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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 61
- 2008/03/28(金) 09:10:32
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 61
シティのスタッフ総出で彼の帰りを迎えた。
メディカルチックを簡単に済ませ、メインコントロール・ルームからシティ全体に、
彼からメッセージを伝えた。
ドクター・ボォンとキランは、彼の星のものとして泣いていた。
ベガはキランに、寄り添って一緒に感動して泣いていた。
任務時間にもかかわらず、なだれ込んだメンバーズルームで、ガッシュは、
リゲルとランと相変らずのやり取りで、周りを笑いに巻き込んでいた。
「任務中のメンバーが何故いるんだ解散解散!」
「ガッシュ3分だけ、皆顔が見たいんだ」
「それは俺にコントロールルームを見てろってことか?ランがやれ!」
「1分、いいでしょう」
「1分?!」
皆が盛り上がるのを無視してガッシュがリゲルを見上げて言った。
「おいリゲル、あんなめちゃくちゃして、彼の星でニュースになっていたのを、
こっちにも伝えられたぜ。派手に遊んで俺も行きたかったー!」
「あれ?俺がしっかり伝えただろう」
リゲルが、ガッシュを見下ろしてニヤニヤ笑っていた。
「だからよけい行きたかったんだろうが!ラン、彼に会って体はひと回りでかくなるし、
すっごい変化だな。充実したものを感じるよ。こっちも整理できらしいし、
お手並み拝見だな」と言って、頭を指差して笑った。
「ガッシュのおかげです。これからもどうぞよろしくお願い致します」
「俺は卒業だと言っただろう。彼とリゲルについて行け!」
「そうはいきません。彼がまだまだガッシュには、かなわないと言ってました」
「いいや、いつまでもかなわないのは、年齢ぐらいだろうさ」
「くっ、ははは〜!ガッシュ自覚したか。ランは面白いぞ、遊んでやれよ」
「リゲル!スタッフがいる前でそれはランに失礼だろ!遊ぶのはお前に譲るよ」
そこへ彼がノルドと入って来た。
みなの視線は彼の柔らかい微笑みを見て固まっている。
そこでランが「1分だ。任務に戻ろう」と声をかけた。
スタッフは皆自然と笑顔で、彼に会釈をしながら大人しく出て行った。
「おやぁ皆さん素直だ事。ランの一声?それとも貴方の微笑み?」
リゲルが言うと
「当然スタッフとしての自覚だ」と彼が応えた。
「ランは凄い事になったな。まだまだ飛躍すると今彼から聞いたところだよ」と
ノルドはランに声をかけてから、リゲルを見上げた。
「随分派手に遊んだな。遊びでもお前を止めるのが大変だと聞いたぞ。
まったくなっ」
「チェックは俺も受けたぜ。ゆっくり行っている範囲内だろ?」
「何が範囲内だ!これから今の段階でのデータ−をはっきりさせるから来い!」
「心配してくれているのは分かるが、データ−を作ってもあまり意味が無いよぉ」
「リゲルそう言うな!お前ならどうしたら良いと思う?」
「ほっておく。ははは!」
「くくくっ、確かにそうだな。ノルド、やっぱりほって置くしかないようだぞ」
彼は首を横に振ってノルドに言った。
「リゲルは、彼に何かあっても、ほって置くというのか?」
「俺と彼では話は違うだろう!」
「リゲルにつける薬が無くて困ってます。貴方にお任せしても良いでしょうか」
「今リゲルの相手は、あまりしないつもりだよ」
それを聞いたりゲルは頷くと、立ち上がり出口の方へ歩きながらノルドに声をかけた。
「ノルド行くよ。センターか?それとも新しいプライベートルームか?」
「最初から素直にそう言え!まったく。どれだけひやひやしたと思っているんだ。
リゲルのところで良い」
『心配のしすぎだ。長い付き合いになる、俺をもう少し知る事だな。ランも来い』
「私もですか?分かりました」
「リゲル、ノルドの言う事は最優先だ」
彼は真剣な表情でリゲルを見ていた。
「ゆっくり行っている」
リゲルは目の高さまでしゃがみ込んで、ノルドの瞳を覗き込んで伝えた。
『これ以上ゆっくりでは起きて入られないんだよ。まだ寝ても良いかな?
彼も帰ってきたことだし』
それを聞いたノルドの心の変化に、リゲルは二ヤッと笑って
『医者のくせに不安を外に出すな』とその大きな美しい目でウインクをした。
ノルドがビックリした顔をしているのを見て、リゲルは声を出して笑い出した。
そこへ、ベガが入ってきた。
「あら、どこへいくの?」
「ノルド、ちょっと待ってくれ」
「ベガの例の腕輪、俺達にも見せてくれよ」
リゲルがノルドとベガに言った。
「そう思って、ガッシュも皆と一緒の時で良いって、まだなの触れていないのよ」と
言いながら、左手から腕輪を外して、先ず彼に渡そうとした。
「私は別な時でいい。最初に私が触れると皆が触れられるまでに時間がかかる。
リゲルもまだいいね。彼女が慣れるまでは、外して触れるといいだろう」
「じゃぁガッシュね」
「あぁ、ビックマインドから君へのプレゼントだろ、いいのかな」
「もちろんべガのものだが、皆の役に立つだろう。それも我々だけのようだよ」
「貴方はすべてご存知なのですね」
ベガは彼を見上げて言った。
「いいや、全てではない」と彼が優しくベガに微笑んだ。
ベガは腕輪を持ったまま、一瞬彼に見惚れていた。
「ベ〜ガ?」
ガッシュが笑いながら声をかけると、ベガはハッとしたようにガッシュに手渡した。
「、、、、、これは、確かにビックマインドからだ。ベガありがとう。、、!!
『、、、ありがとうこざいます』」ガッシュはベガとビックマインドに礼を言った。
「あら、もういいの?随分短いのね」
「ん?俺は単純だから簡単なのさ」彼を見て頷いていた。
「ノルドも、ぜひお願いします」ベガの言い方に、ガッシュが随分違うじゃないかと
言って笑った。
「でもガッシュの後か?そう言う事もありな訳だな」
「それはどういう意味だ、ノルド!」笑いが起こった。
「、、、、」ノルドは暫く黙って堪えていたが、涙をハンカチで拭いて溜息をついた。
『ありがとうございます、、、、』
「ノルドの思い、この世界の宝として頂きますと、そして自身の医者として
使える能力を、受け入れられる限りを伝えたと。私にも言っていた。
それに触れる事で開かれたようだな」
「ラン、どうぞ」
「、、、、、!これは、、、」
ランの興奮した状態が皆に伝わってくる。
「、、、、ありがとうございます。ベガありがとう。これは貴女が持って、はじめて
機能するようになっているようですね。間違えなく貴女が持つにふさわしいものです」
ランからベ、ガが腕輪を受け取ろうとして手を出したが彼が止めた。
「暫くそのままにして触らないでベガ。ランはベースもだいぶ高くなった。
リゲルの為だな」と彼はリゲルを見上げて言った。
「もちろんレベルが違うが、むちゃなリゲルを護るために。ずっと私とランに
監視されている訳だ。ノルド少しは安心だろう」
ノルドは静かに頷いてリゲルにいった。
「リゲルの事がよほど心配だったのだな。これ以上銀河を越えてまで、
心配の種にならないようにするんだぞ」
「本当だよな、、、何があっても俺はゆっくり行く事にした。動けかないよ、、。
皆の行く範囲が俺の守備範囲。その先の事はずっと後で彼と共にやる事だ。
でも、、、皆、ありがとう」
リゲルは彼独特の生命に対する深い愛情で、優しく彼等を包みはじめた。
「命底までフワァッと暖かく包まれる、、、リゲルのフォローは特別ね」
ベガはうっとりとして、リゲルを見上げていた。
「あぁ、リゲルの癒しのパワーには、かなわないです」
「ランも独特の素晴らしいものを持っている。上手くなるよ」
「そうなりたいです!」
「彼が帰ってきたのだから、なれるよラン。俺はこれぐらいで皆の役に立てば
良いんだよな」
「リゲルにはあんなに凄いパワーがあるのに、、、」
「俺や彼の力が必要がない事を、常に強く願っているんだよ。ガッシュの思いと共に」
「、、、そうですね。本当にそのとおりです。私もガッシュの思いと共に強く願います」
するとリゲルは背中を丸めてランの顔の近くに来ると
