<遥かなるときの流れ、一瞬を生きる生命としてここに>
エピソード2−2 ガッシュ
入り口でさらに体をスキャンされたのが分かった。
『何度も失敬だな』
「すみません。ここを通る者は、その都度なのです」
ホテル内は空調設備も行き届いて涼しい。
ホテルのスタッフは、急いで側まで来ると「ようこそお出でくださいました」と挨拶ををしたが、見上げたまましばし固まっている。
ギムは俺の顔を見ると笑いながら言った。
「無理も無い。特別室へご案内だ。Zへ」と言う。
スタッフはZと聞いたとたん、一人を残しをして会釈をすると下がった。
広い通路には毛足の長い幾何学模様の絨毯が敷き詰められ、両側の壁には見事な絵画が飾られている。所々に彫刻や美術工芸品も置かれ、さながら美術館のようだった。
少し歩くと広間でた。
その中心に古代人の力強い立派な立像があった。
ガッシュはその横に並ぶと同じポーズを取って、笑いながら”なるほど”と言った。
「この惑星に出入りする人種に、この彫刻のような美しい体をもった者は現存していません。先ほどスタッフが驚いたわけが分かりましたか?」
『こっちのモデル?』ガッシュは片眉を上げてギムを見ると、
「どちらも最上級で」と答えた。
移動ボッド空間の前で、スタッフが壁の前で手首をスッと動かすと扉が開いた。
「どうぞ」
中に入るとさらに地下へ移動しだした。壁面には次々と絵画が現れては消える。
『ちょっとした美術館だな。本物は大変な価値だろう。特別室という割りに眺めの良い部屋ではなさそうだな』
『眺め?確かに。しかしここの美術品はすべて本物と言う事になっています。なにもかもご存知なのですか?』
『ここの本物ね。Zと言われれば後が無い部屋と単純に思えるがな』
『そうですね。確かに分かりやすい。しかしガッシュから、逃げようと言う意思は感じられません』
『何故逃げる必要がある。ここは楽園だろ?』
「!そうでした。はははっ」
ギムはガッシュを見上げて首を小さく振った。
『どうやらとんでもない人と出会ってしまったようですね』
『俺が出る場所をちょっと間違えた所為だ。気にするな』
「あそこは間違えなく失敗ですよ」と言いながらギムは笑った。
スタッフは扉の方を向いていたが、ギムが笑う姿を見たことがないのか、
思わず覗き見をするように下からチラッと見た。
扉が突然消えて、とても地下とは思えない空間にでた。
『星の質量データーを誤魔化してまで、地下にこんな物を作らなくても、地上でやれば良いだろうに御苦労なことだ』
スタッフはそのままこのフロアーに一歩も足を踏み入れずに、扉を閉め戻っていった。
二人が横にある移動チューブの入り口に立つと、足元に浮遊感がして、先へ続くチューブの中を移動した。
『ギム、いつまで移動するんだ?いつもこんな事しているのか?』
周りは目まぐるしく、チカチカと光が飛び交っている。
「この空間がZです。ガッシュにはもうこの空間にある物が何か分かっているのでは?」
『やたらに馬鹿でかい、情報入れだと思うが?』
「情報いれ?銀河連邦のスーパーコンピューターなど問題にならないのですよ。この”Z”は」
『いや〜、確かに馬鹿でかいな』
「”Z”がガッシュの情報に興味を持って、上にいたVIPより先にここへお連れしたのです」
『俺の?何も情報が無いのは許せないか?その他大勢の人にいれておくのが一番良いと思うがな』
「ご冗談を」
スッと浮遊感が消えた。
「こちらへ」
『ふふっ』
「何か?」
『いや、好奇心旺盛な子供のような感情と視線を感じているよ』
ガッシュがそう言うと次の瞬間、空間の空気が冷たい機械的な物に変化した。
『ん?ご機嫌を損ねてしまったようだな』
「ガッシュ、普通隠して置く事まで、一々発信し無い方が身のためですよ。貴方ほどの美人は使いようによって、この銀河で最高の富を得ることができる。勿体無い」
『その美人というのは止めろ。俺の感覚に馴染まない。この銀河だけでなく、くっついた隣の銀河までもだろ?』
「私は見たままを言ったまで。これまでも最上級の美しい生き物を見てきたつもりですが?それにしても隣りの銀河の事情にも詳しいようで、、、実は私もそう思っていたところです」
『美人というのを止めれば、ギムと良いコンビが組めそうだと思うがな』
「それは素晴らしい!願っても無いことです。はははっ」
その時、目の高さほどの空間に15人の顔が浮かび、ざわめきが起こった。
「おぉ、、、これは美しい」
「ん〜、確かに美しい人種だな。ガッシュとやら何処から来た?」
一人の白い口ひげを蓄えた壮年が言った。
ガッシュは、ギムにテレパシーで聞いた。
『この場合本当の事を知らせた方が良いか?』
ギムは呆れたように『当然、知りたくてこうして集まったのです』
