<遥かなる時の流れ、一瞬を生きるものとしてここに>88
リゲルが彼とシティを出て行って、もう8Dが過ぎていた。
ガッシュはシティと外での仕事と行き来していた。
「まだリゲルとは、コンタクト取らないのですか?」ランがガッシュに聞いた。
『それは俺がランに聞く事だろう。俺はリゲルの窓口じゃないぞ。彼の中に二人ともいるんだろうが、ランが意識していけよ。ところでベテルはどうだ?』
「はい、回復して元気にやってます。彼ら全員と個人的にコミュニケーションを取るようにしています」
『それで他のメンバーはどんな感じ、、、ふーん。リゲルの後輩達は人気者だな。彼らは仲がいいようだし理想的か。彼らで情報を大いに共有しているという訳だ。訓練生としても優秀という訳だな。立派なもんだ。たまに遊んでやれ、それぞれが自覚するように』
「ガッシュは?ベテルとアルデだけですか」
『他のメンバーはランがいいだろう』
「そうですね。ところでガッシュの星から来た後輩たちのことは、どうするのですか?いつも、貴方のことを聞かれます」
『あぁそのうちな。今はノルドに任せておくよ。俺がこれでは、彼らとしても何か聞きたいだろうが、物事には順序があるんだ。ラン、時々星へ帰っているか?』
「長老会議に出ています。シティの方も、全体会議以外は、フリーにして貰えたので前より自由に出来ます」
『シティは我々がいなくても、十分に機能していかなくてはならない。それぞれの部署で、仕事をする優秀な人材が益々必要だな。これから彼もリゲルも、私達も常時、ここにいることは少なくなるだろう』
「ガッシュが、いろいろ質問に答えてくれたようで、ありがとうございます。皆が本当に喜んでいましたよ。ボスは助かったと言ってました。くくっ」
『お礼の返事をたくさん貰ったよ。しかし何で俺に聞いてくるのかと言う質問が多いな。そういうのは一括でメインコンピューターの方へどうぞと送り返した。そういえばランのことを聞いて来たのがあったぞ。ちゃんと返事をだしていないだろう。人気者で下手にシティをウロウロできんのは窮屈だな。教育システムの方に来ているメンバーは、面白がって俺達のことを聞いてきくる、シティは平和ボケしているな。どんどん外へ新人達も、引っ張り出すといい。彼らのいい意味での緊張感は、シティをある程度いい環境にする』
ランが彼に声をかけようとした途端、キャッチしたのは、我々の銀河の外周に現われた瞬間だった。『うわっ!銀河外周です。戻って来ますよ』
『!すごい事になっているな。あそこで下げてから戻るつもりかな?』
メイン・コントロールルームから、ランにコンタクトがあった。
『銀河外周に、強い反応があり解析中です』
『彼とリゲルです』
『彼とリゲルだと言うのか!?』ボスからだった。
『そうです。今コンタクトを取ります』
『リゲル遠慮しているぜ、面白い奴だな。ランちょっと行くか』ガッシュが笑っていた。
『遠慮って?』
『行けば分かるさ。あの二人とんでもなく高すぎるから、俺が連れて行くよ』二人はその場からフッと消えた。
*
懐かしい銀河の無数の星たちが、眼前に広がり出迎えてくれているように煌いている。真空の音の無い世界に、壮大なパワーが一つの交響曲を響かせている真っ只中に、ガッシュとランは現れた。
『お帰りなさい。すげぇ〜、がははっ!!リゲル、お前本当にバカかぁ?』
ガッシュは、リゲルのパワーを感じて、ガードを高くしながら大笑いした。
リゲルは一瞬、嫌な顔をしたが笑いながら凄んだ。
『あぁ〜ん?!いきなり喧嘩売るってのか?』
彼も微笑んでリゲルを見ている。その濃紺の瞳に銀河とガッシュの光が写りこんで、吸い込まれそうに美しい。
『くくくっ!リゲルらしいだろう。まだまだ付き合うしかないと諦めたよ』
『ラン、リゲルになんか言ってやれよ。言葉が出ないか?』ガッシュがランに言った。
『ガッシュ、だって彼もリゲルも、とんでもないパワーですよ。近寄る事も出来ないじゃないですか。どこが遠慮なのですか』
『おい!リゲルをこんなもんだと思っていたのか?そもそもリゲルの全開のパワーは、誰も知らないからな。すでに別物と言えばそうだがそれにしても、がははっ!たぶんラン達の為に、リゲルは完全な別物になるのを待ってくれたんだぜ』