「ランは気がついていたか?あの頑丈なガッシュが、なぜ、、」
「黙れ!リゲル」
ガッシュが、リゲルを止めようとした。
「これだけだガッシュ。、、、ランは弟だろ」
「リゲルもだろうが!」
「ガッシュは俺の事も彼の事も解って、こうして戻ってくるまで、この世界で大きな負の力が働かないようにと、命がけで強く願っていてくれた。ラン、不思議に感じなかったか?ガッシュは凄い奴なんだよ」
ラン、ノルド、ベガの三人は、驚きを持ってガッシュを見上げた。
「リゲルまたプレッシャーかける気か?いい加減にしろ」
ガッシュは拳を握って殴るまねをした。
「事実だ」リゲルはその美しい輝く目で、ガッシュを覗き込み
『ガッシュ、本当にありがとう。ところでまだ、ダメなのか?』と言った。
『しつこい!』
ガッシュは、指で×を作った。
『、、、お大事に』
リゲルは困った顔で彼を見た。
「ベガは、とても安定し充実している。ビックマインドから、特別なメッセージでも?」
彼がベガに聞くと、嬉しそうに薄紫の美しい目を輝かせて言った。
「えぇ信じがたい彼女の真実を教えてくれました。そして私の思いを深く理解してくれました」
「彼女って、?!どちらとも取れると思ってはいたが」
「そう、女性ではいけませんか?リゲル」
「そんなことはない」
「別世界から来たにもかかわらず、命を助けてもらった星で、後に私と同じ立場として迎えられ、
これはその時に、王から賜った腕輪だそうです。もちろん彼女が私達のために特別なものを与えてくれたようですが、その地で王妃であり、妻であり、医者、教育者、指導者の一人でもあるそうです」
「人の世界に共にいる、、」ランは彼の方を見た。
「信じがたいかもしれないが事実だよ」
『リゲルはダイレクトにコンタクトを取らずとも、解っていたのだな』
『あれほどの存在感は他にありえない。別の存在だった。その時点で
貴方に任すべきだと感じていた。それでも私達を静かにフォローを
していてくれたのは知っていたよ』
「リゲル、ゆっくり静かにだが間違えなく進化し続けているな。それ以上
テンポを遅くするためには、冬眠のような状態になるしかないか。OFFにして
いてもだめなのか?」
彼が聞くとリゲルは困ったような顔で答えた。
「俺の性格じゃずっとOFFにしていたら、暇すぎて死んじゃうよ。貴方のような
訳には行かないさ」
「暇すぎる?くくくっ。まぁ、これからはランと私が少しは暇つぶしの相手が
できるかな。ガッシュもだ」
「リゲルの暇つぶしに付き合わされるのは1度で結構です。無理やり限界
超えて別物になっちまう。これ以上の変化は結構です。いいんだ俺は!」
ガッシュがえらく真面目な顔をしているのには、彼も笑っていた。
彼の笑顔は誰もが美しいと感じ、何よりも癒される思いがする。
リゲルも笑っていた。
「ノルド、ラン悪いがさっきの話はパスだ。今の君達は彼女の情報でいっぱいだ。
私には直接ではないが伝わってきている、安心したよ。また後でな」
『ノルド、俺の部屋にいる』
リゲルはそう言うと、メンバーズルームの壁を抜けて外へ出て行った。
「リゲルはなぜ?パワーが高すぎるから、触れないのですか?」
「まだ完璧でないリゲルは、自分のコントロールに苦労している。触れれば、
何らかの変化が起きる可能性があるだろう。ベガ心配しなくていいよ。」
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 62
- 2008/03/28(金) 10:12:51
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 62
ここ2・3日、ガッシュの嫌いな全体会議にも、おとなしく顔だけは出してくれている。
それも一番後ろの、端の席にいつもいる。あれ以来会議で一言も口を開く事はない。
黙ってジッと見ているだけなので、かえって皆真剣にならざるを得なかった。
終ると一言『良かった』と伝えるだけだった。
ランが議題について質問しても
『私に聞くことではない。皆と君が思うようにやることだ』と、一切答えなかった。
ボスも困りきっていた。
「ガッシュ、全部に答える必要はないが君の意見も聞きたい」
「分かりました。どの件か教えてください。後ほどボスの所に、私の意見をお伝えしておきます」
「、、、会議が非常に真剣でいいが皆ガッシュを意識している」
「もうでなくていいと?それを望んでいるんですが」
「頑固だな。しょうがあるまい。ガッシュはシティには欠かせない存在だ」
「、、、優秀な人は、いくらでもいます」
ガッシュのアドレスには質問や、謝りやら、求めている事に応えないのは間違っているのでは等々、
メールが貯まったままだったのを全部削除し、ガッシュからのメッセージとして次のように皆に知らせた。
[沢山のメール及びダイレクトなコンタクトをありがとう。質問・情報に関してはメインコンピューターにそれぞれの端末からしてください。いくつかの選択肢が出てくるでしょう。それはそれぞれ皆さんがする仕事です。このような形で返事をする事をお許しください。シティの輝かしい未来と共に、皆さんがある事を確信します。ガッシュ]
このガッシュの対応には皆が困っていたが、シティ以内でガッシュに会った人たちや訓練生達も、いつもどおりの爽やかな美丈夫に安心していた。皆ガッシュの人柄を知っている、時が過ぎるのを待つような気持ちでいた。
ガッシュ自身は訓練教官として以外の空き時間は、ランと行動していた。
ランの時間が出来た時に一緒にジムで重力負荷をかけ、ひと汗をかいてシャワーを浴び栄養補給。
「なんだかランを、お育てもうし上げる乳母のようだな。リゲルに頼んだのにあいつ。そろそろ起きろって言ってこようかな」
「私が嫌になりましたか?」
「ランの成長を見るのは楽しい。本当だ。急激に上がって来ている。俺自身、ランや他からもあちこちから影響を受けて、やばいんだ。リゲルが潮時だと言ってくれた時に出て行くべきだった。この世界に、もっと俺は学べって事か?、、、、何でこうなるかな」
「ガッシュやばいって?貴方は何か隠している、、、何もできなくてすみません」
「いいや、そんなことはない。家族という幸せを教えてもらったよ、、、、」
「今は教えていただけないのですね。リゲル面白い事があったら、起きて、、」
「起こしに行く気か!?遊ぶんだったらリゲルと遊んでもらえ!」
「ガッシュも一緒にです。お願いします」
「今の俺は、ランや彼とマジになって遊べないんだ!これ以上高くなる訳には行かないんだよ、益々星へ帰れなくなる。ノルドとの約束があるからな。といってもこっちが勝手に決めた事だがな。、、、、」
「マジじゃなくても良いですから」
「俺を気絶させるきか?」
「うわぁ〜!楽しみだ」
暫しガッシュは、ランを見つめたまま黙っていた。
そして突然ガッシュは遊ぶか?と言った。
「彼とビックマインドとベガの腕輪からも、、、もういいかな。ラン、外で遊ぶか?!」
「ガっシュ、、?変です」
「こんなものかもしれない。約束か、、。俺はもう良いかもしれない。遊んでやる気になったんだから、行くぞ!」
「あの、、ガッシュ」
ランはいきなり不安になった。始めてガッシュの心の中を覗こうとしたが、固いガードがあるわけでもないのに、その心を見ることはできなかった。
「彼は今、外に行った。待っている。ビックパワー二人だからシティから離れるぞ」
次の瞬間、シティの関係惑星から離れたところまで来ていた。
『ガっシュ、ここでいいか?』彼が伝えてきた。
『貴方が決めてください』
『こんな所まで、来て遊ぶんですか?』
『彼と遊ぶのはランが先輩だろうが!俺は初めてだ、楽しみと言えば楽しみだが、とんでもないなぁ』
『あ、、はい。ガッシュ大丈夫?』
『大丈夫かといわれてもなぁ、、、もう』ガッシュは彼を見た。
『ガッシュに出会う前から、この世界に大きな存在感があった事はしっている』
『ビックマインドから聞いたのですか?、、、知らないわけ無いな。ラン、そう言う事だ』
『?ガッシュのパワーの変化ですか』
彼が濃紺の美しい目でガッシュを見つめた。
『ガッシュ、ビックマインドから聞いたって何んだ?、、、教えてくれる?』
彼のマリンブルー目は、見つめられると抵抗できないと思うほどひきつけられ、銀河の浮かぶ宇宙空間に吸い込まれるような感覚になる。
