<遥かなるときの流れ、一瞬を生きる生命としてここに>
エピソード2−3 ガッシュ
ガッシュは頷くと
『隣りの銀河のスパイだと言うと面白いところだが、残念ながら他所の銀河からだ。詳しくどこかを知りたいなら、ここの宇宙全図を提示すれば、おおよその位置をしめせるが』
「宇宙全図?」
「そんなに遠くから有り得ん!移動方法は?」
「宇宙船はどうした?」
一斉にVIPの顔が話し出した。
ガッシュは腕を組んでギムを見ている。
ギムが右手を上げて手首をスッと動かすと、全面にこの銀河を中心とした宇宙図が現れた。
ガッシュは黙って、組んだ左腕の上の右人差し指で左端を指し、その部分を最大深部まで展開した。
ギムは驚いたようにガッシュを見た。
画面はぼやけた光の集まりに近づいていったが、最深部はこれ以上鮮明にはならない。
ギムは不信を顕わにしてざわつくVIPたちに説明をした。
「この方向の宇宙最深部の画像でこれ以上鮮明にはならない。あの無数の小さな星に見えるのが一つの銀河だ。科学者達は銀河の生れる所”銀河の母”と呼んでいる」
「馬鹿な!」
「ふざけるな!」
「何が言いたい!」
『あそこに良く似た所から来た。この宇宙全図には無いところだから、一番似た所を示した』
横にいるギムが一瞬雰囲気をさっと変えた。広い空間にエネルギーの圧迫を感じる。
ガッシュは片眉を上げてギムを見下ろすと
『おいおい!今更かよ。本当の事を知らせろと言ったのはギムだろうが相棒』
「相棒?!」他の顔たちが一斉にガッシュをギムを交互に見た。
『ガッシュ願っても無いとは言いましたが、それは別件での事。何処から来たという答えらしい物を提示してもらいたいものですね。”Z”が一斉に検索中です』ギムがコンタクトして来た。
『あっそう。俺のとこの宇宙全図見せても、本物かどうかわからんだろう。最も近い適切な表現をしたと思うがな。この銀河の未来が良い方向へ行く為に手を結ぶなら、ギムを連れて行っても良いぜ』
ギムはあっけに取られたような顔を一瞬見せたがニヤッと笑った。
その顔に『本題は?』と。
ガッシュがつまらなそうに、顔を近づけ覗き込んだ。
「貴方の事が分からないまま、我々は、2つの銀河を征服しようと言っているように思えるのですがね」
『そりゃ間違っているだろう。事態は征服どころか双方の文明の崩壊、すべての生命の滅亡だぞ』
一瞬の沈黙と同時に巨大コンピューターの光も止まった。
『ギム、俺は嘘を言って無い』ガッシュはジッとギムを見つめている。
「ば!ばかな!」
「何を言っている!」
「そいつは敵のスパイだ。生かしておくわけにはいかない!!」
「やれ!”Z”殺せ!」
怒号が飛び交う中、”Z”は情報の光をパーっと広げて告げた。
[すべて真実であり、この銀河の未来が限られている事は明確になっている。よって今までの計画は破棄され、今より最重要基本条項<生命の保存計画>に移行する。すべての関係端末に指示した]
「”Z”何を突然!貴様、プログラムに何かしたのか!」
口ひげの男が怒鳴った。
ギムの雰囲気は一気に変化し精神波が増大している。
『ギム、その位にしておけ。真実を見せてやるよ』
「いや、結構だ!私には分かっている。その上で、、、ガッシュ”Z”を元に戻せ!」
ガッシュはやれやれと呟くと、その体は眩い光に包まれていった。
ギムと他の顔たちも、眩しそうに目を細めた。
その時”Z”は
[生体エネルギー値変化予測不能、現在推定恒星ラタールのエネルギー値を、、、さらに変化、、、測定不能、、危険、ありえない、生き物ではない、、、危険!]
