れが貯まっているようだったので、ボォンが見かねて、、、、
ノルドが何か』

『ノルドが俺と生きる、、、この俺とだぞ。俺をこうして置くために、ベースが
違いすぎるのが解っていて、少しでも足止めできればと。ノルドは俺を
苦しめたとシップでの事の責任を強く感じていた。馬鹿げている、、、
ノルドを止めなくては、時間の問題だ』

『?』

『俺の苦痛をノルドが感じているんだ。俺がストレスを感じただけで影響
している。だから俺は何があっても、元に戻るまで寝ているより方法が
ない。ノルドのためにも動けないのだ。ラン、彼を救う情報を探してくれ。
俺も情報を探る。絶対にノルドを助けたい力を貸して欲しい。この事は
、、、いや、君に任す。何もかもで申し訳無いな』

『そんな、ノルドがまだ生きているのが、不思議なくらいじゃないですか。
この事は、私が必ず彼が残してくれた情報の中に探し出します。
今からノルドへの彼のメッセージを調べてみます。
それ以外の事はリゲルが目覚めるまで、皆と共に解決していきます』

『そうだな、さすがランだ。安心して任せるよ。俺の中の彼と語り合って、
ノルドを救う為のヒントを見つけ次第起きる。
ランの声は、解るから探す必要はない。呼びかけてくれればいい。
何かあったら必ず呼び出してくれ。それまでお休み』

『解りました。全力を尽くします』

『ゆっくりだ。ランも、、、、』
『ハイ』






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2008.03.18 * 遥か時の31〜40 * CM:0 * TB:0 * top↑
  
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