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*熊さんとご隠居のある朝 *
- 2008/03/02(日) 17:11:03
*熊さんとご隠居のある朝 *
熊 「おはようございます、ご隠居!」
ご隠居「おっ、熊さん、こりゃまた、今日はバカに早いねぇ。仕事かい?」
熊「いや、ご隠居に、聴きてぃことがあって、来たんでさっ」
ご「そうかい、そうかい私でわかる事ならなんでも応えましょう」
熊「さすがご隠居、話が早いや〜。」
ご「んで用はなんだい」
熊「え〜っと、あれ何だっけねぇ」
ご「オイオイ!それを聴かれてもわかりませんよ」
熊「そりゃそうだ。、、、、おっと、思い出した!おいらバカだからよ、
わかんね〜事だらけなんだが。人生それでも良いのかなってな事、
思ったわけでさ〜」
ご「おお〜、人生と来たか、随分とむつかしい事を考えなすったね。
わからないと言う事を知る事ができるだけでもたいしたものですよ」
熊「あ〜?」
ご「誉めているんです」
熊「そうですか、ありがとうございます。」
ご「日頃、ボーっとすごしていると、何が解らないかも解らないですからね」
熊「はぁ〜、いや、そうなんです。考えれば考えるほど、なにがなんだかね。
かみさんに言ったら、バカがいくら考えても、御まんまのたしにゃ〜ならないよ。
てぇ〜わけで、そんでも、人様の役にたつ事やってんだ。
あんた〜りっぱだよってね、これって誉められてんだか。貶されてんだか」
ご「おやおや、お惚気聞かせに来たのかい」
熊「とんでもねぇ!」
ご「なんでも解らないと思ったら、いつでも聞いてきなさい。
私で駄目なら、横丁の八軒長屋に学者先生が越してきて、寺子屋はじめるそうだ。
その先生のお知恵を借りればいいことです」
熊「おっ!学者先生っときたね。いいね〜」
ご「熊さんは偉いね」
熊「おっ、また誉められて、こりゃ後で、飲み屋のおたまで、濁酒でも買って。
お持ちしなきゃ〜いけね〜な。つけ貯まってんだけど、
ご隠居に飲んでいただくって言えば何とかならぁ」
ご「何を言ってるんですか。人様にかこつけて飲むのはいけません。
だいたい、私は、下戸ですよ。またおかみさんに、叱られるでしょう。
せっかく人が誉めてあげようと言うのに、黙って聞かなきゃいけません」
熊「いけねっ!御隠居は、お見通しだ。はい、黙ってます」
ご「何事も向上心というのが、大切だと言いたかったんですよ」
熊「なんです、そのこーじょーしんてのは」
ご「人様と比べてじゃ〜なくて、自分らしくがんばるっていうかな、
好奇心や興味をもって、何でも知ろうとする心と、行動ですかな」
熊「ふ〜ん、そりゃ〜偉いな、どちらさんで?」
ご「熊さんのことでしょう」
熊「はぁ〜?好奇心はあるよ!これはもう毎日、好奇心の塊で、
仕事なんかしてらんねぇ〜もんな」
ご「これこれ!ところで熊さんの、好奇心というのは何かね」
熊「いやぁ〜、おてんとさまとお月さんの事でさ」
ご「ほ〜、これまた、すごいことになったねこりゃ」
熊「あ、そうなんですか?毎日あっちから出て、海に沈んじまうのに、
いったい、幾つあるんだろって。たくさんあるんだったら、
なんで毎日1こっつなんでしょう」
ご「それは、私にも答えられる」
熊「さすがご隠居!俺も目が高いねぇ」
ご「黙ってお聞きなさい」
熊「はいはい!」
ご「もともと、おてんとうさまも、月も1個ずつなんですよ」
熊「そりゃおかしい、だって毎日、海に落ちてるんだ。
いくら俺がバカだからって、見りゃわかる」
ご「黙って聞かないのなら、もう答えませんよ」
熊「いけねぇ、そうだった。で?」
ご「熊さんの立っている大地の周りを毎日クルクル回っているんだよ」
熊「そりゃ本当かい?大変だねー。んで、おてんとさまも、目が回って、
たまに、さぼって雲出したり、雨降らせたりしてんだなこりゃ。
月なんざ、ついてけねってんで、たまに夜にさぼって出てきやがらねぇ。
真っ暗な夜があるけどありゃ、め〜わくだね」
ご「さぼっている訳じゃあない。本当かどうかは、学者先生に聞いてみなきゃ
ならないけど、まぁ、見てればそんなところだな」
熊「御隠居は、見ているだけで、そんな事までわかるのかね。さすがだね。
やっぱり一杯やりたいもんだね」
ご「これこれ!明日にでも学者先生のところに私と行きましょう」
熊「ありがてぇ!何か、わくわくしますね。こりゃ今日一日、
仕事が手につかねえな」
ご「それはいけません。仕事をしっかりやってと言う約束で。
ほっほほっ!熊さんを見ると、仕事の話しでは、月並みですな」
熊「あいてっ!こりゃ一本取られたね。月も日替わり忙しいって!」
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