『知らないんですか?、、止めて、、、なぜこうなる、、』
ガッシュは逃げられないと思ったが、彼の方が目をそらせた。
『変な言い方になって悪かった。ラン、ガッシュは今のラン程度のものじゃないよ』
『!やっぱり付き合わされるんだ』ガッシュは小さなため息をついた。
『ガッシュが遊ぼうと言ったのだよ』
『、、、、ランの知らない事を一度ぐらい見せてやるよ。それで終わりだ』
『知らないこと?!ガッシュ見たいですが、でも』
ガッシュがパワーを上げると光の中に消えた。
『ガッシュは光るんですね。貴方と同じだ。フフッ!』ランもガードを外して消えた。
宇宙空間を一瞬鋭い光が駆け抜ける。
その光達はすごい勢いで現われたり消えたりしていた。
彼は、はじめは笑って見ていたが、そのうちに表情が変わって彼も消えた。
シティのメイン・コントロールルームでは、遥か宇宙空間に突然巨大なエネルギーの発生を探知して、解析をしていた。
「シティ内に、彼とラン、ガッシュが確認できません」
ボスは三人がいないのを知り、ノルドにたずねた。
『彼らです。こんな事初めてです。すごい!』
「うわぁ!いきなりこっちに来た」コントロールルームのスタッフが叫んだ。
『ガッシュだ。ボス、リゲルの部屋です。大丈夫』
『ガッシュ、リゲルを起すのか?』
『いや、もう起きていました。、、リゲルにバトンタッチだ。ノルド悪い。約束は先に延ばす事になる。時間をくれ』
リゲルはガッシュを見て驚いた。
『すげぇや!ガッシュ、お前ずるいなぁ、、、おい!ガッシュ?』
『リゲル、彼とラ、、』
ガッシュは光で包まれていたが、思いを伝えるのが難しそうだった。
『何だよ、彼が本気になって遊んでるとでも言うのか?』
『いいから早く、、、俺はやる事がある』と言うとガッシュはまた消えた。
『ガッシュ、どこへ?!』
リゲルの問いに、ガッシュは応える事はなかった。
「ガッシュとリゲルが消えました」スタッフが報告した。
リゲルは、ガッシュの存在を探り、、、彼にコンタクトを取った。
『ガッシュがいない。どこかへ突然消えた』
『分っている。今、ランを連れて戻る』
リゲルの前に彼がランを抱えて現われた。
『ランまで、ハードすぎたんじゃないか?』
そう言ってから、リゲルは彼を見て言葉を失った。
ランは気を失っていてその顔は涙で濡れていた。
『ガッシュを止めるつもりだった。止められると、、、リゲル、なぜガッシュは私を』
『何を、、?ガッシュは、俺の所に来た。バトンタッチだ、やることがあると言って、、』
『ビックマインドもガッシュの事に対して、こんな事は何も言っていなかった。、、、なぜだっ!』
『貴方のパワーは、高すぎます。ランが危ない。俺に』
リゲルは、ランの身体を受け止めたその瞬間、
『重い、、、ガッシュ???ランとガッシュ?なっ、なんで、、!?』
『リゲルは、ガッシュの事を何か知っているか?彼を知らなけれねば』
『何?ノルドと同じ出身と言う事になっているけど、本来は他所から来たと思っているよ。ガッシュはノルドを連れて帰る約束があるって。俺まで混乱して来た』
『リゲル、私のところへ行こう。リゲルこのままいけるか?』
『分りました。大丈夫です』
『OK』
フッと彼の雰囲気が変化と思った瞬間、彼の家のリビングにいた。
「ランをそこへ」リゲルは,ランをソファーに寝かせた。
「ONじゃないのですね」
「そう、、、」
彼はランとガッシュに呼びかけていた。
『ラン、ガッシュ私だ解るか?』
『ガッシュ、、ガッシュが、、、』「ラン!!」
目が醒めたランが、突然泣きはじめた。
「ガッシュは?」彼が真剣にランを覗き込んでいる。
「応えてくれないんです。ガッシュー!ううっ」
『落ち着け,ラン。私がコンタクトを取る』
『ガッシュ、返事をしろ!どうなっているんだ?』彼がガッシュに呼びかけていた。
リゲルは自分を起こしに来たガッシュを、そのまま心の中に呼び出していた。
『ガッシュ、お前何をした?勝手に俺を置いて何をしているんだ。応えろ!俺を知っているはずだろ。ガッシュを探す為なら何でもする。分っているはずだ。ランは今の状態では危ない。俺ができることを伝えてくれ』
リゲルの心にガッシュがノルドに伝えた言葉が蘇って来た。
「ガッシュはシティに戻って来た時に、”ノルド悪い。約束は先に延ばす事になる。時間をくれ”と言っていた。俺にはやることがあると言って」
リゲルは、ガッシュの言葉を彼に言った。
「ガッシュは、これからの自分の生き方を迷っていた。彼の独特な力の使い道を、、、。私やリゲルと共に生きていくランを、思っていてくれてはいたが、まさか、、、。必ずガッシュを連れ戻す。無理やり彼の別な姿を、引き出したのは私だ。ガッシュ、、、」
「別な姿って、、、」
「リゲル、ガッシュは、この世界のものではない、、。過去の全てと共に封印して、人として生きて来たのだろう、、、」
ランがその時の事を話した。
「ガッシュは光の中にいた。リゲルも知っているでしょう。とてつもない光の塊がガッシュの形をしていたと思ったら、突然、放射線状に広がって、私の中に、、、、ガッシュ。戻ってそんなの嫌だ。いやだぁ!」
「ラン!!落ち着け!ガッシュは死んではいない」
「待て、ガッシュがランのために何かしているのだ」
「時間を、、、、」ランが小さな声で言った。
「ラン?!、、、ガッシュだ!」
『ガッシュ、聴け!時間が欲しいのだな。分かった。やることをやったら、俺達の目の前に必ず戻って来きてくれ。ランは彼が命がけで助けた大切な命だから、何かあったのだろう?彼に全てを伝えてくれ。分かったな。ガッシュは俺を救ってくれたのに、無理をさせていたんだ。俺はどうしたらいい、、ガッシュ』
「リゲル、、、ガッシュにきっと届いただろう。この世界を愛して、ここにいるのは何も私だけではなかった。私は一人ではなかった大切な人が沢山いた、、自分でランを家族にし、一つの星の人として、、。自分は違うとどこかに思っていたのだろう私の最も嫌う道にずれ込んで来ていたのかもしれない」
「そんな事!貴方が悪いのではありません。それではガッシュが苦しみ、、ます」ランが必死で彼に訴えた。
『ラン、、』リゲルが静かにフォローをしはじめた。
『ガッシュ、会いたい。結果としてこのような事に追い込んだ事を悔いている。ランの事は私がした事だ。どうか私にランを返して欲しい。ランに、こんなかかわり方をした私を許して欲しい』
何故か彼の様子が変だった。
「何を言っているのです、、、、私は貴方に助けていただいたのです。家族にしてもらった事、どれほど嬉しかったか。ガッシュだって、そんな事は思ってもみない事だと、、、、リゲル?!」
「リゲル?!」
リゲルは床に座りランをフォローしていたが、いきなり前に崩れて来た。
彼がリゲルの大きな胸に手をやり、フォローをはじめて、すぐにリゲルは気がついた。
「はぁっ、はっ、、はぁっ、、、」肩で苦しそうに呼吸をしている。
暫くして呼吸もだいぶ楽になってきた、紫色になっていた唇に赤味が差してきた。
「発作か、、、リゲル、、コントロールが厳しい状態なのだな、このままではまずいな」
『ん、もう大丈夫だ。ガッシュはすぐ戻る、、、ただ彼の肉体は、早く、、、危険だ』
彼はリゲルの巨体を、ソファーの前に寝かせた。
「ランは大丈夫か?」
「はい」起き上がると、リゲルの横に座った。
彼はランの雰囲気が明らかに違う事に気がついた。
『リゲル、大丈夫か?君まで苦しませたな。ランは素晴らしいよ』
ランの姿ではあったが、伝えてきたのはガッシュだった。
『私の体は、この星のランと貴方の思い出の大草原にいます。一応呼吸もして心臓も動いているから、まだ大丈夫。心配をかけました』
ランはリゲルのフォローをはじめている。
『ラン不思議な感じだよ。彼もランもガッシュもいや、それ以外、、、彼女かな?俺、宇宙に溶け出していきそうだ、、、。もっと先にまだ早いな』
『そう、まだ早過ぎる。リゲルは長生きだろう大丈夫だ。君は強く生きるのだ』
『、、、解った。ガッシュが戻ってくる、怒鳴ってやらないとな』
『そうだ』
『私がガッシュを迎えに行ってくる。すぐ戻るから』と
彼はフッと消えた次の瞬間、ガッシュを抱いて戻って来た。
