<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 3
この星を破壊した文明を知るすべは、ほぼ壊滅し、
僅かに残ったところが点々とあった。
それを調べる事により、滅んでいった星々に
いくつかの共通点がある事が、ここでも証明されることになる。
探査メンバーが待つ山に降りた。
この山の地には、文明が存在していた事を示すものがあった。
かつて緑豊かな森であった木々の化石群と、
人々の生活を潤していたであろう川の跡と、町と思しき遺跡。
砂を舞い上げて乾いた風が吹いた。
目の前に昔の町が蘇る。
恒星が、眩しく輝き、この星を暖かく見守っている。
川の水が生命たちを育んでいる。
「人」は、水路を作り大地を潤し、作物を育てている。
赤・緑・白・黒・黄色の色彩豊かな長い布を、
穴をあけてかぶるように着ている「人」
(女性)がこちら側に3人、向う岸に2人。
何か植物の葉と根のような物と、赤い実を洗っている。
食事の準備であろう。
「小さい人」(子供)が、5人。
浅いところで楽しそうに水遊びをしている。
いや、もう一人が水の中だ。
後ろ向きの「仲間」をおどすつもりのようだ。
足元に近寄って飛び出した。
相手は「うわぁ!」と叫び声をあげながら、
派手に水しぶきをあげて倒れ、皆、大笑いをしている。
対岸の道を、家畜を引く「人」(男性)が、
髭面の口元を楽しそうにゆがめて、
川の様子を見ながら、森に向かって歩いていった。
「人々」のあたたかな心が伝わってくる。
緑の木々から聴こえる小鳥達の歌。
岸辺で風にゆれている白い小さな花の優しく甘い香り、
そして清涼な水しぶきの湿度を含んだ心地よい風がふく。
恒星の周りを数百回周ったであろう時が過ぎて、
他の陸地から、人が押し寄せ占領と虐殺、破壊。
そしてここに彼らの子孫は、いなくなっていた。
それからさほどの遠くない間に、大小の戦争がこの惑星上で頻繁に起こった。
自分達の正義の為に戦争をする彼らは、戦争を商売にしている者の思惑通りに、
少し時が過ぎるとまた戦争を繰り返し、悲惨な地獄の爪あとをここ彼処に残した。
誰もが、殺し合いのバカらしさを知っていた。
呪われた人々は逃れるすべを模索し、平和と小さな幸せを望んでいた。
目眩?!
軌道上で感じた、恐ろしいイメージが心臓につかみかかろうと、急速に足元から這い上がり
いきなり頭と心臓を中から、吹き飛ばされるようなショックが襲った。
それは、一部地域における小競り合いの末、数人の狂った権力者によって、
もたらされた地獄であった。
憎しみを、悲しみを、苦しみを、喜びを、夢を、幸せを、愛を、、、。
その全てが悲鳴を上げて、この星から宇宙空間に飛びちった。
最初の攻撃で都市という都市は破壊された。
その時点で攻撃すべき敵はいなくなり、
戦争は終っていたが、攻撃は続いた。
悪魔の炎・悪魔の吐く息が、何度も地上を覆った。
この星の知的生命体「人」の多くがいた場所は、
巨大なクレータ−が幾重にも重なり、
その攻撃は、星を繰り返しえぐった。
表面で起る全てを、忍耐の限り静かに信じて見守ってきたが、
おそろしい破壊が星を包み込んでいった時
この星は悲惨を封じ込める事を決断した。
地表の多くを内部から吹き出た怒りの溶岩で、破壊者達の世界と、
その歴史を封じ込めていた。
僅かに残る海も、以前に生息していた生物の環境ではない。
悪魔の核、そして星全体規模の火山活動による大気・土壌汚染の影響は、
万年・億年の時を凍りつかせ生命を阻むものだった。

この星を破壊した文明を知るすべは、ほぼ壊滅し、
僅かに残ったところが点々とあった。
それを調べる事により、滅んでいった星々に
いくつかの共通点がある事が、ここでも証明されることになる。
探査メンバーが待つ山に降りた。
この山の地には、文明が存在していた事を示すものがあった。
かつて緑豊かな森であった木々の化石群と、
人々の生活を潤していたであろう川の跡と、町と思しき遺跡。
砂を舞い上げて乾いた風が吹いた。
目の前に昔の町が蘇る。
恒星が、眩しく輝き、この星を暖かく見守っている。
川の水が生命たちを育んでいる。
「人」は、水路を作り大地を潤し、作物を育てている。
赤・緑・白・黒・黄色の色彩豊かな長い布を、
穴をあけてかぶるように着ている「人」
(女性)がこちら側に3人、向う岸に2人。
何か植物の葉と根のような物と、赤い実を洗っている。
食事の準備であろう。
「小さい人」(子供)が、5人。
浅いところで楽しそうに水遊びをしている。
いや、もう一人が水の中だ。
後ろ向きの「仲間」をおどすつもりのようだ。
足元に近寄って飛び出した。
相手は「うわぁ!」と叫び声をあげながら、
派手に水しぶきをあげて倒れ、皆、大笑いをしている。
対岸の道を、家畜を引く「人」(男性)が、
髭面の口元を楽しそうにゆがめて、
川の様子を見ながら、森に向かって歩いていった。
「人々」のあたたかな心が伝わってくる。
緑の木々から聴こえる小鳥達の歌。
岸辺で風にゆれている白い小さな花の優しく甘い香り、
そして清涼な水しぶきの湿度を含んだ心地よい風がふく。
恒星の周りを数百回周ったであろう時が過ぎて、
他の陸地から、人が押し寄せ占領と虐殺、破壊。
そしてここに彼らの子孫は、いなくなっていた。
それからさほどの遠くない間に、大小の戦争がこの惑星上で頻繁に起こった。
自分達の正義の為に戦争をする彼らは、戦争を商売にしている者の思惑通りに、
少し時が過ぎるとまた戦争を繰り返し、悲惨な地獄の爪あとをここ彼処に残した。
誰もが、殺し合いのバカらしさを知っていた。
呪われた人々は逃れるすべを模索し、平和と小さな幸せを望んでいた。
目眩?!
軌道上で感じた、恐ろしいイメージが心臓につかみかかろうと、急速に足元から這い上がり
いきなり頭と心臓を中から、吹き飛ばされるようなショックが襲った。
それは、一部地域における小競り合いの末、数人の狂った権力者によって、
もたらされた地獄であった。
憎しみを、悲しみを、苦しみを、喜びを、夢を、幸せを、愛を、、、。
その全てが悲鳴を上げて、この星から宇宙空間に飛びちった。
最初の攻撃で都市という都市は破壊された。
その時点で攻撃すべき敵はいなくなり、
戦争は終っていたが、攻撃は続いた。
悪魔の炎・悪魔の吐く息が、何度も地上を覆った。
この星の知的生命体「人」の多くがいた場所は、
巨大なクレータ−が幾重にも重なり、
その攻撃は、星を繰り返しえぐった。
表面で起る全てを、忍耐の限り静かに信じて見守ってきたが、
おそろしい破壊が星を包み込んでいった時
この星は悲惨を封じ込める事を決断した。
地表の多くを内部から吹き出た怒りの溶岩で、破壊者達の世界と、
その歴史を封じ込めていた。
僅かに残る海も、以前に生息していた生物の環境ではない。
悪魔の核、そして星全体規模の火山活動による大気・土壌汚染の影響は、
万年・億年の時を凍りつかせ生命を阻むものだった。




