<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>96
彼とガッシュ、リゲルの三人住居は、シティから僅かに離れた宇宙空間に浮かんでいる。
セントラル・シティにおける科学技術力最強最高のシェルターを遥かに越えたものだった。
そもそも外界からの影響を受けない為のシェルターではない。
彼が作り出した特殊構造で内部での変化が、外部に最小限ですむ様に作られていた。
宇宙空間を短距離ならそのまま移動できる能力を持つ者以外、シャトルで来る事になっていた。
シャトルの扉の前で入ってくる人を判断し、室内の設定が瞬時に変更される。
今はベテルがいる事を基準として、空気濃度もシティのそれより惑星リトル・ログの設定になっていた。重力は休んでいる者に最適なものに常に設定変更がされる。
ベテルは静かに眠っている彼を見つめていた。
部屋の中に満ちた、なんともいえない懐かしさ、感動、その心地よさに自然と涙が浮かんでくる。
不思議な存在の美しく整った寝顔を前にして、呆けている場合ではないと、かなり意識していないとならなかった。
ガッシュから彼の変化には気をつけるように注意されていたからだった。
彼の睫が揺れ、ベテルはハッと緊張を高めた。
『ベテル、、、』彼が意識を取り戻し、神秘の濃紺の中に金の銀河を内包する瞳が、ゆっくりとベテルを見た。
「は、はい」
ベテルはガッシュの言うとおり、ガードをした。
『リゲルは、、、、、』
「ビックマインドが確保しているそうです。必ず戻すと伝えて欲しいとガッシュに言ったそうです。ランが彼女とコンタクトを取りに行ったので、そこへガッシュも行ってます。どちらかがすぐ戻ると言っていました。、、、私に何かできることはありませんか?」
『そう彼女、、。何かできることか、、、ガッシュはベテルに、そうは言わなかったな、、、』
「!ご存知だったのですか」
『ガッシュも随分な言い方だと思わないか?ベテル緊張しただろう。意識状態が危ない時は危険な存在になりうると覚えていてくれれば、後は緊張する事はない。バランスが悪すぎて、、、これでは、リゲルを傷つけるとんでもない化け物だな』
呼吸が乱れている。
「化け物なんて!!、、、苦しいですか、、、」
『すぐ収まる、大丈夫だよ、、、、、ランが戻ってくる』
そこへフッとランが現われた。
「ガッシュは、、、!?少し苦しそうですが」
『ん、すぐ収まるよ。ガッシュの事は分かっている。それで?』
「彼女が応えてくれました。リゲルは一瞬無意識に彼女を思い出したようで、その瞬間をキャッチしたそうです。まだリゲルの意識は戻っていないので、リゲルを暫く預かりますが必ず戻しますと伝えてくださいと言っていました』
『、、彼女か。私もリゲルを迎えに行く。ベテル悪かったね。皆に心から謝っていたと伝えてくれるかな』
「、、、、どうぞ謝らないで下さい。貴方とリゲルの信頼関係は、深遠の宇宙のように深いものだと皆感じています。驚きましたが思いは強く伝わってます」
『、、、謝らせてほしいんだ皆にそう伝えてベテル。ランと話したいことがある。外してもらっていいかな』
「分かりました。貴方の言葉を伝えに行きます。リゲルは約束を守る為に元気で戻ってきます。では」
ベテルは扉の向こうへ出て行くと通路からフッと消え、シティへ戻った。
『ラン、大切なリゲルを、、、辛い思いをさせたね。私が幼すぎてあまりにバランスが悪いな。これでは皆を振り回すばかりだ。ところでラン、いきなり抱きしめたけど、あんな形では嫌だったかな。家族として私にして欲しい事を聞かせて、、、』
「嬉しかったです。本当に嬉しかったです。でも心配で、、、」
『そう、、、彼女のおかげで私も、以前よりは触れ合う事が可能になった。ガッシュにも礼を言わなくては、、、。何か言って欲しいラン』
「して欲しい事ですか?貴方は亡くなった父と母、兄弟の分を、一人で背負って私をここまでして下さった。十分に幸せです」
『何でもいい、ランが何かして欲しい事はないかな』
「、、考えた事がなかったです。もう子供の頃の夢は叶いましたし、リゲルが元気になるまで、彼の側にいてあげてくれますか?」
『リゲルにして欲しい事じゃなくて、ランになんだ、、、私は一度戻る、、、分かったね』
「、、、貴方もいなく、リゲルを心配して待つのですか?、、、、、どちらも傷つくのを見るのはもういやです。次は私が消え、、ます」
ランは辛い思いを彼に訴えた。
『すまない。本当に君の言うとおりだ。もう、、、しない』
彼は起き上がりベッドに腰掛けて『隣りに座れ』と言った。
ランは彼の隣りに座って、涙で潤んだブルーの瞳で彼を見た。
『ダイレクトに思いを伝えてくれたのは初めてだね。とても嬉しい。ランは私を本当の家族にしてくれたんだと思うと私の夢も叶った。礼としてランの思いに応えたい。でもこのままここにはいられないんだ。