「ガッシュは生きているよ。ラン、リゲル、、、」
『ガッシュ、、、、、今リゲルの中へ。さよならかもしれないって、、、ランとリゲルの為なら良いって』
ランは涙が止まらない、放心状態に近い。
『なんて厄介な生き物達なんだ!ガッシュ、もういい、戻って来い!皆が傷つく』
『ランの繊細さに以前にリゲルが手を打ってあり、しっかりガードされて心配は無い』
『ガッシュか、そのリゲルも繊細だ。君達がリゲルの為に欠けてはならないのだ。リゲルは、リゲルではなくなる。そういう奴なんだ。わかるだろう。早く!ガッシュが中にいては、リゲルは身動きできないだろう。二人とも危険だ』
『、、、リゲルの本来あるべき姿で、大好きな生命達と生きて欲しい、、、』
『ガッシュもどって来い、、、、私はこうして、ランの時のように、君の体を抱いたままフォローしている。
ガッシュを離すつもりはない。、、、このままでは、、早く』
『リゲルも貴方も脅しをかける。フォローは上手いが生き方が下手なのでは?』
リゲルの身体から光が出てきて、彼に抱かれているガッシュの中に戻った。
『、、アリガトウ、、もう離して、、大丈夫、、』
『ガッシュも、けっして生き方は上手くないな。私の方こそ何でこんな事になる?と言いたいぞ』
彼はガッシュをリゲルの隣りに寝かせ、ランをソファーに戻し溜息をついた。
『戻ってきてすぐこれか、、、私の倒れる場所も無いな、、』
イスに座り込んで、静かに皆をフォローしていた。
『貴方はここで随分長く生きていると思っていた、、、たくさんの事を見てきていると、、、』
ガッシュが心に話し掛けてきた。
『この星に生まれた時にリセットされて、赤ん坊・幼児期、途中を抜かして数年だ。私が幼すぎて、、、』
『人としての経験が少ない、、、。リゲルは少し深刻です。貴方は?』
『今ベガが腕輪に導かれて、ノルドと共にもうすぐ来る。私は、なんとか、、、、。ガッシュがもう少し粘ったら、、、この体の死という経験する事になったかもしれない』
『そんな!!』
『ランが最初で最後のはずだった。これは皆に言う必要があるのかな?次は無いと、、、。
触れ合う事ができるようになりたい、、、。この世界で生まれ育ったのに上手く行かないものだね。ガッシュは?』
『貴方が全魂込めて救ってくれた、大事にします』
『そう大丈夫か。ガッシュとゆっくり話がしてみたい』
『私も忘れていた事を少し思い出して来たたのだし、貴方と話したい。でもリゲルが心配です』
『リゲルは、ガッシュの伝えた事を分かってくれなかったのか?』
『ん、前のとまるで違ってすごいな、それ、いいかもって、、、』
リゲルの言った事を彼に伝えた。
『リゲル、、、、いいかもじゃないだろう』
ノルドたちを乗せたシップは、彼の惑星のすぐ側まできた。
「なんて綺麗な星だ、、、、さてどうするかな、、」
『そこからは、私がここへ誘導する』
彼が直接シップを、彼の家のある山の中の高原の、湖の辺の中へ移動させた。
『ベガ、そこでシップを降りて、、、、湖の方へ少し歩け。腕輪を外して』
目の前に突然彼の家が現われた。ノルドもベガも一瞬立ち止まってしまった。
『そう、ここだ。よく来てくれたね。先に言っておく。今全員ダウンしている。意識があるのは私とガッシュだ。ノルドいつも皆で迷惑をかけて申し訳ない。さぁ、中へ』
目の前の壁に筋がスゥ−と入って、入口が開いた。
リビングに入ってきた二人は、目の前の光景に言葉が出ない。
ベガは腕輪を持つ手が震えた。ノルドも極度に緊張していた。
『ベガよく来てくれた。その腕輪、最初にガッシュに渡して。ノルド、リゲルは発作を起した、、、
その後私とガッシュがフォローをしたがかなり厳しい。もう少しリゲルと、コンタクトを取りたいのだが、、、。ランは、ショックが強かったが大丈夫だ、そのまま寝かせてやってくれ』
「分かりました」
「ガッシュ?光っているぞ、、、大丈夫か?腕輪、、」腕輪が宙を移動して光の中に消えた。
『あぁ宇宙一のフォローを受けたから、このままでいい』ガッシュは光の中から伝えてきた。
そのまま腕輪は彼の手の中に移動した。
『ベガ、すごいものを貰ったね、、、』
彼は深呼吸を2回ほどした後、静かに目を閉じてじっとしていたが、彼の胸の上に置かれた手の中にある腕輪が、猛烈な光を発して、彼を包み込み消えた。
暫くリビングの中にその残りの光が尾を引いて飛び交い、ランや、ガッシュの中に出たり入ったりしていたが最後にまとまった、光の塊となりリゲルの中に消えた。
『彼女のバイオ・エネルギーは、宇宙のあらゆる生命に自由に影響するんだな』
ガッシュは自分を取り巻いていた光の光度を下げ、笑ってノルドを見た。
しかしノルドもベガも固まったままだ。
『何?俺はもう大丈夫だぞ』
「ガッシュ?」
『なんだよ。一応俺だが。そんなに変か?ちょっと待てよ。リゲルに気分はどうだと聞くから』
『リゲルどうだ?彼女にフォローされてもう観念したか?俺は、もういい事にしたぜ』
『、、ガッシュ大丈夫だったんだ、、頑丈だな』
『さすがに、”さよならするかも”と思ったが、頑丈ぐらいだろう俺の取り得は。リゲルは繊細過ぎるんだよ』
『彼は?』
『彼女がフォローしに他へ連れて行ったが、俺に、彼も大丈夫だと伝えてくれたよ。ランも何とかOKだ。リゲルは?』
『馬鹿やろう、、、勝手なまねをして息を止めやがった。俺を助けるのか殺すのかどっちなんだ』
『何言っている、ちゃんと生きているじゃないか。リゲルどうなんだ、応えろ。俺を見んだリゲル!』
『ん、すごいパワーだ、、、えっ?!ガッシュ!』
『リゲル寝ぼけてないか?』
『ねっ、、ん、寝ぼけているんだよな、これ』
『がははぁ〜!そうなんだ』
『はぁ、何で?ガッシュいったい、、』
『俺の質問に答えるのが先だろう。ノルドもベガも心配しているんだぞ』
『あぁ混乱して、身体のことか、今は苦しくない。彼女の影響が悪い方向へは、行かなかったようだ』
『良かった、最初からそれを聞いているんだ、まったく!』
ノルドは、ランを診て溜息をついていた。
「ランが何とか大丈夫って、君達はどこまで厳しい状態なんだ?」
応急処置をしてベガに後を任せ、リゲルの横へ来た。
「リゲル、まだ痛むだろう」ノルドは辛そうな顔をして、リゲルに用意した中には彼のものもあった。
『痛みは取れたよ。ノルド、悪いな、、、ノルドを残して先に逝くつもりはないからさ』
リゲルは大きな手を薬品の上にがざし全て吸収した。
「オイ! 全部、、、」
『上手く身体の中でバランスをとって、使うようにしている。俺には良くないものは排除しているから心配ない』
「そうか、それならいい、、、まだ君に触れては、いけないのかな」
『大丈夫だよ』
ノルドがそっとリゲルに触れ、その頬をひと筋の涙がこぼれた。
『俺はずっと、ノルドに心配をかける、その度に泣くな』リゲルガ優しく伝えてきた。
『いい加減にしろ、リゲルにとって都合のいい形で、俺達に付き合えばいいじゃないか。無理をする必要がどこにある。ガッシュだって、、、俺に何も知らせなかった。最近変だと、、、』
ノルドは声に詰まって涙が溢れていた。
『ノルド、話す事ができなかったのは、申し訳ないと思っている。長い時と共に封印していた、何かあるとは思っても、自分でも分からなかった、望まぬ限界を超えさせてもらった事で、一部復活というところかな。だがもう良い』
ガッシュはノルドを自分の光で包んだ。
『過去の一部を思い出した事がある。ノルドに、こんな思いをさせるつもりは無かった。すまない』
「ガッシュ自身が、分からなかった事を俺が知らなくて当たり前だ。そのことを責めるつもりは無い。
ただ、もういいと言うのはどう言う事だ」
『そうだな。一つには、このままでも良いかな、、と言う意味だ。ははっ。これじゃ嫌だと言われると、
ちょっと考えなきゃならないけど、、、ベガ嫌かな?』
「そんなことないわ。誰もが見惚れるほどの絶世の美男子が光をまとうなんて、あまりずるいんじゃない?!でもとても素敵よ。ガッシュ」
『はははっ、姫はお上手を言うようになられました』
「そんなつもりは無いわ。だって彼も他から来てここに生まれ、リゲルの先祖もやっぱり他の世界から来て、この世界に住み着いたのでしょう。彼女も来たし、ガッシュが他から来てどこが不思議なの?