空間全体に警報が響き、ガッシュの光がバリバリと音を出し始めた。
ガッシュは我慢できないというように吹きだした。
『ぷっ、はははっ!”Z”パニくっているんじゃない!いまさら危険はないだろう。知りたいっていうから、ほんの少し本来の姿に近い形で見せただけだぞ。だいだい恒星と一緒にするかぁ?生き物ではないとは失礼な奴だな』
ガッシュはギムの心に呼びかけた。
『両方の未来に希望を持ちたいと願っている。向うには俺を遥かに越えた存在が行って、未来を繋いでいる。ここの組織はギムが潜入してここまでまとめたのだろう。今までの苦労を無にしない形で応援したい。この馬鹿でかいコンピューターと君で方向も違ってくるようだし、俺は役に立ちたいと思ってここまで来ている、、、分かるな』
ギムはガッシュの言う事が真実か見極めようとしていた。
『ギム真実を見せよう』ガッシュはそう言うと、ギムを連れてぶつかり始めた2つの銀河の全体を外から眺める位置まで飛んだ。
真空の暗闇の中に神々しく浮かぶ光の渦に、ギムは息を呑んだ。
その壮大な2つの銀河の光景は、感動と途方もない絶望的でギムの体を包み震えが止まらなかった。
『命ある者にとってその感覚は正しい。未来は今刻々と崩壊に向かっている。その影響は最も近いところにある文明を持った惑星には、すでに出始めている。ここに影響が出始めるのは後8000年ほど先だろう。人にとって8000年という時は捨てたもんじゃない』
ギムは黙って頷いた。
『平和共存を望み、未来を切り開いていくならば、違った未来の道も開けてこよう』
『違った未来?子孫達が万年先までも生き延びるのですか?』
ガッシュは別な場所にある銀河を指した。
『あの銀河は高度文明はまだない。そしてこの2つの銀河の文明が移住可能な星がある。位置、環境情報を、この馬鹿でかい入れ物に入れておこう。君たちの子孫が平和共存し未来を望む時、向うの銀河への移住開発技術を教えても良い。もしかすると、ぶつかりだしたもう一つの銀河へ行っている彼が、まとめて移住させてくれるかもしれないがな』
『ガッシュ、、、貴方は本物の救世主なのか?』
『本気じゃないだろ?光る見た目で売り出して、暗黒の歴史の方向を変えるのか?違うな。宇宙における生命の緊急対策本部の一員のようなもんだ』
『緊急対策本部?』
『そういう名称ではないが、仕事は内容は近いな。俺達でここに平和勢力を浸透させることに成功させようじゃないか』
『俺達?信じられない、、、というかこの展開、どうして』
『良い反応だと思うがな。普通パニックだろ?ギム結構面白い。なぁ一緒にやろうぜ』
『、、こんな物を見せられては、ガッシュを信じるしかないと思いますが?』
『なかなか良い!ますます気に入った。じゃ、全面条約違反をさせてもらう前に情報の共有な』
『条約違反?』
ギムは軽い眩暈がしたと思うと、宇宙空間から”Z”の広い空間に戻っていた。
ガッシュがさっきいた場所で腕を組んで、音声の消えた画面の向こうで喚いているVIPたちを見ている。
『組織解体の手始めに、この頑固そうな顔達に、”Z”がすでに発令したことに、心から賛成してもらうのが手始めだと思うが、どうかな?』
ギムは厳しい顔だ。
『、、、この世界の未来になどまったく興味がない、富と権力がすべての価値観がまったく違う生き物、、いや化け物たちを、どう説得するか、、、』
『この頭たちを全員逮捕して連邦刑務所にでもいれるか?君にはいくつかの情報を見せただけだ。まだ時間がある、緊急時とはいえない今、すべてを問答無用にコントロールにする事は。条約違反になる。君たちがしていく事に意味があり、より多くの人々に正しく希望と勇気と共に伝わっていかなくてはならない。俺はいくつか出来る事を進める』
『そう簡単には、、、時間が必要です。必ず未来を約束してくれるのですか?』
『俺は他所の者だぞ。未来を約束するのは、ここにいる君たち以外と銀河連邦政府しかない。手段として、すぐにでもいくつか手伝えるということだ。裏社会の人々にも新しい生き方が必要だなぁ』
「連邦政府、、、複雑に利害が絡んでいます。少し時間をください」
『あぁ待っている。このホテルの最上階ラウンジのフレッシュジュースで喉を潤しながら、とりあえず18万人の新しい生き方と、職をどうするか考える。その前に少しだけサービスな』