彼女が私に触れた多くのものをくれた。そしてガッシュが強大な生命力を注ぎ込んでくれた。本来の自分とこの二人ではあまりに、、、。未来へ多くの宝をもらった。しかし私の人としてのこの体がそう出来ていない。このままではそう持たないと思う。
こんなことをランに聞かせることは辛い。だが君の思いに応えたえようとすると、後は別な形でしか関わる事ができなくなる』
ランは青ざめた顔で頭を振っていた。
『いいかよく聞いて、私は前の時と違う必ず戻って来る。調整にそう時間はかからないよ』
『、、、、、』
彼がランを柔らかに温かくフォローしはじめた。
『辛いか、、、すでにいっぱいだったね。私の家へ来てくれるかな、私たちの星だ。一緒に戻ろう。リゲルの事は彼女とコンタクトを取って、リゲルのいい時に私が迎えに行く、連れて帰ってくる。約束する。ラン答えて、、』
「、、、一人はいやです、、」
『わかっている。シティは皆に任せて少し休暇をもらおう。我々がいないと言うのも、シティで働く彼等の訓練になる。そして私の家でガッシュと待っていてくれるかな。ガッシュは銀河をも越えて移動する、大丈夫だ。ランのそばにいてくれる』
そこへ彼に呼ばれてガッシュが戻って来た。
『ガッシュ聞いてくれたね。また私の我儘だ。ランを戻るまでの間お願いしたい』
『かなりショックが強いようで、、、よければ』
「ガッシュ本当は忙しいのに、、、」ランは、ガッシュを見上げて言った。
『あぁ厄介なのと付き合っているから忙しいぞ。だが彼のところなら他で出来ない事もできる。綺麗な輪と流れ星の夢でも見ながら、たまにはゆっくりとランと昼寝でもするかな』
「昼寝ですか?」
『ランは休暇で、俺は忙しいだけか?これは絶対にそっちにいる時は昼寝だろ。それに飽きたら思いっきり遊ぼうか。リゲルがウズウズして俺もやるって戻って来る位にな』
ランは少し笑顔になると、ガッシュは片眉をあげてニッと微笑むと、ランの頭に手をやってくしゃくしゃとした。
『決まりだ。いいな』
『ガッシュありがとう。よろしく頼む』
『とんでない。私こそ、、、』
『彼女にこっちの状況を伝えました。分かってくれてリゲルを暫く預かると、ランが落ち着いてきたらリゲルに会いにいくつもりです。貴方は、、、』
『その事は後で。ガッシュ、ボスに我々がいなのも訓練になるだろうと伝えて欲しい』
『分かりました』

彼とガッシュ、リゲルの三人住居は、シティから僅かに離れた宇宙空間に浮かんでいる。
セントラル・シティにおける科学技術力最強最高のシェルターを遥かに越えたものだった。
そもそも外界からの影響を受けない為のシェルターではない。
彼が作り出した特殊構造で内部での変化が、外部に最小限ですむ様に作られていた。
宇宙空間を短距離ならそのまま移動できる能力を持つ者以外、シャトルで来る事になっていた。
シャトルの扉の前で入ってくる人を判断し、室内の設定が瞬時に変更される。
今はベテルがいる事を基準として、空気濃度もシティのそれより惑星リトル・ログの設定になっていた。重力は休んでいる者に最適なものに常に設定変更がされる。
ベテルは静かに眠っている彼を見つめていた。
部屋の中に満ちた、なんともいえない懐かしさ、感動、その心地よさに自然と涙が浮かんでくる。
不思議な存在の美しく整った寝顔を前にして、呆けている場合ではないと、かなり意識していないとならなかった。
ガッシュから彼の変化には気をつけるように注意されていたからだった。
彼の睫が揺れ、ベテルはハッと緊張を高めた。
『ベテル、、、』彼が意識を取り戻し、神秘の濃紺の中に金の銀河を内包する瞳が、ゆっくりとベテルを見た。
「は、はい」
ベテルはガッシュの言うとおり、ガードをした。
『リゲルは、、、、、』
「ビックマインドが確保しているそうです。必ず戻すと伝えて欲しいとガッシュに言ったそうです。ランが彼女とコンタクトを取りに行ったので、そこへガッシュも行ってます。どちらかがすぐ戻ると言っていました。、、、私に何かできることはありませんか?」
『そう彼女、、。何かできることか、、、ガッシュはベテルに、そうは言わなかったな、、、』
「!ご存知だったのですか」
『ガッシュも随分な言い方だと思わないか?ベテル緊張しただろう。意識状態が危ない時は危険な存在になりうると覚えていてくれれば、後は緊張する事はない。バランスが悪すぎて、、、これでは、リゲルを傷つけるとんでもない化け物だな』
呼吸が乱れている。
「化け物なんて!!、、、苦しいですか、、、」
『すぐ収まる、大丈夫だよ、、、、、ランが戻ってくる』
そこへフッとランが現われた。
「ガッシュは、、、!?少し苦しそうですが」
『ん、すぐ収まるよ。ガッシュの事は分かっている。それで?』