この世界はきっと宇宙一ね、他所から皆きてくれるのだもの。きっと他にも多くの世界から来ているかも知れないじゃない。なんだか嬉しくなってくるわ。ガッシュ、貴方に都合のいい姿でいて良いのよ
リゲルもよ。でも、、、その美しい瞳が見られなくなるのは、皆反対よ」
『目はあった方がいい?ベガ、ありがとう』
リゲルは静かに笑って、ベガにその美しい緑の目でウインクした。
「まぁ、、、」
『、、、一度にいろいろで疲れた。ガッシュ勝手に、、、いい加減にしてくれ。もう誰にも俺には入らせないと決めたのに。これからは共に死ぬ覚悟で来い、そうインプットした。皆わかったな。それもガッシュの中に、彼女の意識が微かにだがいるだろうが、意味わかっているのか?俺が苦労してジリジリと前へ行っている自分を押えているのに、走り出したら、、、、』
『ガッシュもうダメだ、休ませてやれ』ノルドが、ガッシュを止めた。
『ただでさえ、負担がかかっているのに、抵抗のし過ぎで、くたばっているんだよ。暴走もしない、無理もしない、リゲルになって欲しくて彼女とコンタクトをとって、俺なりの方法で影響した。
リゲルは、全て周りを護る事だけで、まるで、、、、。抵抗が猛烈に激しくて、俺はいよいよ”さよなら”かと思ったぜ。それに彼はまたマジで命がけで来るし、、、ノルドにしたって、俺まで影響受けたぜ。
そう簡単に命投げ出すなよ。まったく、生きるのがへたくそな奴等ばかりだ。
お前達幼いくせに、強大なパワーもってバランスが悪すぎるんだ。自滅するぞ。その面倒見るために、ここを選んだつもりはないけどな。あの時リゲルと、他へ行っていたら違った展開だったろうが、もう俺はいい事にしたよ。リゲルの影響は、いやと言うほど受けたが、休んだら俺をオープンにしてやるから少し覗いてみろ』
『ガッシュ悪いが今は、勘弁してくれ、お前の言っている事の全ては理解するとこはできない』
『何が勘弁してくれだ。それでも俺には無理やりだっただろうが、ここの若い生命は情け容赦が無い。
リゲル、君がそれを望めば、ゆっくり行けるようになるし、別な形を取るのも自由だ。
リゲルの無理が無いようにする事だ。彼もそれを望んでいるだろう。、、、、おやすみリゲル』
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 63
- 2008/03/28(金) 14:08:10
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 63
一般居住区から少し離れたところに特殊居住区が作られているが、さらに別な場所に彼とリゲルのがあった。彼やリゲルのプライベートルームは、元々彼が手をいれた特別なものであったので、さほど手を入れることはなく。リゲルの意見をいくつか新たに取り入れられているに留まった。
メンバーズを含む、強いテレパシー能力を持つ者、特殊環境惑星人の為の特殊居住区は、今までの環境より遥かに良くなったと大変喜んでいた。
リゲルは外から入ってきて、寝室のベッドに横になっていた。
リゲルのベッドサイドで来客を告げる声がする。
[リゲル、彼とノルドがきています]
「他はすいぶん変わったが、我々のところはあまり変わらないな」
「メインコンピュータを駆使してみたそうですが、貴方が手を入れたものを変更し、よりレベルUPできる技術は、なかったようでしたよ」ノルドが言った。
「それはそうだ。また勝手にやっておこう。リゲルせっかくだから、お互いの都合のいいようにするか?」
「それは嬉しい!是非頼みます」リゲルが言うと、彼は口元に人差し指を持ってきて笑った。
「では後でな」
「どうぞ、そこに座って。ランたちの部屋はだいぶ良くなったね」とリゲルがノルドにいった。
右壁面からサイドテーブルが、ミネラルウォーター3本とグラスを人数分のせて出て来た。
ノルドが彼のグラスに水を注いぎながら、
「ボォンもキランも、ゆっくり休めるようになったと、大変に喜んでいましたよ。ガッシュのおかげだと他の皆、本当に喜んでます」
「星へ帰るのだろう?ガッシュは大丈夫なのかな」
リゲルはボトルごと一気に水を飲んだ。
「何時でもいいんだ。私の方は貴方とリゲルのおかげで、もう解決しているし、ガッシュが行く気になれば、いつでも良いかな」
「そうだね」
「ところでリゲル。暇で困るだろうがそうやって時々休みを取る方がいい。何も毎日顔出さなくてもいいんだし、私達は特別な事が無い限り、フリーなのだから面白そうな事を見つけたら、顔を出すというのはどうだ?」
「それはいい!ラン達と遊ぶ時とか、メインコンピューターを貴方がいじる時とか。はははっ!」
「、、、ノルド今のは忘れて」
「、、何のことですか?」
リゲルは二人を見てニヤニヤしている。
「リゲル、私は君の不安定なコントロール状態と、君の選んだ未来を知りたい。それが今の状態に影響しているのなら、、。だめかな?もちろんリゲルはOFFの状態でガードしていてもらっていい。それで、私が感じる範囲でいいんだ」
「OFFでガードしていて、分かる範囲って、、、貴方にはガードの意味無いな〜」
「ちがう、君のガードは私の影響を受けないためだ」
「今はベガの腕輪で情報が流れ込んできている。貴方の中のビックマインドに、影響を受けやすい状態だと思う。結構神経使って押さえ込んでいるつもりなんだ」
彼がそれを聞いて、自分のガードのレベルをかなり上げた。
「あぁ、そんなに上げなくても十分だよ。ありがとう」
「急ぐもゆっくりも、リゲルは大変だな。今そのままで伝えてくれた事で十分だ。私の方が君に影響しないように、早く自分をコントロールできるようになるから、もう少し我慢してくれ」
「ノルド」彼は、ノルドにリゲルを診るようにいった。
「寝心地はどう?リゲル様」
「前より数段よろしい。ははっ。モニターやらセンター並の機材が、やたらに多くなったが、これが全部稼動しノルドは我々のを把握しているんだ。ご苦労様」
「やたらに稼動させないように、御使いください。ははは!ガッシュの一言で、我々はセンターではなくて、個々のプライベートルームでと言う事になったからね。それぞれになるべく合わせてだから、もちろんガッシュにも知ってもらったよ。ボォンとキランには、ランから伝えてもらった」
彼もリゲルも
「やたらに稼動させないね。OK」と笑っていた。
「リゲル、私は触れても大丈夫かな?」
「、、、わからん」
「分かった、このモニターは彼とお前だけ特別のだぜ。壊さないようにな」
彼がベッドの頭の上にあるパネルに触れた。
「どうせ基本設定が人じゃないだろう。ふふっ」
リゲルの情報が出て来たが、以前のものとは比較にならない状態だった。
「、、だろう。変化しているから、難しい」
「分かっているよ。暫くこのままモニターさせて置いてくれ」
ノルドはニヤッと笑って「このままで、リゲルが分かるよ」と言って、パネルに指示を出していた。
「おい!いろいろ出てきたぞ、こんなにいらんだろう」
「医者の指示に随うように。リゲルにつける薬があったら、よかったんだけどなぁ」
「俺につける薬か?誰に聞いたんだか、俺の性格を良く知っていて、強力なのを沢山くれたじゃないか。おかげでこうして大人しくしているだろ?」
リゲルは、彼の方に頭を傾けてちょっと眉を動かして笑った。
「くくくっ、リゲル、分かっているんだ」彼も笑い出した。
「そうだな。こう変化が激しい君には薬じゃ追いつかないな。確かに強力なのをくれた訳だ。リゲル以外は皆かなりパーフェクトだし、はははっ、お前寝ててもいいぞ」
「お前寝てても良い?ひでぇ!」
「他はかなりパーフェクトで良くて、リゲルは適当でいいわけだ。ノルドはだいぶ正確に我々の把握ができるようになったね。くくっ」
「その位じゃないと、とても付き合いきれません」
「それでいい。くくくっ」
ノルドはリゲルの嬉しそうな顔を見て、彼とこうしているだけで何よりリゲルは癒されていると思った。
「じゃぁ、少し休めリゲル。、、、」
「分かっているよ。長くなる時は伝えるさ。ガッシュに無理やり起されないようにな」
彼は「ここの変更は、今じゃないほうが良いかな」
「ん、後で」
彼とノルドは、リゲルの部屋を出て行った。
『リゲル、お休み』ランからだった。
『俺が寝たからといって、ガッシュに遊んでもらうといいよ』
『分かりました。リゲル私に付き合ってくれてありがとう。少し休んでください』
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 64
- 2008/03/28(金) 14:13:17
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 64
セントラル・シティから、輩出された人材群は、それぞれの能力に応じた環境で力を発揮していた。
シティでガッシュ達は緊急対応と特別講義・実習の他、ノルドと共に医療に携わり、周辺惑星のみならず銀河を移動している事もあった。
彼がガッシュとコンタクトを取り、暫くしてからメイン・コンピューターのUPは行われたが、
ガッシュと彼の持つ情報は限りなく広がり、新たな展開を継続的にしていたので、途中でガッシュが、これじゃ惑星並みのが幾つもいる、それではただの倉庫になるから、貴方が持っていてくれればいいと、二人の楽しみで、コンタクトを取っている程度にしていた。