『今すぐ?本気で、、!!』
画面上のVIPたちの表情が突如恐怖に凍りついた。
『ご覧、VIPの方々は震えている。ギムに見せたこの銀河の他に、少しばかり脅しを加えた。
あの宇宙空間から今、現実に衝突が起こっている星へと移動して見せた。
連邦刑務所の方がよほどましだろう。刑を受けるまでに出来る限りの事をしてもらうんだな。
こちらはいつでも次の展開を選べる。向うの銀河の方は未来を間違えなく選択したようだぞ。
時を見て順次他所の銀河へ移住する事になるだろう』
ギムの表情は一変して真剣になり、『条約違反の発動期限は?』
『すでに末端の人々までの、生命を守る為に始めた事もある』
『分かりました』
エピソード2−3 ガッシュ
ガッシュは頷くと
『隣りの銀河のスパイだと言うと面白いところだが、残念ながら他所の銀河からだ。詳しくどこかを知りたいなら、ここの宇宙全図を提示すれば、おおよその位置をしめせるが』
「宇宙全図?」
「そんなに遠くから有り得ん!移動方法は?」
「宇宙船はどうした?」
一斉にVIPの顔が話し出した。
ガッシュは腕を組んでギムを見ている。
ギムが右手を上げて手首をスッと動かすと、全面にこの銀河を中心とした宇宙図が現れた。
ガッシュは黙って、組んだ左腕の上の右人差し指で左端を指し、その部分を最大深部まで展開した。
ギムは驚いたようにガッシュを見た。
画面はぼやけた光の集まりに近づいていったが、最深部はこれ以上鮮明にはならない。
ギムは不信を顕わにしてざわつくVIPたちに説明をした。
「この方向の宇宙最深部の画像でこれ以上鮮明にはならない。あの無数の小さな星に見えるのが一つの銀河だ。科学者達は銀河の生れる所”銀河の母”と呼んでいる」
「馬鹿な!」
「ふざけるな!」
「何が言いたい!」
『あそこに良く似た所から来た。この宇宙全図には無いところだから、一番似た所を示した』
横にいるギムが一瞬雰囲気をさっと変えた。広い空間にエネルギーの圧迫を感じる。
ガッシュは片眉を上げてギムを見下ろすと
『おいおい!今更かよ。本当の事を知らせろと言ったのはギムだろうが相棒』
「相棒?!」他の顔たちが一斉にガッシュをギムを交互に見た。
『ガッシュ願っても無いとは言いましたが、それは別件での事。何処から来たという答えらしい物を提示してもらいたいものですね。”Z”が一斉に検索中です』ギムがコンタクトして来た。
『あっそう。俺のとこの宇宙全図見せても、本物かどうかわからんだろう。最も近い適切な表現をしたと思うがな。この銀河の未来が良い方向へ行く為に手を結ぶなら、ギムを連れて行っても良いぜ』
ギムはあっけに取られたような顔を一瞬見せたがニヤッと笑った。
その顔に『本題は?』と。
ガッシュがつまらなそうに、顔を近づけ覗き込んだ。
「貴方の事が分からないまま、我々は、2つの銀河を征服しようと言っているように思えるのですがね」
『そりゃ間違っているだろう。事態は征服どころか双方の文明の崩壊、すべての生命の滅亡だぞ』
一瞬の沈黙と同時に巨大コンピューターの光も止まった。
『ギム、俺は嘘を言って無い』ガッシュはジッとギムを見つめている。
「ば!ばかな!」
「何を言っている!」
「そいつは敵のスパイだ。生かしておくわけにはいかない!!」
「やれ!”Z”殺せ!」
怒号が飛び交う中、”Z”は情報の光をパーっと広げて告げた。
[すべて真実であり、この銀河の未来が限られている事は明確になっている。よって今までの計画は破棄され、今より最重要基本条項<生命の保存計画>に移行する。すべての関係端末に指示した]
「”Z”何を突然!貴様、プログラムに何かしたのか!」
口ひげの男が怒鳴った。
ギムの雰囲気は一気に変化し精神波が増大している。
『ギム、その位にしておけ。真実を見せてやるよ』
「いや、結構だ!私には分かっている。その上で、、、ガッシュ”Z”を元に戻せ!」
ガッシュはやれやれと呟くと、その体は眩い光に包まれていった。
ギムと他の顔たちも、眩しそうに目を細めた。
その時”Z”は
[生体エネルギー値変化予測不能、現在推定恒星ラタールのエネルギー値を、、、さらに変化、、、測定不能、、危険、ありえない、生き物ではない、、、危険!]
