<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 36
リゲルとランは、滞在区の最高級ホテルのバルコニーにいた。
「大飛鳥達があんなに集まったのを見たのは初めてです。喜んでたね。
リゲル、集まってくれている長老たちに礼を言いたいので少しの間、
いいですか?」
「どうぞ、俺はバルコニーから、空の輪と広大な森の景色をゆっくり見て
いるさ」
「では本当に少し休んでください」ランはフッと消えた。
リゲルは広いバルコニーを見渡して、日陰の壁の所へ行った。
『うんしょっと、、かなりだな。身体がじいさんで、頭が親離れできていない子供か、、、』
リゲルは、バルコニーの壁にもたれ床に足を投げ出して座り、静かに深呼吸をしていた。
『俺の星より、空気が薄いんだった』
するとアリアンがやってきて
「リゲル様どうぞ中でお休みください」
「いいや、ここでいいんだ。ここの森の空気と、この星を感じていたい」
「そうですか?ではクッションでもお持ちいたします」
前が見えなくなるほどクッションを抱え、水の入ったボトルを3本持って
アリアンが戻ってきた。
「アリアン!随分たくさん持ってきたなぁ」
「えぇ、お好きなようにお使いください。他に御用はございませんか?」
「君は、あえて気配がするね」
「突然現われたと驚かれるといけないので、そのようにしてあります」
「OFFにはできるのか?」
「はい、ではそのように。少し御様子が違うようですが、どこか?」
「いや。それに暫くしたら、ここにボォンとノルドがくる。ここで昼寝だ。
微かな風が気持ちいい」
「では、お側に居させて頂きます」と言って、
アリアンは、リゲルの身体に、軽い物をかけてくれた。
「ありがとう、アリアン。でも君は中にいて、彼らが来たら昼寝中だと
言って静かにさせてくれ」
リゲルは目を瞑って、そのまま寝てしまった。
アリアンはリビングの奥から、リゲルの神経に触れないようと静かに
観察し、どうするか考えていた。
[ドクターボォン、特別室担当のアリアンです。リゲル様から後ほどお出で
になるとお聞きしたのですが、一応ご報告をと思い。ラン様は長老会議へ
行かれ。リゲル様は今昼寝をされています]と
ボォンのオフィスに報告をした。
「ノルド、リゲルが一人で昼寝をしていると」
「リゲルが昼寝?」
「ホテルのアンドロイド・アリアンからの報告です。私のところに普通
こんな報告は無いのです。リゲル、、、何か。」
「ボォン。リゲルのところへ行きます」
用意したもの全てをケースにいれて、ノルドはボォンと一緒に、滞在区の
ホテルの最上階へ急いだ。
「アリアン、ありがとう。リゲルは、、、」
「もういらしたのですか?少し前にお休みになったばかりですが、
リゲル様は皆さんがいらしたら、昼寝中だ静かにして欲しいとおっしゃっ
て。中でお休みくださいと申し上げたのですが、
”ここの森の空気と、この星を感じていたいから、ここで良い”と
たぶん本当にお昼寝をされたいのだと思いますが、ご様子が少し、、。
差し出たまねをしておりましたら、お許しください」
「いや、さすがにアリアンは気配りに感謝するよ」
ノルドは、『リゲル』と呼びかけてみたが返事はなかった。
リゲルを起さないようにしながら診ていた。
『アリアン、バルコニーの環境は調節できるのかな?』
「はい、リゲル様はここの空気とおっしゃっていましたがよろしいのですね」
『空気中の酸素量を調節してくれ』
『リビングの方は、このままでよろしいでしょうか?』ノルドは頷いた。
アリアンは静かに壁の向こうで、この特別室のバルコニー全体の環境
設定を変更した。
『これで呼吸も少し楽になる。暫くこのままで様子を見ましょう。ボォン』
『リゲルは、こんな風に休みを取るのですか?』
『いえ、声をかけても返事が無いほど、熟睡していると言う事は、、、、。
大体、彼が本当に休んでいる姿を、見せた事はないです』
『そうですか。少しでも楽になるといいのですが、何故ここなのでしょうね』
『彼の星を感じていたかったのだろうとは思いますが、ここで何か、、』
『ラン様が戻られたらシティに戻った方がいいようですね』
ランはリゲルに”うるさい寝るんだ、纏わりつくな“と言われ遠慮していた。
しかし意識をリゲルのところへ向けた途端、不安を感じて長老会議を
途中で退席し、城からリゲルの眠るホテルのバルコニーに飛んだ。