ランはシティの若き逞しき指導者として、忙しい毎日を送っていたが、彼とガッシュが、コンタクトを取っている時は、時間を作って彼の横で、嬉しそうにガッシュと彼を見ているようだった。
『何をコニコしているんだ?』
「ふふっ、何時でも情報が引き出せます。心配はありません」
『要領いいなぁ、人が経験したことを何だと思っているんだ、まったく』
「ありがとうございます。ガッシュ」
「くくくっ」
ベガといえば年頃なのにも関わらず、シティへ来ているので故郷の星では、早く結婚をと周りが煩いらしい。
『ベガはまだ十分に若いが、結婚してもできることをやればいいじゃないか』
「星から出られなくなります」
『出られるように改正すればいい』
「そんなわけには行きません。いろいろと壁は高いのです。私には、まだやりたい事がたくさんあります」
『そうだな。相手だよな。そういう君が良いと言う人であれば、先ずはでもないか、、、姫ともなれば条件が厳しいな』
「これだけ異星間交流が盛んになると形体は様々で、これからの家族って、どう言う事になるのでしょう。大人が愛情を持って子供を育て面倒を見るのは、どこの世界も同じといってましたが、ガッシュの所には家族と言う単位が無いのですか?」
『そう。家族でという習慣は無い。皆で協力していくのだ。だいたいなぁ、これ以上家族は遠慮したい。いったい何人いるんだ?』
ガッシュは光の中で笑っていた。
「ガッシュが公にお断りしていても、皆が相変らず家族になって欲しいという声が多いものね」
『だから情報網が銀河に広がりだすと嫌なんだ。そこへもって来てこのお節介な性格が治る薬、知らないか?』
「無いはね。だって貴方が一番よく知っているでしょう!向こうでは、よほど変人だったのでは?」
『!それぞれに個性豊かだ。この世界にかかわりすぎて、俺自身がかけ離れてしまった。まぁ、それはどうでもいいことだが、変人か、、こっちへ来てから、そうなったな』
「ふふっ!」
ガッシュ達がノルドの授業に乱入した時、リゲルに腰と足を治してもらった彼が、ノルドのところに挨拶に来た。
「ドクター・ノルド今日から、小児科の医師としてセンターで働かさせていただく事になりました。これからもどうぞよろしくお願い致します」
「モールは、よくがんばった。そうか今日からだったな。君は良いドクターになる」
「あの、、、リゲルに、お礼と挨拶のメッセージは入れてあるのですが、できれば、、、」
「ちょっと待って、、、、、寝てるな」とノルドは言いながら、モールを見て、
「リゲルは君なら喜んでくれると思うが、、、起してみるか?起きるかどうかは分からないが、来た事が分かるように、メッセージでも持っていくか?」
「あ、あの、そんな事してもいいのでしょうか?ご迷惑になると、、、」
「一応、私はリゲルの主治医だが、今日は顔を見に行っていないから一緒に来なさい。それならいいだろう」
「ありがとうございます。実はメッセージ持って来ています」
「そうか、ははっ、それでいいんだ」
メディカルセンターから、特別居住区へのシャトルの発着ロビーへ向かった。
乗り込んで少しするとノルドがモールの様子を見て言った。
「モールすいぶん心拍数が上がっている。緊張する事ないよ」
「なかなかお会いする機会が無くて、あの時以来なのです」
「じゃぁ、君の元気な姿を見たら喜ぶだろうな。さぁ、着いた。一般の居住区とは、雰囲気が違う
圧迫感があると思うが心配ない」
「はい」
ノルドとモールは、リゲルの部屋の前に立った。
[ようこそドクター・ノルド、ドクター・モール、どうぞお入りください]
「ははっ!起きたか」
ノルドは嬉しそうに笑って、入っていった。
「モール、一緒に早く」
奥の寝室の扉がすでに開いていて、部屋の中は薄暗い中に、ボーッとした光が浮んでいるように感じた。
「リゲル久しぶりだね。ここのところ、いつも外だったろう。戻ってきて休んだと思ったら、いきなり起したかな?」
リゲルは穏やかな光の中で、静かに頷いて笑っていた。
『、、モール、ようこそ。寝ぼけていてごめん。、、、メッセージ今見たところだ。おめでとう。君はいい医者になる。あぁ、もう良いようだね。子供達と遊べるな羨ましい。そのうち俺も内緒で行くから』
「リゲル、誰に内緒なんだ?そうだ!モールせっかく持ってきたんだ、リゲルに」
「はい!お休みならと思っていたのですが、お会いできて良かったです」
モールは、なんと手書きのメッセージを持ってきていた。
モールの手からリゲルの手へそれは移った。
『ありがとう、、おい!俺の星の文字だ。うれしい事してくれる大切にするよ。さすがに小児科医だね』
「喜んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!」
「さて報告は済んだし、モールそろそろ行こう。ここは長居する所ではないんだ」
「わかりました。わざわざ、ありがとうございました。それではリゲル、ぜひ遊びに来てください、待っています」
「おい!」ノルドは注意しながらも笑っていた。
「はい、ドクターすみません」
『リゲル、少しいいか?』
『ああ、いいよ。起きたついでだ』
「モール、シャトルの所まで一緒に行くが、リゲルを診たいから悪いけど先に帰ってもらうよ」
「はい、自分でシャトルの所までいけますから、ここで、、」
「ふふっ、ここは一般居住区じゃないんだ。忘れてはいけないな。シャトルまで、たどり着かないよ」
「?!あっ、、、そうでした」
「君と私、二人がシャトルを降りる前に、設定が変更されているが、それでも通常のシティとは違う。
シティには、これからもいろいろな環境から多くの人材が集まってくる。
それぞれ違って当たり前だという感覚を身に付けていかないと、医者として人の役にたつ以前に、周りに迷惑をかけることにもなる。私がついているから分からないな。ちょっとガード外してみようか」
『ノルドここじゃなくて、シャトルの所ぐらいなら、クラッと来るぐらいですむんじゃないのか?ここはそれではすまない。また俺にフォローさせる気か?せっかく元気になったところを、見せにきてくれたのに、怖い会話だ。先輩は厳しいね』
「、、、私なんかが来てご迷惑だったのでは」
『迷惑なもんか。私の星の文字を真心ある手書きで、こんな事シティへ来て初めてだよ。本当に嬉しい』と言いながら、
リゲルは、モールから貰ったメッセージを持った手を胸の所に持ってきた。
「モールは間違えなく、どこでも活躍できる良い医者になる。だから知っていて欲しいのだ。分かるね」
ノルドはジッと彼の目を見つめて言った。
「分かりました。では、シャトルの所までお願い致します。リゲルありがとう」
『起きてよかった、ドクター・モールまたな』
ノルドはシャトルの所までモールを送ると
「良かったな。リゲルが珍しく戻ってきていて、しかも起きてくれた。君は運も良いようだな、大切な事だ。このシャトル発着ブース内なら、大丈夫だろう。じゃぁ」
ノルドが笑って出て行こうとした。
「あの、、、ドクター」
「さっきのは冗談だよ。でもここから居住区の方へは、一応入れないようにはなっているがね。君の今日の予定を、全部キャンセルしてもよければ別だが」
「そんな、、、ドクターは、大丈夫なのですね」
「心配してくれてありがとう。長い付き合いだからね。大丈夫さ。それに偉そうな事を言っていたが、
リゲルが二人ともしっかりガードしていてくれたんだよ。彼特有のフォローに気がついただろう?」
「はい、ドクターの講義の時に経験していますから、気がついていました」
「よろしい。じゃぁ、センターで」
リゲルの部屋に戻ってきたノルドの表情に少し緊張感があった。
「リゲル、久しぶりだな」
『大げさな、久しぶりと言うほどではない。行ったきりじゃ、心配するだろう。ちゃんと戻ってきているじゃないか。今日はありがとう、モールの事嬉しかったよ』
「うん、リゲルならきっと喜ぶと思ったんだ。調子はどうだ?」
『寝不足だ』
「起したからな。遠くまで行っていたようだな。彼が言っていたよ。、、、今はこんな感じで、テンション整えるのか」
『その時々でさ。暫く緊急な事がなければ、シティにいる予定だ。よろしくな』
「ここはリゲルには前よりずっといいのか?彼がUPしてなかなか我々が、近寄ることもできないが」
『感謝しているよ。俺の状態を診ていろいろ手を尽くしてくれている。それにガッシュは俺が帰ってくると、すぐに顔出す』
「そうだな、彼もガッシュも必ず報告くれる。安心していられる」
『ふふっ、俺が顔出すよ。外からメディカルセンターの窓越しでもいいか?センターのコンピューター類が皆飛ぶなっ』
「そんなんで戻って来るな!」
『そうだろう、やっと帰ってこられるようになって戻っても、なかなか顔を出せなくて詰まらない。ストレス貯まるぞ、これも』
「ガッシュは?」
『ガッシュ呼び出せばいいんだよな、そうしよっと』
「リゲルらしくなってきた。最初薄暗い中にいるなんて、ビックリしたぞ」
『そりゃ良かった!ふふふっ、ノルドありがとう。コンタクトぐらい取れって言う事だな』
「外にいる時は、こっちからは遠すぎる」
『いいや、いつもここにいるよ。ノルドが遠慮していた。ノルド兄さん元気?と、こっちからコンタクト取るか?』
リゲルは自分とノルドの胸を指差して笑った。
「ここにいるのは分かっているよ。さて顔も見たし、リゲルらしい言葉も聞けたし、センターへ戻るかな。
何か用はないか?」
『今は無い。起きたらランと猛烈に食いたいと言っておいてくれるか?』