『そんな〜!リゲル凄くなり過ぎです!』
『ガッシュに笑われる筋合いはないぜ。お前だって中途半端じゃないか』
『俺はしょうがないだろう。もともと種が違う』
『三人とも、似たもの同士であることは間違えないようだよ。くくくっ。ところでガッシュ、何でランを過保護にしている?何かあったのかな』
彼はランを見て笑った。
『ん?あぁ過保護だったか。ランも何とかいえよ!』
『ガッシュが言うので何かあるかなと思っていたのです。すみません』
『本当にそういう所が相変らずだよな。ほら!実感してみろ』と言ってガッシュは、いきなりランに対するガードを外した。
『!、、、』一瞬にしてランは変化した。
『ほぉー、これは大変失礼しました。間違えなく過保護だったな。はははっ!やばいな、ここにいる生命体は。、、、、!ウワァ!リゲルに会いに来た』
一瞬なんとも心地よいパワーにフワァッと包まれ、次の瞬間自分の生命空間が無限の宇宙に向かって、広がって行くように感じると同時に圧倒的な安心感と一体感があった。
『あぁ、、、』
『なんて素晴らしいのでしょう。でも宇宙に存在するいらぬ力に注目されてしまいます。気をつけないと、ただ支配だけを存在意義として戦いを繰り返す者達もいます。今のうちに潰そういう勢力が出てくるかもしれません。星ごと何十億ものバイオエネルギーを食らっていくものや、高バイオエネルギーだけを好む生命体も幾らでもいるのですから、呼び寄せる事にもなります。
私のいる銀河も度々外からとんでもない者達がやってきました。異空間から突然現われた事も有ります。何も存在しない深遠の宇宙でならまだしも、自分達の銀河では大変危険です』
ビックマインドが話し掛けてきた。
『外からもやってくるのですか?でも貴方がいらしてもっと目立ちます』
ランが情報を探っていた。
『そうですね。宇宙は広い、想像を越える者がいくらいても、おかしくありません。
限りなく溢れ続ける宇宙エネルギーを、自らのエネルギーに転換し必要な所に発散している生命がいないと言い切れますか?
意味のないことなのでありえませんが、私が星ごと食らうとしたら?
来て欲しくないものを避ける事の役に立つと思い、この間も来たばかりですし、度々来ていると分かれば危険を感じ取るか、嫌なのがいると分かるでしょう。皆さんで十分に解決できるでしょうが、少しだけでも役に立てれば』
『ここには顔を出さないね。貴女のパワーがよほど美味なのでしょう』彼が言った。
『ふふっ!実はリゲルに一度、会いたかったのです。いかにもリゲルらしい迷路は捨てて来たのですね。皆さんがとてもよい状態にあるのが本当に嬉しいです。心配していました。良かった。これからもっと楽しみですが、リゲル覚悟も必要です。何よりも貴方が一つ越えてここにいる事がどれほど嬉しいか、そうですよね』と彼に向かって微笑んでいた。
『こうして会える時が来るなんて本当に嬉しいです。前は失礼しました。でも抵抗できなくって凄かったです』
『気に入りましたか?それは大変どれぐらい吸収したのです?』
『とんでもない!』
『そうですか?リゲルにその前にないものを感じますよね』
『やはり貴女でしたか』彼がいった。
『吸収した情報を、そのまま自分にあうように展開していく力は驚くものが有ります。肉体をもつ生物として、バランス取るのが難しい。でもリゲルなら大丈夫。私より遥かに、そのバランスはいいのですらら。貴方から得るものは大きいものがあります。私も伝えられる限りを、身近な人たちに伝えました。その緑の大変美しい瞳にも感動していましたよ、リゲル。美しい瞳と視神経に少し変化がありますが、不都合ではないのですか?』
『不都合、、、皆が悲しむかな、、、』リゲルがそう言いながら、伏せた瞼の長い睫が目立つ。
『そう、リゲルの魅力は溢れるほどありますが、他に類のない美しい宝石のような瞳は、皆にとっても、なくてはない物なのでしょう。いかがですか?』
『ありがとうございます。これ以上進まなければと思います』
リゲルは彼女の意思がジーッと見ていることを感じた。
『本当に綺麗。、、、宇宙一の美しい瞳を見る事が出来幸せです。ありがとう』
『ありがとうございます』
