<SORAを見上げて>
倉庫:ショートショート・長編等の書き物にはまって数年、重複が多く手直し中です。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 31
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 31



いつもの見慣れた星々が輝く宇宙空間に漂いながら、リゲルは自分を
解放し彼を追っていた。

『リゲ、、ル、危険だ』

『危険?』
『、、私は常にリゲルもランも感じている、だから私は決して君達を見失う
事はない。リゲルに私の世界の入口を見せた事で、君の驚異の能力は、
かすかにだが、私を見失わないようにと片時も離れずにいる。
しかしそれは2つの世界に同時に居ようとしているようなものだ。
そのせいでに君のその素晴らしい奇跡の生命力は奪われている。
突然急激にダウンしてきている、どうしてよいか分からないのだろう。
君の苦しさが私にはわかる。
リゲルが止めないのなら、それを止める為に命をかけてでも行くつもりで
こうしてコンタクトを取っている。

私ではなく、君自身と自分の住むの世界をよく見るんだ。君達の目的は
私の世界に来る事ではないはずだ。いる場所は違っても同じ時を生き
ている。今始まったばかりだ。君を失うわけにはいかない。
私の言っている事がわかるか?リゲル自身の中に君の未来があるんだ。
自分の足で歩むのだ』

『どうしたらいい、、、、』リゲルの呼吸は荒くなっていた。

『ダイレクトに追ってくるな。リゲルはリゲルでいることだ。君の声は届く。
出来うる限りあらゆる形で残してある。』

『それでいいのか?それで貴方が命がけで来る事はなくなるのだな?』

『そう願いたい。すべての生命は大切だ』

『わかった。わかったから、、、、、来ないでいい。ランとゆっくり行く。
それまで、、、さようならだ』

『リゲル、何があっても生きろ、強く生きていく、、、その先で』

リゲルは、今まで呼吸せずに突っ走ってきた分を取り戻すかのように
苦しそうに息をしていた。
突然リゲル本来の力強くて暖かいパワーが広がった。
一瞬だが。まるでこの銀河が共鳴したようだった。