『ラン!こっちへ』ノルドが、中から呼びかけた。
リゲルの寝息を確かめてから、ランは中へ入ってきた。
『リゲルは、なんであそこで寝ているのですか?』
『アリアンが中でと言ったそうだが、ここで良いと言ったらしい。
かなり低いが状態も安定しているし、下がってきていたのも、ストップした
ようだ』
それからリゲルが目が醒めたのは、二つの恒星の夕日に空の輪が
刻々と色を変えて美しく変化している時だった。
リビングから三人はリゲルと外の景色を見ていた。
ノルドは、はじめて見たその美しさに、「綺麗だ、、、」と呟いた。
『、、、ノルドか?美しいだろう。、、、、よく寝た。久しぶりだ』
「リゲル!起してしまったな」
『丁度良かった。この星に来たらこれを見なくてはな。夜の流れ星と輪も
本当に素晴らしいよ』
「はじめて見たぞリゲルの昼寝。びっくりしたぞ。人をフォローしている
場合じゃないと言っただろうが」
『いつもビックリさせるんだ俺は。無理やり起されると思っていたが、ありがとう』
リゲルはバルコニ−の手すりの上に顔を出して景色を見ようとした。
『空気の調整していてくれたんだね』
リビングから皆出て、リゲルのところへ来た。
「ボォン、私の側にいて周りの空気はコントロールする」
ランがボォンを横に来るようにいった。
「ノルド、今はいいからこの景色を皆で見ようよ」
「分かった、これは見なくてはな本当に美しい。君の身体に触れるよ」
『あぁ、十分に低い』
『リゲル、これでは、低すぎるのでは?』
『いいから、もう少しこの景色を見てからにしよう。体が起きるのにもう少し
時間がかかるだけさ』
アリアンがテーブルの上に飲み物を置いて壁の中に消えた。
「リゲル」
「あぁ、ボトル3本の他にも?」
「そうらしい。アリアンのサービスだろ」
「リゲル、なんて綺麗なんだろう。ランやボォンは、これを毎日見ていた
のですか」
「毎日とはいえませんが、季節ごとに、これもまた違って美しいですよ」
「ぁ、、、一つ恒星が沈むと、また全然違う色合いになる、、、きれいだ」
『輪の中に緑色の変わった岩があるね』
「輪の中で一番大きな岩の塊ヨークです。この季節は、リゲルの緑の瞳
のように色を変化させる天体です。彼がリゲルだとおっしゃって、とても
好きなのですよ」
『彼はどこに居ても、貴方を感じているのです。リゲル』
『そうだな』
「リゲル、、、体が震えている。お前の体を支えるには低すぎるんだろう」
ノルドは用意したケースを横に移動させて、中からいくつかの薬を出した。
「大丈夫です。ボォン触れてみてください。これを使おうと思いますが」
リゲルの胸の前と後にシートタイプの持続型の物をはった。
「リゲル!君はここもダメだったのか?ノルド早くそれを」
ノルドは2つの薬を、彼の腕と胸に押し付けた。
『ここがダメなのではない。今の俺は頭が子供で、身体がじいさんだ。
特にここがかなり』と言って、胸に手をあてた。
「何言っているんですか。リゲル、他に欲しい物は?」
「ランこっちへ、リゲルのここをゆっくり静かに弱くていい。ダイレクトに
感じてはだめだ」
「分かりました。ノルド」ランが少しずつフォローをしはじめた。
「リゲル、震えが止まらないな。かなり痛むのか」
『下がり過ぎただけだ。寝ボケていた身体が起きて来た。もう大丈夫』
「あぁ、少しずつ上がって来たな。相変らず驚かせるな」
「リゲル、シティに戻った方がいいだろう」
『ボォンの所に来て良かった、ありがとう。今の俺にはこれ良く効くようだ。
今日はこのまま一晩いて、明日帰るのではいけないか?シティに来て
欲しい。かなりうるさい所だが』
「リゲル、今すぐ帰ったほうがいいのでは?今回はシティにご一緒させて
頂きたい」
「ボォン来てくれますか、よかった。数日滞在できるといいですね。では
なおさら明日にしよう」
「リゲル本当にいいのですね」
『いい。ボォンには迷惑をかけるが、自分で越えなければならない事
なんだ』
『ラン、もういい、ありがとう。前より上手くなったな』
「すみません。前はそんなに酷かったですか」
『フォローされているんだか、なんだか。フォローされている方が息が
切れる感じだった。ランは良く俺にフォローされている割には、上手くなら
ない奴だが今のは合格だ。ありがとう』
「申し訳ありません。リゲル無理しないで、本当にここでいいのですか?