『ガッシュはここにいる誰よりも、人らしい魅力に溢れていて不思議な方です。貴方の中に少しの間居る事が出来、よかったと心から思っています。ありがとうございました。ぜひいつか私達の銀河にも、いらして頂きたいものです』
『はい是非とも。貴女はいかがなのですか?』
『皆さんをこうして感じています。できる事と言ったらこの程度でしょうか』
『ありがとうございます。どうぞ、ご自愛ください』
『ラン何か?』
彼女はランが考えている事に気が付いていた。
『先ほどの有り得ないという事ですが、1個の星のもつエネルギーと、その星に住む全てのバイオエネルギーとなると、それは莫大なエネルギーです。生命を尊いものとして、到底有り得ませんが、意味のない事というは、どういう意味で言われたのかと、、、』
『知りたい?、、、時にはその星1つでさえ数十秒から数分、、、。
、、、存在する意味があるでしょうか?あり得ない暴走した生命が、そんな状態で生きる意味も必要もありません。
もう誰にも、こんな狂いは起きて欲しくないのです。ありがたいことに、遺伝子を調べて決して次に繋がりません。途中で矛盾し存在し得なくなるのです。ランの情報から少し外れている者として、ここの3人と一緒に私も入れて下さいといっても、こんな話を聞いてはからではだめですか?』
ランは、すみませんでしたとしか言葉が出なかった。
リゲルは大きな瞳に涙を浮かべて、押し黙って彼女を見ていた。
『お願いがあるのですがよろしいですか』と彼に聞いてきた。
彼が頷くと、彼女のパワーはフワッと彼に触れ伝えてきた。彼は少し表情を変えて真剣な表情になり一瞬苦渋の表情を見せたが頷いた。
彼女のパワーが変化していく。
『受け入れていただいて、本当にありがとう』
『今、彼にも聞いたのですが、ランにも頼みがひとつあります。お願いできますか?』
『はい、なんでしょう』
『リゲルと同じ人として、ランのなら受け入れられると思うのです』
すると突然リゲルは彼女に伝えた。
『俺の為にはやめて下さい!もう十分です。ありがとうございます』リゲルは固い意思で断わった。
『分かりました、、、リゲルの思いですね』
彼女はもう一度彼に話しかけた。
『貴方には余計な事をしたでしょうか?貴方の世界でならどのようにも、使っていただけるかと思ったのですが、、、』
『とんでもありません。貴女にお返しできるものなら、何十倍にでもして共に生きて頂きたいのです』
『では、いつかお願いする事があるかもしれませんね。私のいない未来に、銀河の子孫達の為にいつか』
リゲルの心に不安があるのを感じた彼女が言った。
『彼にできる事と私にできる事を、いくつかを融合したようなものです。リゲルは心配でならないのですね。彼はその力を遥か時に渡って、あらゆる世界の多くの生命に役立ててくれると思います。私のできる事の一部が彼と共に、遥か時を生きる事を感謝します。それではいけませんか?
別な言い方をすれば、私の一部を持って行ってくださいと頼んだのです。もちろん一度断わられましたが、いつかただ消えてしまうより、少しでも受け止めて貰えるならとお願いをしてしまいました。それは私の勝手な思いでしょうか』
ガッシュは、彼女をジッと見ながら、ある未来に辛い思いをしていた。
『また未来で出会えるのでは、なかったのですか?ガッシュ』
『、、そうです。さらに先にですが、、。貴女にも、お会いできるでしょうか』
『さぁ、、、私に出会っても、互いに分からないでしょう。元は人という種の大多数の小さな一人です。事故で突然得た力がある時、暴走し始めたのですから、この世界の輝ける未来に続く、遥かな道を行く人々に幸せを』
彼女はリゲルの大きな美しい緑の瞳を、見つめて微笑んでいる。
『本当に美しい何時までも見とれてしまいますね。リゲル忘れません。ありがとう』
とリゲルに伝えて、彼女の意思は消えた。
『リゲルなぜ?私は兄さんの役に立ちたかった、、、』
ランは強い意思をリゲルにぶつけていた。
『いつかランは俺の横にいるようになるのだろう。それでいいよ。覚悟して置くんだな』
リゲルがフッと消えた。
『リゲル!?』
『大丈夫。リゲルの思いに最後まで、できうる限りの事をしてくれていたんだ。感動が押えきれなかったんだろう。直ぐ戻るよ。さてメディカル・センターの方も、全員退院だね。ランは行ってあげなさい』