リゲルがシティに戻った。


『彼の部屋だ!俺が持って行く』ガッシュが言ったが、ノルドも共に飛んだ。
部屋の前に、彼のパワーがもれていた。

『リゲル、入るぞ!いいか?』
3重の扉が開いた途端、強烈な光のようなものを感じ目眩がした。

『ふーっ、ノルド大丈夫か?』『あぁ。リゲル、大丈夫か?』

『悪かった、、、待ってと言おうとしたのだが』リゲルの声だ。

『ランが心配していろいろ用意した』

『ありがとう。全部置いて、すぐに出て、、、、ガッシュ行け』


ガッシュは、ノルドを連れてメディカルセンターの特別室に飛んだ。
その途端、ランの叫ぶ声が響いた。

ガッシュとノルドは、すぐランを押さえつけようとしたが、
「触るなっ!!」とランが怒鳴った。

ランのパワーは周りに乱れ飛び散り、心は硬く閉ざされて情報を得られ
ない。

ベガは、「ランが、ランが急に、、」と薄紫の目に涙を貯めている。
他のスタッフも緊張し慌てている。

ボスと医長が「ラン落ち着け!シティがパニックになる」
ランを落ち着かせようと必死だ。

その時ランの心が叫んだ。
『だめだ、リゲルッ!!』

その時突然
柔らかいリゲルのパワーがこの部屋に充満してきた。

『ラン、落ち着け。ありがとう、、、、、楽になった』

リゲルのテレパシーは特別室の人々に伝わリ、ランの叫びの理由が
わかったと思っていた。

『、、、心配しなくても良い、ここにいるから』
リゲルのテレパシーとパワーは消えた。

『ラン、これからリゲルの所へ行ってみる。必要なものを補充しにな』

『私も行く!リゲルは、、、何とかしなくては』

『リゲルはランを心配して、今来たのだ行っても無理させるだけだ』

「ラン、我々は行ってすぐに”出ろ”と言われて戻ったんだぞ」
ガッシュがランに説明していた。

「ボス・医長、そしてスタッフの皆さん、お騒がせをしました。チェックは
落ち着いてからにするから、少し私達だけにしてもらいたい」

「そうだな。『センター内も今の事で驚いている、ひと回りしましょう』
さぁ、皆出て」

ノルドはやれやれという感じで言った。
『リゲルとランのおかげで、寿命がだいぶ縮まったよ』

『ノルドとガッシュには、彼がわからなかったのですね、、、、』
ランは、まだ震えていた。

『彼?ランは、、、、』
『ガッシュ、いい』ノルドは、ガッシュを止めた。

『ベガ、驚ろかせたね』
ランは、少し落ち着きを取り戻してきたようだった。

ノルドが小さな声で言った。
「たぶん、俺が一番早く寿命が尽きるなこりゃ。ベガ、手を出して」

「よし、さすがにベガだ。早い」

「早いって、ノルドとガッシュは?」
「何がなんだか解らないが、ともかく落ち着けとまだ言い続けている」
ガッシュが笑っていった。

「ガッシュは、ここにいてくれ。リゲルの所へもう一度行ってくる」
ノルドが言った。
「入り口で少し待ったほうが良い」
「あぁ」

ノルドは、リゲルの部屋の前に行って話し掛けた。

『リゲル、補充して持ってきた。足りない物があるか?』

3重の扉が開いた。
先ほどとは違う穏やかなパワーに満たされている。

『ありがとう皆を驚ろかしたな。ランと一緒に俺も暫く休暇を貰うよ』

リゲルが横になっている巨大なベッドの横に、空になった栄養剤や薬.と
一緒に置いてあった。

「これは?、、彼のを使ったのか!いつからだ。
彼以外使えるものではない。危険過ぎるぞリゲル」


『彼のシップに積まれていた。後は部屋にあったから貰った。今俺の
役にたっている。身体が彼の倍近くある、量的な問題はないはずだ』

ランはセンターの特別室からリゲルに必死で伝えてきた。

『リゲル、いくら身長が倍近くあっても、彼の体重は見かけとは違うのを
知っているでしょう。使いすぎです。お願いです止めてください!』

『ラン心配させて申し訳なかった。この薬の事は、ドクターボォンから
聞いていたのだろう。彼はもう俺を止めに来たよ。命がけでも止めさせる
と言われた、、、。 彼はこの薬の事をしっていたが、これよりも問題は
他にあった。俺には必要だったもう大丈夫だ。ここにいる、少し休養だ』

「ランが叫んだのは、それを使ったからだったのか、、、、
リゲルを診たいがこれ以上側にもよれない。人のフォローをしている
場合じゃないぞ。今はともかく、ゆっくり休んでくれ」

『ん、ありがとう』


にほんブログ村 小説ブログ SF小説へ
FC2ブックマークに追加
2008.03.14 * 遥か時の31〜40 * CM:0 * TB:0 * top↑
  
コメント
コメントする












 管理者にだけ表示を許可する?

    
トラックバック
トラックバックURL
→http://sora37coco.blog71.fc2.com/tb.php/37-0ecbb315
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


     
≪ <遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 30 .HOME. <遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 32 ≫
カテゴリー

  • 花売り爺さんと少女と男(童話) (1)
  • 熊さんとご隠居のある朝 (2)
  • 誕生の謎:ディープ・インパクト (1)
  • 宇宙(そら) (1)
  • 旅 (1)
  • エピソード:伝説 (2)
  • エピソード:ガッシュ  (3)
  • エピソード:ヤクイ (1)
  • エピソード:詩人 (1)
  • エピソード:リゲル (6)
  • 遥か時の1〜10 (10)
  • 遥か時の11〜20 (10)
  • 遥か時の21〜30 (10)
  • 遥か時の31〜40 (10)
  • 遥か時の41〜50 (10)
  • 遥か時の51〜60 (10)
  • 遥か時の61〜70 (10)
  • 遥か時の71〜80 (0)
  • 遥か時の81〜90 (3)
  • 遥か時の91〜100 (10)
  • 遥か時の101〜110 (0)
  • 遥か時の111〜120 (0)
  • つれづれ (12)
  • 未分類 (1)

プロフィール

SORA

Author:SORA
パソコン書き物に取り付かれて数年の駄文更新集。
拙いものではありますが著作権は放棄いたしません。 
SORA

ブログ内検索


最近のコメント

  • SORA: <花売り爺さんと少女と男> (04/03)
  • 真崎 沙良: <花売り爺さんと少女と男> (04/03)
  • SORA:<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 10 (03/31)
  • 松果:<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 10 (03/31)
  • SORA:<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 5 (03/26)
  • 松果:<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 5 (03/26)
  • SORA: <花売り爺さんと少女と男> (03/24)

ブログランキング

にほんブログ村 小説ブログ SF小説へ

FC2ブログランキング

リンク

  • FC2 Blog Ranking
  • ヒーリングフォト
  • 空の色を少し
  • pacarana
  • 〜クローバーの国から〜 
  • pine tree brees
  • 浪漫@kaido kanata
  • 管理画面

最近の記事

  • エピソード:5−6 リゲル (09/28)
  • 夜空を見上げて (09/06)
  • エピソード:5−5 (09/01)
  • エピソード 5−4 リゲル (08/12)
  • エピソード5−3 リゲル (08/08)

フリーエリア

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

  • 最新記事のRSS
  • 最新コメントのRSS
  • 最新トラックバックのRSS

最近のトラックバック

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

photo by *05 free photo
Template by ICENE

RSS // Admin
Powered by FC2ブログ ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校