「彼女が応えてくれました。リゲルは一瞬無意識に彼女を思い出したようで、その瞬間をキャッチしたそうです。まだリゲルの意識は戻っていないので、リゲルを暫く預かりますが必ず戻しますと伝えてくださいと言っていました』
『、、彼女か。私もリゲルを迎えに行く。ベテル悪かったね。皆に心から謝っていたと伝えてくれるかな』
「、、、、どうぞ謝らないで下さい。貴方とリゲルの信頼関係は、深遠の宇宙のように深いものだと皆感じています。驚きましたが思いは強く伝わってます」
『、、、謝らせてほしいんだ皆にそう伝えてベテル。ランと話したいことがある。外してもらっていいかな』
「分かりました。貴方の言葉を伝えに行きます。リゲルは約束を守る為に元気で戻ってきます。では」
ベテルは扉の向こうへ出て行くと通路からフッと消え、シティへ戻った。
『ラン、大切なリゲルを、、、辛い思いをさせたね。私が幼すぎてあまりにバランスが悪いな。これでは皆を振り回すばかりだ。ところでラン、いきなり抱きしめたけど、あんな形では嫌だったかな。家族として私にして欲しい事を聞かせて、、、』
「嬉しかったです。本当に嬉しかったです。でも心配で、、、」
『そう、、、彼女のおかげで私も、以前よりは触れ合う事が可能になった。ガッシュにも礼を言わなくては、、、。何か言って欲しいラン』
「して欲しい事ですか?貴方は亡くなった父と母、兄弟の分を、一人で背負って私をここまでして下さった。十分に幸せです」
『何でもいい、ランが何かして欲しい事はないかな』
「、、考えた事がなかったです。もう子供の頃の夢は叶いましたし、リゲルが元気になるまで、彼の側にいてあげてくれますか?」
『リゲルにして欲しい事じゃなくて、ランになんだ、、、私は一度戻る、、、分かったね』
「、、、貴方もいなく、リゲルを心配して待つのですか?、、、、、どちらも傷つくのを見るのはもういやです。次は私が消え、、ます」
ランは辛い思いを彼に訴えた。
『すまない。本当に君の言うとおりだ。もう、、、しない』
彼は起き上がりベッドに腰掛けて『隣りに座れ』と言った。
ランは彼の隣りに座って、涙で潤んだブルーの瞳で彼を見た。
『ダイレクトに思いを伝えてくれたのは初めてだね。とても嬉しい。ランは私を本当の家族にしてくれたんだと思うと私の夢も叶った。礼としてランの思いに応えたい。でもこのままここにはいられないんだ。
彼女が私に触れた多くのものをくれた。そしてガッシュが強大な生命力を注ぎ込んでくれた。本来の自分とこの二人ではあまりに、、、。未来へ多くの宝をもらった。しかし私の人としてのこの体がそう出来ていない。このままではそう持たないと思う。
こんなことをランに聞かせることは辛い。だが君の思いに応えたえようとすると、後は別な形でしか関わる事ができなくなる』
ランは青ざめた顔で頭を振っていた。
『いいかよく聞いて、私は前の時と違う必ず戻って来る。調整にそう時間はかからないよ』
『、、、、、』
彼がランを柔らかに温かくフォローしはじめた。
『辛いか、、、すでにいっぱいだったね。私の家へ来てくれるかな、私たちの星だ。一緒に戻ろう。リゲルの事は彼女とコンタクトを取って、リゲルのいい時に私が迎えに行く、連れて帰ってくる。約束する。ラン答えて、、』
「、、、一人はいやです、、」
『わかっている。シティは皆に任せて少し休暇をもらおう。我々がいないと言うのも、シティで働く彼等の訓練になる。そして私の家でガッシュと待っていてくれるかな。ガッシュは銀河をも越えて移動する、大丈夫だ。ランのそばにいてくれる』
そこへ彼に呼ばれてガッシュが戻って来た。
『ガッシュ聞いてくれたね。また私の我儘だ。ランを戻るまでの間お願いしたい』
『かなりショックが強いようで、、、よければ』
「ガッシュ本当は忙しいのに、、、」ランは、ガッシュを見上げて言った。
『あぁ厄介なのと付き合っているから忙しいぞ。だが彼のところなら他で出来ない事もできる。綺麗な輪と流れ星の夢でも見ながら、たまにはゆっくりとランと昼寝でもするかな』
「昼寝ですか?」
『ランは休暇で、俺は忙しいだけか?これは絶対にそっちにいる時は昼寝だろ。それに飽きたら思いっきり遊ぼうか。リゲルがウズウズして俺もやるって戻って来る位にな』
ランは少し笑顔になると、ガッシュは片眉をあげてニッと微笑むと、ランの頭に手をやってくしゃくしゃとした。
『決まりだ。いいな』
『ガッシュありがとう。よろしく頼む』
『とんでない。私こそ、、、』
『彼女にこっちの状況を伝えました。分かってくれてリゲルを暫く預かると、ランが落ち着いてきたらリゲルに会いにいくつもりです。貴方は、、、』
『その事は後で。ガッシュ、ボスに我々がいなのも訓練になるだろうと伝えて欲しい』
『分かりました』