「分かった。食糧管理スタッフが大変だな。お休みリゲル」![]()
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 65
- 2008/03/30(日) 14:22:15
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 65
無数の個性のままに存在する惑星。その惑星達を厳しくそしてあたたかく、
運命共同体として引き連れ銀河を周る光り輝く灼熱の恒星たち。
それら全てと共に大宇宙を旅する、光り輝く銀河。
深遠なる宇宙に点在する銀河を越える旅は、その都度感動と畏敬の念を沸きあがらせる。
そしてその宇宙のさらに外にあるものは、、、、。
大宇宙は夢を見る事のできる者達と共に、どこまでも果てしなく永遠の広がりを続けていた。
我々はどこから。
そして子孫達はどこまで行くのだろう、、、。
リゲルは彼の星の家で、自分の見てきた未来を伝えていた。
彼は今の延長にあたるのかは、どれかとリゲルに尋ねた。
リゲルは言葉に詰まった、このリビングで倒れていた現実と繋がるものはなかったのだ。
「解るのは、大まかなものだ、、、」
「それでは到達する未来は違うものになる。しかし未来は人が作るものだ。リゲルと皆の望む未来を共に作れば良い」
「俺と皆のか」
「皆と言っても微妙だな。多くの人とかかわり影響をし合い、少しずつ形を変える。
私とガッシュとリゲルは、出会う運命になっていて、能力の差異にかかわらず、
それぞれの世界との間で、大なり小なり似た悩みを持つのが、生きていくという
事の中に組み込まれているようだ。
私はなにより大切な君たちや、ここの未来にかかわる事に疑問も持ったが、
ガッシュは、そういうものだと言っていた。コンタクトを取ったか」
「いいや、まだだ。いつかなと言われて、、、。でも貴方とガッシュが
新たにメインコンピューターに入れた情報は、見たつもりだ。、、つもりだぞ。
あとは俺達にOPENにしていた二人のコンタクトは意識していた」
「そうかリゲルなら十分に生かしていくな」
リゲルは少し表情を変えて
「自分に都合のいい形で、ここに居れば良いと言われたが、それよりも俺を止めたい」
と言いながら、その答えを求めるかのように頭を下げ顔を近づけて
彼の瞳の奥を覗き込んだ。
「人として関わる思いと現実との差が広がるばかりか。リゲルはどれほど
飛躍したとしても、間違えなくこの世界の人だ。私やガッシュが、どれほどこの世界を
愛したとしても得られないものだ」
「貴方はこの星に生まれたこの世界の人です、、、」リゲルは彼をジッと
見つめて言った。
「大好きな人たちだからこそ悩み続ける、、、、。まだ幼い子に飛躍させ、
しだいに本来の自分が次第に目覚めていった。そして触れる事も危険な
程にまでなったが、少しはコントロールもできるようになった、
しかし側にいる時も、まるで全てを拒否するかのようにガードを高くして、、、、。
リゲルのように触れて見たいとどれほど思ったか、絶対にその壁を越えるつもりだ。
ランが最初で最後と思ったが、ガッシュの身体を離さずフォローして、、、、。
悲しませるばかりだな、しかしガッシュが頑丈でよかった。リゲルはガッシュを上
回ると思うのだが、あまりに若い成長期の生命で繊細だ。しかたないかな」
「少しでも触れ合う事が、できようになるといいのに」
彼はくくっと、笑いながらリゲルの腕に触れた。
「おっ、おい!こんな話をしている時に驚くだろう」
「触れるぐらいなら、、。今君はパーフェクトじゃないから少し意識しているが
その程度だ」
「そういえば俺ぐらいか?他の人たちの場合、貴方が苦労しているのか。
ダイレクトにフォローするなんて、考えられないじゃないか!危険だ。子供の頃の
ランにもほとんど触れなかった訳だ」
「高い場合も低すぎる場合も、ある限界を超えると私が応えられなかったり、
受け入れられなかったりする。この限界は私が他の生命体だと言う証拠だ。
この世界の人は、私の為にできる限りの事をしてくれるが、、、、逆の場合が危険になる」
「そうか?違うやり方、、、。貴方のフォローで、俺達は貴方に何度も救われている。
多くの人々を救っている。それ以上を求めているのか?」
「リゲル、お前と同じだろう?違うか?」
「あ、、、あぁ、そうかもしれないな」
リゲルは、立ち上がるとバルコニーへ出た。暫く黙って美しい輪のかかる空を見上げていた。
やがてクローズにし、深遠の宇宙空間にリゲルの強いテレパシーを開放した。
『この宇宙を愛し未来の平和を願い、今人々の喜びと苦しみを共にしている、
敬愛する多くの存在に、、、、感謝の思いを言いたい、ありがとう。共々に生きてゆきたい』
『、、、ありがとう。でもそこでは影響が大きいよ』
「そうかすまない!。、、わっ!!、、まずい、、、」
リゲルがリビングに戻ると、彼は笑いながら言った。
「ガッシュだな、くくくっ!」
リビングの中の空間がゆらっ!とした途端、眩い光に包まれたガッシュが飛び込んで来た。
ガッシュは彼に挨拶をしてから、リゲルをジッと見つめた。
『ありがとう。解っているがはじめてのように、、、、。本当に嬉しい。ありがとう』
光の中で泣いているのが解った。
「ガッシュ泣くなよ。俺の方が泣きたいのを押えて、遠く宇宙に開放したのに、、」
リゲルの美しい緑の瞳がうるんで輝いていた。
『俺はただ頑丈で、、、、。彼は我々にとってかけがえのない存在で、
全てを知っているかに見えるが、リセットされていて、幼くてちぐはぐな所があって。
失礼!言いたい放題だな。リゲルは誰よりもパワーがあるのに、繊細でいつも苦しんでいる。
俺はいつもいつも、皆と出会えてよかったと心から感謝しているよ。
バラバラじゃなくてなぜここに?と思わないかリゲル。未来の為に今、
出会っておく必要があったと思う。だから自分の思っていた道と違っても、
俺は全ての生命にいや、宇宙と言う存在自体に最高に幸せを感じている』
ガッシュ自身が感じている”最高に幸せ”と言う感謝の思いは、リゲルと彼も包み、
さらにこの星から銀河へそして遥かなる宇宙へと広がっていった。
彼はガッシュの話を聞いていたが静かに目を閉じて
『多くの敬愛する来訪の友たち、、、それぞれの思いを込めてこの宇宙に広がり始めた。
リゲル、ガッシュ分かるか?』
『はい、、、ありがとうございます』
『すごいな、、、あっ?!、、、』リゲルは、彼女からの思いを心の中に聴いた。
『彼女も受け取ったんだ』
彼もガッシュも嬉しそうにリゲルを見ていた。
三人はその全ての思いに包まれた一瞬の時を過ごした。
ガッシュが突然
『あぁ、なんて表現していいのかな。貴方と彼女とリゲルのフォローをいっぺんに
感じているみたいな、宇宙に溶け出しそうな開放感と、とんでもない感動と、、、
要するにすごく気持ちがいい!最高だ』
ガッシュのテンションが高く、彼が発する眩い光が色彩豊かに空間に揺らめいている。
巨人のリゲルがボロボロ泣いていた。
『ふぅー、彼女に最初、このまま影響受けたら止まらないで突っ走しる。
俺はまだ死ねないのです!と心の中で叫んでしまった。”大丈夫”と言われ、
抵抗できなくなって、ははっ、とてつもない宇宙の生命に抱きしめられた感じだ、、、』
空間がバリバリと音をたて揺らいて、光が飛び散った。
『リゲルとガッシュにお礼だそうだ。感動するのは良いが、二人とも上がりすぎだ下げろ。
私がリゲルとガッシュとここを支えている。これが他の所だったら、、、結構な星が崩壊するよ』
「!、、、そんな」
リゲルは意識的にパワーを下げた。
光度を下げた光の中でガッシュは驚いて言葉に詰まっていた。
「大丈夫か?こんなの初めてだ!悪かった」
リゲルは頭を彼の顔の前に下げ、心配そうに彼の濃紺の瞳を覗き込んだが、
彼はニヤッとして、
「私もある程度最高?くくっ。自分を押えながら君たちを支えて、ご苦労様なんだよ。
君たちみたいに感動のままだったら、、、、思う存分感動して発散してみたいものだ」
『っ!やっぱり桁違いだな、貴方は何でもある程度にしなくてはならない』
ガッシュが呆れたように笑っていた。
「そう、喜びも悲しみもある程度。リゲルじゃないけれども、せっかくこの星に生まれたのに、
人か?と言いたくなるな」
「それはずっと前の話だ。貴方は外に変化がほとんど分からなくて、それほど高いのか
、、、すごいな」
リゲルは安心したのか、また涙が止まらない。
「泣きながらすごいなじゃないだろう、高くさせたのはそっちだ」彼は笑っている。
『原因の最初はリゲルだな。俺じゃない』ガッシュがリゲルに向って言った。
「ガッシュの思いは強い、星の者達が皆感動を受けているよ。まっすぐ帰るのが
難しくなったじゃないか。おかげで、私はすぐにはここから出られないから、
ガッシュとリゲルで責任取れよ。くくくっ!ガッシュ、苦手をどう料理する?」
『なんだそれ!、、、考えますっ!』
「うっ、、あはははぁ〜!!」リゲルが泣き笑いになっている。
彼は笑いながらリゲルを見ていた
『リゲル、おい、、、ダメだなこりゃ』
「うん、だ、、ダメだ、俺こわれたぁ〜!うっ、、、うわぁははははっ!とんでもないやぁ、
ついていけない」
「落ち着けリゲル。またテンションが上がってきている。ふふっ」
「でも、、ふふっ、ははは!だめだ〜!俺、悪いが外へ消える」
「リゲル待て!私は大丈夫だから、ここで落ち着くまで笑ってろバ〜カ!