他のどこへってもいいのですよ」
『俺の壁だ、俺が越えるしかないだろう。見かけのランよりもよっぽど
子供なんだ俺は。皆に迷惑かけて彼に心配させている』
「確かにそういう部分がありますね。一晩中床の上では体中痛くなりま
すよ。リゲル」
『分かった。2人も医者がいてくれるし、フォローの練習にもなったしな。
ノルド、ゆっくり夕日を見られなくて悪かったな。これから夜は流れ星が
綺麗だよ』
リゲルは笑って「アリアンも綺麗だし、中へ入ろう」
「そういうところは子供じゃないわけだ。ふふっ」
「この星のように、美しい物は美しいだろ」
「アリアン、リゲルに大きなベッドの代わりになる物を用意できるか?」
「今すぐに、ご用意いたします」
『今は俺と一緒だがランはもっと変化していく、誰よりも彼の影響受け
てきているんだ。彼と俺の癒しのパワーはNO.1と2だぜ。
ランも今よりすばらしい物を持っているはずだ。怖くないのをだぞ』
リゲルはニッと笑った。
リゲルとランは、滞在区の最高級ホテルのバルコニーにいた。
「大飛鳥達があんなに集まったのを見たのは初めてです。喜んでたね。
リゲル、集まってくれている長老たちに礼を言いたいので少しの間、
いいですか?」
「どうぞ、俺はバルコニーから、空の輪と広大な森の景色をゆっくり見て
いるさ」
「では本当に少し休んでください」ランはフッと消えた。
リゲルは広いバルコニーを見渡して、日陰の壁の所へ行った。
『うんしょっと、、かなりだな。身体がじいさんで、頭が親離れできていない子供か、、、』
リゲルは、バルコニーの壁にもたれ床に足を投げ出して座り、静かに深呼吸をしていた。
『俺の星より、空気が薄いんだった』
するとアリアンがやってきて
「リゲル様どうぞ中でお休みください」
「いいや、ここでいいんだ。ここの森の空気と、この星を感じていたい」
「そうですか?ではクッションでもお持ちいたします」
前が見えなくなるほどクッションを抱え、水の入ったボトルを3本持って
アリアンが戻ってきた。
「アリアン!随分たくさん持ってきたなぁ」
「えぇ、お好きなようにお使いください。他に御用はございませんか?」
「君は、あえて気配がするね」
「突然現われたと驚かれるといけないので、そのようにしてあります」
「OFFにはできるのか?」
「はい、ではそのように。少し御様子が違うようですが、どこか?」
「いや。それに暫くしたら、ここにボォンとノルドがくる。ここで昼寝だ。
微かな風が気持ちいい」
「では、お側に居させて頂きます」と言って、
アリアンは、リゲルの身体に、軽い物をかけてくれた。
「ありがとう、アリアン。でも君は中にいて、彼らが来たら昼寝中だと
言って静かにさせてくれ」
リゲルは目を瞑って、そのまま寝てしまった。
アリアンはリビングの奥から、リゲルの神経に触れないようと静かに
観察し、どうするか考えていた。
[ドクターボォン、特別室担当のアリアンです。リゲル様から後ほどお出で
になるとお聞きしたのですが、一応ご報告をと思い。ラン様は長老会議へ
行かれ。リゲル様は今昼寝をされています]と
ボォンのオフィスに報告をした。
「ノルド、リゲルが一人で昼寝をしていると」
「リゲルが昼寝?」
「ホテルのアンドロイド・アリアンからの報告です。私のところに普通
こんな報告は無いのです。リゲル、、、何か。」
「ボォン。リゲルのところへ行きます」
用意したもの全てをケースにいれて、ノルドはボォンと一緒に、滞在区の
ホテルの最上階へ急いだ。
「アリアン、ありがとう。リゲルは、、、」