リゲルが彼とシティを出て行って、もう8Dが過ぎていた。
ガッシュはシティと外での仕事と行き来していた。
「まだリゲルとは、コンタクト取らないのですか?」ランがガッシュに聞いた。
『それは俺がランに聞く事だろう。俺はリゲルの窓口じゃないぞ。彼の中に二人ともいるんだろうが、ランが意識していけよ。ところでベテルはどうだ?』
「はい、回復して元気にやってます。彼ら全員と個人的にコミュニケーションを取るようにしています」
『それで他のメンバーはどんな感じ、、、ふーん。リゲルの後輩達は人気者だな。彼らは仲がいいようだし理想的か。彼らで情報を大いに共有しているという訳だ。訓練生としても優秀という訳だな。立派なもんだ。たまに遊んでやれ、それぞれが自覚するように』
「ガッシュは?ベテルとアルデだけですか」
『他のメンバーはランがいいだろう』
「そうですね。ところでガッシュの星から来た後輩たちのことは、どうするのですか?いつも、貴方のことを聞かれます」
『あぁそのうちな。今はノルドに任せておくよ。俺がこれでは、彼らとしても何か聞きたいだろうが、物事には順序があるんだ。ラン、時々星へ帰っているか?』
「長老会議に出ています。シティの方も、全体会議以外は、フリーにして貰えたので前より自由に出来ます」
『シティは我々がいなくても、十分に機能していかなくてはならない。それぞれの部署で、仕事をする優秀な人材が益々必要だな。これから彼もリゲルも、私達も常時、ここにいることは少なくなるだろう』
「ガッシュが、いろいろ質問に答えてくれたようで、ありがとうございます。皆が本当に喜んでいましたよ。ボスは助かったと言ってました。くくっ」
『お礼の返事をたくさん貰ったよ。しかし何で俺に聞いてくるのかと言う質問が多いな。そういうのは一括でメインコンピューターの方へどうぞと送り返した。そういえばランのことを聞いて来たのがあったぞ。ちゃんと返事をだしていないだろう。人気者で下手にシティをウロウロできんのは窮屈だな。教育システムの方に来ているメンバーは、面白がって俺達のことを聞いてきくる、シティは平和ボケしているな。どんどん外へ新人達も、引っ張り出すといい。彼らのいい意味での緊張感は、シティをある程度いい環境にする』
ランが彼に声をかけようとした途端、キャッチしたのは、我々の銀河の外周に現われた瞬間だった。『うわっ!銀河外周です。戻って来ますよ』
『!すごい事になっているな。あそこで下げてから戻るつもりかな?』
メイン・コントロールルームから、ランにコンタクトがあった。
『銀河外周に、強い反応があり解析中です』
『彼とリゲルです』
『彼とリゲルだと言うのか!?』ボスからだった。
『そうです。今コンタクトを取ります』
『リゲル遠慮しているぜ、面白い奴だな。ランちょっと行くか』ガッシュが笑っていた。
『遠慮って?』
『行けば分かるさ。あの二人とんでもなく高すぎるから、俺が連れて行くよ』二人はその場からフッと消えた。
*
懐かしい銀河の無数の星たちが、眼前に広がり出迎えてくれているように煌いている。真空の音の無い世界に、壮大なパワーが一つの交響曲を響かせている真っ只中に、ガッシュとランは現れた。
『お帰りなさい。すげぇ〜、がははっ!!リゲル、お前本当にバカかぁ?』
ガッシュは、リゲルのパワーを感じて、ガードを高くしながら大笑いした。
リゲルは一瞬、嫌な顔をしたが笑いながら凄んだ。
『あぁ〜ん?!いきなり喧嘩売るってのか?』
彼も微笑んでリゲルを見ている。その濃紺の瞳に銀河とガッシュの光が写りこんで、吸い込まれそうに美しい。
『くくくっ!リゲルらしいだろう。まだまだ付き合うしかないと諦めたよ』
『ラン、リゲルになんか言ってやれよ。言葉が出ないか?』ガッシュがランに言った。
『ガッシュ、だって彼もリゲルも、とんでもないパワーですよ。近寄る事も出来ないじゃないですか。どこが遠慮なのですか』
『おい!リゲルをこんなもんだと思っていたのか?そもそもリゲルの全開のパワーは、誰も知らないからな。すでに別物と言えばそうだがそれにしても、がははっ!たぶんラン達の為に、リゲルは完全な別物になるのを待ってくれたんだぜ』
『そんな〜!リゲル凄くなり過ぎです!』