空間全体に警報が響き、ガッシュの光がバリバリと音を出し始めた。
ガッシュは我慢できないというように吹きだした。
『ぷっ、はははっ!”Z”パニくっているんじゃない!いまさら危険はないだろう。知りたいっていうから、ほんの少し本来の姿に近い形で見せただけだぞ。だいだい恒星と一緒にするかぁ?生き物ではないとは失礼な奴だな』
ガッシュはギムの心に呼びかけた。
『両方の未来に希望を持ちたいと願っている。向うには俺を遥かに越えた存在が行って、未来を繋いでいる。ここの組織はギムが潜入してここまでまとめたのだろう。今までの苦労を無にしない形で応援したい。この馬鹿でかいコンピューターと君で方向も違ってくるようだし、俺は役に立ちたいと思ってここまで来ている、、、分かるな』
ギムはガッシュの言う事が真実か見極めようとしていた。
『ギム真実を見せよう』ガッシュはそう言うと、ギムを連れてぶつかり始めた2つの銀河の全体を外から眺める位置まで飛んだ。
真空の暗闇の中に神々しく浮かぶ光の渦に、ギムは息を呑んだ。
その壮大な2つの銀河の光景は、感動と途方もない絶望的でギムの体を包み震えが止まらなかった。
『命ある者にとってその感覚は正しい。未来は今刻々と崩壊に向かっている。その影響は最も近いところにある文明を持った惑星には、すでに出始めている。ここに影響が出始めるのは後8000年ほど先だろう。人にとって8000年という時は捨てたもんじゃない』
ギムは黙って頷いた。
『平和共存を望み、未来を切り開いていくならば、違った未来の道も開けてこよう』
『違った未来?子孫達が万年先までも生き延びるのですか?』
ガッシュは別な場所にある銀河を指した。
『あの銀河は高度文明はまだない。そしてこの2つの銀河の文明が移住可能な星がある。位置、環境情報を、この馬鹿でかい入れ物に入れておこう。君たちの子孫が平和共存し未来を望む時、向うの銀河への移住開発技術を教えても良い。もしかすると、ぶつかりだしたもう一つの銀河へ行っている彼が、まとめて移住させてくれるかもしれないがな』
『ガッシュ、、、貴方は本物の救世主なのか?』
『本気じゃないだろ?光る見た目で売り出して、暗黒の歴史の方向を変えるのか?違うな。宇宙における生命の緊急対策本部の一員のようなもんだ』
『緊急対策本部?』
『そういう名称ではないが、仕事は内容は近いな。俺達でここに平和勢力を浸透させることに成功させようじゃないか』
『俺達?信じられない、、、というかこの展開、どうして』
『良い反応だと思うがな。普通パニックだろ?ギム結構面白い。なぁ一緒にやろうぜ』
『、、こんな物を見せられては、ガッシュを信じるしかないと思いますが?』
『なかなか良い!ますます気に入った。じゃ、全面条約違反をさせてもらう前に情報の共有な』
『条約違反?』
ギムは軽い眩暈がしたと思うと、宇宙空間から”Z”の広い空間に戻っていた。
ガッシュがさっきいた場所で腕を組んで、音声の消えた画面の向こうで喚いているVIPたちを見ている。
『組織解体の手始めに、この頑固そうな顔達に、”Z”がすでに発令したことに、心から賛成してもらうのが手始めだと思うが、どうかな?』
ギムは厳しい顔だ。
『、、、この世界の未来になどまったく興味がない、富と権力がすべての価値観がまったく違う生き物、、いや化け物たちを、どう説得するか、、、』
『この頭たちを全員逮捕して連邦刑務所にでもいれるか?君にはいくつかの情報を見せただけだ。まだ時間がある、緊急時とはいえない今、すべてを問答無用にコントロールにする事は。条約違反になる。君たちがしていく事に意味があり、より多くの人々に正しく希望と勇気と共に伝わっていかなくてはならない。俺はいくつか出来る事を進める』
『そう簡単には、、、時間が必要です。必ず未来を約束してくれるのですか?』
『俺は他所の者だぞ。未来を約束するのは、ここにいる君たち以外と銀河連邦政府しかない。手段として、すぐにでもいくつか手伝えるということだ。裏社会の人々にも新しい生き方が必要だなぁ』
「連邦政府、、、複雑に利害が絡んでいます。少し時間をください」
『あぁ待っている。このホテルの最上階ラウンジのフレッシュジュースで喉を潤しながら、とりあえず18万人の新しい生き方と、職をどうするか考える。その前に少しだけサービスな』
『今すぐ?本気で、、!!』
画面上のVIPたちの表情が突如恐怖に凍りついた。
『ご覧、VIPの方々は震えている。ギムに見せたこの銀河の他に、少しばかり脅しを加えた。
あの宇宙空間から今、現実に衝突が起こっている星へと移動して見せた。
連邦刑務所の方がよほどましだろう。刑を受けるまでに出来る限りの事をしてもらうんだな。
こちらはいつでも次の展開を選べる。向うの銀河の方は未来を間違えなく選択したようだぞ。
時を見て順次他所の銀河へ移住する事になるだろう』
ギムの表情は一変して真剣になり、『条約違反の発動期限は?』
『すでに末端の人々までの、生命を守る為に始めた事もある』
『分かりました』