「もういらしたのですか?少し前にお休みになったばかりですが、
リゲル様は皆さんがいらしたら、昼寝中だ静かにして欲しいとおっしゃっ
て。中でお休みくださいと申し上げたのですが、
”ここの森の空気と、この星を感じていたいから、ここで良い”と
たぶん本当にお昼寝をされたいのだと思いますが、ご様子が少し、、。
差し出たまねをしておりましたら、お許しください」
「いや、さすがにアリアンは気配りに感謝するよ」
ノルドは、『リゲル』と呼びかけてみたが返事はなかった。
リゲルを起さないようにしながら診ていた。
『アリアン、バルコニーの環境は調節できるのかな?』
「はい、リゲル様はここの空気とおっしゃっていましたがよろしいのですね」
『空気中の酸素量を調節してくれ』
『リビングの方は、このままでよろしいでしょうか?』ノルドは頷いた。
アリアンは静かに壁の向こうで、この特別室のバルコニー全体の環境
設定を変更した。
『これで呼吸も少し楽になる。暫くこのままで様子を見ましょう。ボォン』
『リゲルは、こんな風に休みを取るのですか?』
『いえ、声をかけても返事が無いほど、熟睡していると言う事は、、、、。
大体、彼が本当に休んでいる姿を、見せた事はないです』
『そうですか。少しでも楽になるといいのですが、何故ここなのでしょうね』
『彼の星を感じていたかったのだろうとは思いますが、ここで何か、、』
『ラン様が戻られたらシティに戻った方がいいようですね』
ランはリゲルに”うるさい寝るんだ、纏わりつくな“と言われ遠慮していた。
しかし意識をリゲルのところへ向けた途端、不安を感じて長老会議を
途中で退席し、城からリゲルの眠るホテルのバルコニーに飛んだ。
『ラン!こっちへ』ノルドが、中から呼びかけた。
リゲルの寝息を確かめてから、ランは中へ入ってきた。
『リゲルは、なんであそこで寝ているのですか?』
『アリアンが中でと言ったそうだが、ここで良いと言ったらしい。
かなり低いが状態も安定しているし、下がってきていたのも、ストップした
ようだ』
それからリゲルが目が醒めたのは、二つの恒星の夕日に空の輪が
刻々と色を変えて美しく変化している時だった。
リビングから三人はリゲルと外の景色を見ていた。
ノルドは、はじめて見たその美しさに、「綺麗だ、、、」と呟いた。
『、、、ノルドか?美しいだろう。、、、、よく寝た。久しぶりだ』
「リゲル!起してしまったな」
『丁度良かった。この星に来たらこれを見なくてはな。夜の流れ星と輪も
本当に素晴らしいよ』
「はじめて見たぞリゲルの昼寝。びっくりしたぞ。人をフォローしている
場合じゃないと言っただろうが」
『いつもビックリさせるんだ俺は。無理やり起されると思っていたが、ありがとう』
リゲルはバルコニ−の手すりの上に顔を出して景色を見ようとした。
『空気の調整していてくれたんだね』
リビングから皆出て、リゲルのところへ来た。
「ボォン、私の側にいて周りの空気はコントロールする」
ランがボォンを横に来るようにいった。
「ノルド、今はいいからこの景色を皆で見ようよ」
「分かった、これは見なくてはな本当に美しい。君の身体に触れるよ」
『あぁ、十分に低い』
『リゲル、これでは、低すぎるのでは?』
『いいから、もう少しこの景色を見てからにしよう。体が起きるのにもう少し
時間がかかるだけさ』
アリアンがテーブルの上に飲み物を置いて壁の中に消えた。
「リゲル」
「あぁ、ボトル3本の他にも?」
「そうらしい。アリアンのサービスだろ」