『ガッシュに笑われる筋合いはないぜ。お前だって中途半端じゃないか』
『俺はしょうがないだろう。もともと種が違う』
『三人とも、似たもの同士であることは間違えないようだよ。くくくっ。ところでガッシュ、何でランを過保護にしている?何かあったのかな』
彼はランを見て笑った。
『ん?あぁ過保護だったか。ランも何とかいえよ!』
『ガッシュが言うので何かあるかなと思っていたのです。すみません』
『本当にそういう所が相変らずだよな。ほら!実感してみろ』と言ってガッシュは、いきなりランに対するガードを外した。
『!、、、』一瞬にしてランは変化した。
『ほぉー、これは大変失礼しました。間違えなく過保護だったな。はははっ!やばいな、ここにいる生命体は。、、、、!ウワァ!リゲルに会いに来た』
一瞬なんとも心地よいパワーにフワァッと包まれ、次の瞬間自分の生命空間が無限の宇宙に向かって、広がって行くように感じると同時に圧倒的な安心感と一体感があった。
『あぁ、、、』
『なんて素晴らしいのでしょう。でも宇宙に存在するいらぬ力に注目されてしまいます。気をつけないと、ただ支配だけを存在意義として戦いを繰り返す者達もいます。今のうちに潰そういう勢力が出てくるかもしれません。星ごと何十億ものバイオエネルギーを食らっていくものや、高バイオエネルギーだけを好む生命体も幾らでもいるのですから、呼び寄せる事にもなります。
私のいる銀河も度々外からとんでもない者達がやってきました。異空間から突然現われた事も有ります。何も存在しない深遠の宇宙でならまだしも、自分達の銀河では大変危険です』
ビックマインドが話し掛けてきた。
『外からもやってくるのですか?でも貴方がいらしてもっと目立ちます』
ランが情報を探っていた。
『そうですね。宇宙は広い、想像を越える者がいくらいても、おかしくありません。
限りなく溢れ続ける宇宙エネルギーを、自らのエネルギーに転換し必要な所に発散している生命がいないと言い切れますか?
意味のないことなのでありえませんが、私が星ごと食らうとしたら?
来て欲しくないものを避ける事の役に立つと思い、この間も来たばかりですし、度々来ていると分かれば危険を感じ取るか、嫌なのがいると分かるでしょう。皆さんで十分に解決できるでしょうが、少しだけでも役に立てれば』
『ここには顔を出さないね。貴女のパワーがよほど美味なのでしょう』彼が言った。
『ふふっ!実はリゲルに一度、会いたかったのです。いかにもリゲルらしい迷路は捨てて来たのですね。皆さんがとてもよい状態にあるのが本当に嬉しいです。心配していました。良かった。これからもっと楽しみですが、リゲル覚悟も必要です。何よりも貴方が一つ越えてここにいる事がどれほど嬉しいか、そうですよね』と彼に向かって微笑んでいた。
『こうして会える時が来るなんて本当に嬉しいです。前は失礼しました。でも抵抗できなくって凄かったです』
『気に入りましたか?それは大変どれぐらい吸収したのです?』
『とんでもない!』
『そうですか?リゲルにその前にないものを感じますよね』
『やはり貴女でしたか』彼がいった。
『吸収した情報を、そのまま自分にあうように展開していく力は驚くものが有ります。肉体をもつ生物として、バランス取るのが難しい。でもリゲルなら大丈夫。私より遥かに、そのバランスはいいのですらら。貴方から得るものは大きいものがあります。私も伝えられる限りを、身近な人たちに伝えました。その緑の大変美しい瞳にも感動していましたよ、リゲル。美しい瞳と視神経に少し変化がありますが、不都合ではないのですか?』
『不都合、、、皆が悲しむかな、、、』リゲルがそう言いながら、伏せた瞼の長い睫が目立つ。
『そう、リゲルの魅力は溢れるほどありますが、他に類のない美しい宝石のような瞳は、皆にとっても、なくてはない物なのでしょう。いかがですか?』
『ありがとうございます。これ以上進まなければと思います』
リゲルは彼女の意思がジーッと見ていることを感じた。
『本当に綺麗。、、、宇宙一の美しい瞳を見る事が出来幸せです。ありがとう』
『ありがとうございます』