エピソード2−2 ガッシュ
入り口でさらに体をスキャンされたのが分かった。
『何度も失敬だな』
「すみません。ここを通る者は、その都度なのです」
ホテル内は空調設備も行き届いて涼しい。
ホテルのスタッフは、急いで側まで来ると「ようこそお出でくださいました」と挨拶ををしたが、見上げたまましばし固まっている。
ギムは俺の顔を見ると笑いながら言った。
「無理も無い。特別室へご案内だ。Zへ」と言う。
スタッフはZと聞いたとたん、一人を残しをして会釈をすると下がった。
広い通路には毛足の長い幾何学模様の絨毯が敷き詰められ、両側の壁には見事な絵画が飾られている。所々に彫刻や美術工芸品も置かれ、さながら美術館のようだった。
少し歩くと広間でた。
その中心に古代人の力強い立派な立像があった。
ガッシュはその横に並ぶと同じポーズを取って、笑いながら”なるほど”と言った。
「この惑星に出入りする人種に、この彫刻のような美しい体をもった者は現存していません。先ほどスタッフが驚いたわけが分かりましたか?」
『こっちのモデル?』ガッシュは片眉を上げてギムを見ると、
「どちらも最上級で」と答えた。
移動ボッド空間の前で、スタッフが壁の前で手首をスッと動かすと扉が開いた。
「どうぞ」
中に入るとさらに地下へ移動しだした。壁面には次々と絵画が現れては消える。
『ちょっとした美術館だな。本物は大変な価値だろう。特別室という割りに眺めの良い部屋ではなさそうだな』
『眺め?確かに。しかしここの美術品はすべて本物と言う事になっています。なにもかもご存知なのですか?』
『ここの本物ね。Zと言われれば後が無い部屋と単純に思えるがな』
『そうですね。確かに分かりやすい。しかしガッシュから、逃げようと言う意思は感じられません』
『何故逃げる必要がある。ここは楽園だろ?』
「!そうでした。はははっ」
ギムはガッシュを見上げて首を小さく振った。
『どうやらとんでもない人と出会ってしまったようですね』
『俺が出る場所をちょっと間違えた所為だ。気にするな』
「あそこは間違えなく失敗ですよ」と言いながらギムは笑った。
スタッフは扉の方を向いていたが、ギムが笑う姿を見たことがないのか、
思わず覗き見をするように下からチラッと見た。
扉が突然消えて、とても地下とは思えない空間にでた。
『星の質量データーを誤魔化してまで、地下にこんな物を作らなくても、地上でやれば良いだろうに御苦労なことだ』
スタッフはそのままこのフロアーに一歩も足を踏み入れずに、扉を閉め戻っていった。
二人が横にある移動チューブの入り口に立つと、足元に浮遊感がして、先へ続くチューブの中を移動した。
『ギム、いつまで移動するんだ?いつもこんな事しているのか?』
周りは目まぐるしく、チカチカと光が飛び交っている。
「この空間がZです。ガッシュにはもうこの空間にある物が何か分かっているのでは?」
『やたらに馬鹿でかい、情報入れだと思うが?』
「情報いれ?銀河連邦のスーパーコンピューターなど問題にならないのですよ。この”Z”は」
『いや〜、確かに馬鹿でかいな』
「”Z”がガッシュの情報に興味を持って、上にいたVIPより先にここへお連れしたのです」
『俺の?何も情報が無いのは許せないか?その他大勢の人にいれておくのが一番良いと思うがな』
「ご冗談を」
スッと浮遊感が消えた。
「こちらへ」
『ふふっ』
「何か?」
『いや、好奇心旺盛な子供のような感情と視線を感じているよ』
ガッシュがそう言うと次の瞬間、空間の空気が冷たい機械的な物に変化した。
『ん?ご機嫌を損ねてしまったようだな』
「ガッシュ、普通隠して置く事まで、一々発信し無い方が身のためですよ。貴方ほどの美人は使いようによって、この銀河で最高の富を得ることができる。勿体無い」
『その美人というのは止めろ。俺の感覚に馴染まない。この銀河だけでなく、くっついた隣の銀河までもだろ?』
「私は見たままを言ったまで。これまでも最上級の美しい生き物を見てきたつもりですが?それにしても隣りの銀河の事情にも詳しいようで、、、実は私もそう思っていたところです」
『美人というのを止めれば、ギムと良いコンビが組めそうだと思うがな』
「それは素晴らしい!願っても無いことです。はははっ」
その時、目の高さほどの空間に15人の顔が浮かび、ざわめきが起こった。
「おぉ、、、これは美しい」
「ん〜、確かに美しい人種だな。ガッシュとやら何処から来た?」
一人の白い口ひげを蓄えた壮年が言った。
ガッシュは、ギムにテレパシーで聞いた。
『この場合本当の事を知らせた方が良いか?』
ギムは呆れたように『当然、知りたくてこうして集まったのです』