「リゲル、なんて綺麗なんだろう。ランやボォンは、これを毎日見ていた
のですか」
「毎日とはいえませんが、季節ごとに、これもまた違って美しいですよ」
「ぁ、、、一つ恒星が沈むと、また全然違う色合いになる、、、きれいだ」
『輪の中に緑色の変わった岩があるね』
「輪の中で一番大きな岩の塊ヨークです。この季節は、リゲルの緑の瞳
のように色を変化させる天体です。彼がリゲルだとおっしゃって、とても
好きなのですよ」
『彼はどこに居ても、貴方を感じているのです。リゲル』
『そうだな』
「リゲル、、、体が震えている。お前の体を支えるには低すぎるんだろう」
ノルドは用意したケースを横に移動させて、中からいくつかの薬を出した。
「大丈夫です。ボォン触れてみてください。これを使おうと思いますが」
リゲルの胸の前と後にシートタイプの持続型の物をはった。
「リゲル!君はここもダメだったのか?ノルド早くそれを」
ノルドは2つの薬を、彼の腕と胸に押し付けた。
『ここがダメなのではない。今の俺は頭が子供で、身体がじいさんだ。
特にここがかなり』と言って、胸に手をあてた。
「何言っているんですか。リゲル、他に欲しい物は?」
「ランこっちへ、リゲルのここをゆっくり静かに弱くていい。ダイレクトに
感じてはだめだ」
「分かりました。ノルド」ランが少しずつフォローをしはじめた。
「リゲル、震えが止まらないな。かなり痛むのか」
『下がり過ぎただけだ。寝ボケていた身体が起きて来た。もう大丈夫』
「あぁ、少しずつ上がって来たな。相変らず驚かせるな」
「リゲル、シティに戻った方がいいだろう」
『ボォンの所に来て良かった、ありがとう。今の俺にはこれ良く効くようだ。
今日はこのまま一晩いて、明日帰るのではいけないか?シティに来て
欲しい。かなりうるさい所だが』
「リゲル、今すぐ帰ったほうがいいのでは?今回はシティにご一緒させて
頂きたい」
「ボォン来てくれますか、よかった。数日滞在できるといいですね。では
なおさら明日にしよう」
「リゲル本当にいいのですね」
『いい。ボォンには迷惑をかけるが、自分で越えなければならない事
なんだ』
『ラン、もういい、ありがとう。前より上手くなったな』
「すみません。前はそんなに酷かったですか」
『フォローされているんだか、なんだか。フォローされている方が息が
切れる感じだった。ランは良く俺にフォローされている割には、上手くなら
ない奴だが今のは合格だ。ありがとう』
「申し訳ありません。リゲル無理しないで、本当にここでいいのですか?
他のどこへってもいいのですよ」
『俺の壁だ、俺が越えるしかないだろう。見かけのランよりもよっぽど
子供なんだ俺は。皆に迷惑かけて彼に心配させている』
「確かにそういう部分がありますね。一晩中床の上では体中痛くなりま
すよ。リゲル」
『分かった。2人も医者がいてくれるし、フォローの練習にもなったしな。
ノルド、ゆっくり夕日を見られなくて悪かったな。これから夜は流れ星が
綺麗だよ』
リゲルは笑って「アリアンも綺麗だし、中へ入ろう」
「そういうところは子供じゃないわけだ。ふふっ」
「この星のように、美しい物は美しいだろ」
「アリアン、リゲルに大きなベッドの代わりになる物を用意できるか?」
「今すぐに、ご用意いたします」
『今は俺と一緒だがランはもっと変化していく、誰よりも彼の影響受け
てきているんだ。彼と俺の癒しのパワーはNO.1と2だぜ。
ランも今よりすばらしい物を持っているはずだ。怖くないのをだぞ』
リゲルはニッと笑った。