『ガッシュはここにいる誰よりも、人らしい魅力に溢れていて不思議な方です。貴方の中に少しの間居る事が出来、よかったと心から思っています。ありがとうございました。ぜひいつか私達の銀河にも、いらして頂きたいものです』
『はい是非とも。貴女はいかがなのですか?』
『皆さんをこうして感じています。できる事と言ったらこの程度でしょうか』
『ありがとうございます。どうぞ、ご自愛ください』
『ラン何か?』
彼女はランが考えている事に気が付いていた。
『先ほどの有り得ないという事ですが、1個の星のもつエネルギーと、その星に住む全てのバイオエネルギーとなると、それは莫大なエネルギーです。生命を尊いものとして、到底有り得ませんが、意味のない事というは、どういう意味で言われたのかと、、、』
『知りたい?、、、時にはその星1つでさえ数十秒から数分、、、。
、、、存在する意味があるでしょうか?あり得ない暴走した生命が、そんな状態で生きる意味も必要もありません。
もう誰にも、こんな狂いは起きて欲しくないのです。ありがたいことに、遺伝子を調べて決して次に繋がりません。途中で矛盾し存在し得なくなるのです。ランの情報から少し外れている者として、ここの3人と一緒に私も入れて下さいといっても、こんな話を聞いてはからではだめですか?』
ランは、すみませんでしたとしか言葉が出なかった。
リゲルは大きな瞳に涙を浮かべて、押し黙って彼女を見ていた。
『お願いがあるのですがよろしいですか』と彼に聞いてきた。
彼が頷くと、彼女のパワーはフワッと彼に触れ伝えてきた。彼は少し表情を変えて真剣な表情になり一瞬苦渋の表情を見せたが頷いた。
彼女のパワーが変化していく。
『受け入れていただいて、本当にありがとう』
『今、彼にも聞いたのですが、ランにも頼みがひとつあります。お願いできますか?』
『はい、なんでしょう』
『リゲルと同じ人として、ランのなら受け入れられると思うのです』
すると突然リゲルは彼女に伝えた。
『俺の為にはやめて下さい!もう十分です。ありがとうございます』リゲルは固い意思で断わった。
『分かりました、、、リゲルの思いですね』
彼女はもう一度彼に話しかけた。
『貴方には余計な事をしたでしょうか?貴方の世界でならどのようにも、使っていただけるかと思ったのですが、、、』
『とんでもありません。貴女にお返しできるものなら、何十倍にでもして共に生きて頂きたいのです』
『では、いつかお願いする事があるかもしれませんね。私のいない未来に、銀河の子孫達の為にいつか』
リゲルの心に不安があるのを感じた彼女が言った。
『彼にできる事と私にできる事を、いくつかを融合したようなものです。リゲルは心配でならないのですね。彼はその力を遥か時に渡って、あらゆる世界の多くの生命に役立ててくれると思います。私のできる事の一部が彼と共に、遥か時を生きる事を感謝します。それではいけませんか?
別な言い方をすれば、私の一部を持って行ってくださいと頼んだのです。もちろん一度断わられましたが、いつかただ消えてしまうより、少しでも受け止めて貰えるならとお願いをしてしまいました。それは私の勝手な思いでしょうか』
ガッシュは、彼女をジッと見ながら、ある未来に辛い思いをしていた。
『また未来で出会えるのでは、なかったのですか?ガッシュ』
『、、そうです。さらに先にですが、、。貴女にも、お会いできるでしょうか』
『さぁ、、、私に出会っても、互いに分からないでしょう。元は人という種の大多数の小さな一人です。事故で突然得た力がある時、暴走し始めたのですから、この世界の輝ける未来に続く、遥かな道を行く人々に幸せを』
彼女はリゲルの大きな美しい緑の瞳を、見つめて微笑んでいる。
『本当に美しい何時までも見とれてしまいますね。リゲル忘れません。ありがとう』
とリゲルに伝えて、彼女の意思は消えた。
『リゲルなぜ?私は兄さんの役に立ちたかった、、、』
ランは強い意思をリゲルにぶつけていた。
『いつかランは俺の横にいるようになるのだろう。それでいいよ。覚悟して置くんだな』
リゲルがフッと消えた。
『リゲル!?』
『大丈夫。リゲルの思いに最後まで、できうる限りの事をしてくれていたんだ。感動が押えきれなかったんだろう。直ぐ戻るよ。さてメディカル・センターの方も、全員退院だね。ランは行ってあげなさい』