それじゃ外の方の影響が大きい」
「貴方がバ〜カと言うとは、彼女のフォローはやっぱり影響強いのかな?」
ガッシュは少し困った顔をしていた。
「くくくっ!リゲルの繊細で複雑な思いを解きほぐし開放してくれたのだろう」
「あ〜、腹がいてぇ〜。ふふっ、はははっはぁ〜!」
「そうやって適当にエネルギーを開放して落ち着いてくれば、皆のところにいけるだろう。
ガッシュ、リゲルをよろしく」
『リゲルの面倒を見るのか?俺幸せだったのになぁ〜、、、。がははっ!』
「苦しい〜!皆を宇宙ごと、幸せな気分にしたのはガッシュだろうが!はっ、
ははは〜!」リゲルは笑いっぱなしだった。
「ガッシュ頼むよ。星の皆までこんな状態にならないように、くくくっ」
「自信ないな。リゲルがこれじゃ。皆で壊れるか!」
リゲルは笑いっぱなしだったが、彼は一瞬真顔になった
「ガッシュ、皆で壊れるって混ぜてもらっていいかな?リゲルお前ずるいよ、
一人で盛り上がりすぎだ!私は押えているのに、、。
リゲルとガッシュにしているガードを一瞬外してみようか?壊れるって面白いのか」
『そんなぁ!絶対に混ぜられないです。宇宙が壊れる!すげぇ〜、はははぁ!
すみません。押えていても貴方は高くて、、、リゲル』
「くくっ!そうだな。ガード面倒だ。リゲルにちょっと休んでもらおうか」
「やめて、死ぬ、、、」
リゲルはまだ涙を流していた。
『暫くダメだなこりゃ』
「ビックマインドやっぱり強かったか。リゲルが抵抗するからだ。少し下がって来たかな。
いつまで泣いているんだ。笑いすぎと泣きすぎだ。喉を潤して、、、、リゲル」
彼がリビングのテーブルの上に冷たく絞ったタオルと一緒に、ミネラルウォーターの
よく冷えたボトルを数本出ていた。
ガッシュが1本をリゲルに飲めと言って渡した。
彼がボトルを持ったまま、泣いているリゲルに冷たいタオルを広げて、
リゲルの手の上に置こうとしたが、リゲルは彼の手をそのまま掴んだ。
『大丈夫?』
『それはリゲルの方だろう。私もかなり高い。手を離せ』
リゲルは手を離し、彼に伝えてきた。
『ん、、、クラクラする。貴方の事を何も知らなさ過ぎた、、、すみませんでした。
貴方を追って必死でいたつもりだった。、、、少しでも間を詰めたくて、でも、、、。
でもまたこうして、一緒に居られるようになったのに、こんなにも、、、。
あぁ、そんなことを言いたいんじゃなくて、、、』
と言いながら泣きつづけている。
『やれやれ、しょうがないなぁ、、』彼はリゲルを微かにフォローし始めた。
『今日はもういい、いっぱいだろ。考えても答えが出る状態じゃない。
何度も言っているだろう。私の中に君たちはいつもいる、リゲルの思いは知っているよ。
ありがとう。でも君の思いがすまないんだよな。だから私は少し違うんだよ。
人の形を持って生れた別の生命体といえば良いかな。そこらへんは、
諦めてくれていいんだ。いいや考えるな、忘れろ、そんなもの捨ててしまえ!
ガッシュに教わった言い方だ。くくくっ。やっぱり私が幼いんだな、ガッシュ。
リゲルに超えろと言っても無理なのか?』
ガッシュは、光の中で真剣な目つきで彼を見つめていた。
『、、、共に乗り越えて行けばいい。これは貴方の言葉です。リゲル心配させるな、
ほら少し水でも飲んで落ち着け』
結局その日は、リゲルも彼の家に泊まることにした。
夜も遅くなってやっと、外で遠慮がちに虫の音が聞え始めた。
『やっと落ち着いて来たな、リゲル』ガッシュが静かに柔らかな光の中で笑っていた。
「あぁ、充実しすぎで疲れた」とリゲルは応えた。
「リゲル今は疲れているぐらいで丁度いい。二人とも心配だから、
ここで私も一緒に休むよ。目いっぱい押えて我慢しているから、多分大丈夫だ。くくっ」
「多分って、それじゃ寝られないじゃないか」
「目が醒めたと思ったら彼の中にいたりして、すごいだろうなぁ」
リゲルは彼を見た。
「ガッシュ、それは人として死んでいるってことか?酷い」
「普段シティで休んでいる時、皆に影響はないだろう」
『はぁ〜、リゲルのおかげでこの宇宙だけでなく、よその世界までか。とんでも
ない日になったな。これからどうなるんだか。俺が起きている。リゲルは寝ろ』
「どうせガッシュと彼とで、何か話をするんだろう。俺も聴きたい。今日は寝られる
わけが無いだろうが!」
ガッシュは彼に『ダメだな、寝せた方がいいでしょう』と伝えてきた。
「ガッシュもリゲルも少し休め、私を休ませないつもりか?これからの為に脳を
休ませて、大事な事だけしっかり記憶し、いらない物は、ここに捨てていけ」
彼のパワーの質が一瞬変わった。リゲルとガッシュはリビングの床に寝ていた。
「ここはどうも彼らの寝室だな。床をベッドにか、、。さてと高すぎて下げるのに厄介だな」
彼はそのまま消えた。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 66
- 2008/03/30(日) 16:30:13
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 66
まだ夜明けまで少し時間がある。
暫く湖のほとりに座り込んで、流れ星の美しい夜空を見上げていた。
輪の中に、ヨークが緑に輝いて見える。
ここはこの星でありながら外の世界とは違う。本来の自分の世界でもない。
都合上彼が作り上げた空間だ。
どちらの世界にも繋がっているので彼がクローズしない限り、空や森から鳥や動物、
ミントリア湖と、ここの湖の底は、水路て繋がっていて魚達も来る。
入ってこられないのは、人間だけ、、、、。
彼は突然、頭痛と吐き気に襲われたが出るものがない、苦しいばかりだった。
『やはり薬は効かない、、、。せっかく戻って来たのに、まいったな。彼らが起きるまで我慢か』
彼は静かにジッと動かずに、光の中にとじこもって耐えていた。
暫くすると、フワッとガッシュが彼の前に来た。
『ガッシュおこしてしまったか、ゆっくり寝てもらおうと思っていたのにごめん』
『どこへ?具合が悪そうですけど』
『センターのボォンの所だ。君たちの為に適当にいろいろ貰ってきた』
ガッシュは光の中にいる彼ごとリビングに移動した。
彼を何も言わずに、ジッと見つめていたが
『これは貴方に使えないのですか?』
『使った、ガッシュ何もする必要はない。気持ちが悪いだけだ。リゲルはもう少し寝かせてやりたい』
『、、、断わるか、、、。なるほどリゲルの中から持ち帰って捨てたつもりの物が、
強すぎて俺の中にも傷を残した。あいつの繊細さは迷惑なほどだな』
『何?痛むのか』
『いいや、俺がリゲルの思いを断わった時の事を思い出した。何もさせなかったんだ。
リゲルは断わられたのは、初めてだと言ったよ。俺が彼を傷つけたものは、
全てもって帰って来た、、、』
『リゲルらしいな。ガッシュもだ。君の思いがすむのならいいが。リゲルが目覚めたら、
昨日のパワーを思い起して、自分の中にあるその傷を意識して消せ、
ガッシュならできる、、、。つっ、、、私はあとでゆっくり自分の為にやる』
ガッシュがフォローしている。
『原因は?頭が割れそうに痛くて、気持ちが悪いというのはまずい』ガッシュは彼を診ていた。
『原因か、、、多分いろいろだ、、、ガッシュ、あまり上げないでくれ。危ない』
『なっ?!、、貴方がこんな。、、、リセットされているからか?貴方にはそれほど問題では
ないはずだ。大丈夫。肉体を持つ物として、必要以上のものは放出するといいんです。
もしかして昨日、我慢していたのが引き金になっているのかな?そうだとしたら、
放出されては大変だ、、、難しいものがあるな』
『そう、、、頭で分かっているようでも、幼いか。昨日の影響も強いのだろう』
『貴方は複雑すぎる、まったくちぐはぐでお付き合いするにも、どこまで踏み込んでいいのか
分からない。でも大丈夫。私達と同じちょっと壊れたんだ』ガッシュは、微笑んでいる。
『壊れた?この場合は面白くないなぁ。ガッシュ、これからはいくらでも遠慮せずに
踏み込んでくれ』彼は続けた。
『ゆっくりとやる。君達がいるからビックマインドと一緒に開放しなかったのだ。
抵抗していたのは私だ。多少壊れもするな宇宙の一部である事を拒否したようなものだ。
でも大丈夫だと言った意味が分かった。たとえどんなに拒否しようとも、宇宙に存在する
小さな生命の一つであり、宇宙の一部だからな』
『そう間違えなくどんな命も大切な生命です。それを護るために私達は苦しくても無理やりにでも、
生きていきます。それで少し大人に』
『大人か、、、。戻ろうかな。その方が自然だ。ふふっ』
『貴方はリゲルの星の人についで大きいが持て余している力を、どうやって子供の身体で
、、、まったく』
ガッシュは笑い出してしまった。
『、、リゲルを起したな』
外は、すっかり朝日が差していた。
彼が「おはよう」と言うと、バルコニーに面した窓が開いて、朝の凛としたすがすがしい
空気がリビングに入ってきた。
「何を笑っていた?やっぱり二人で話していた。ずるいぞガッシュ」
『おい!彼に挨拶ぐらいしろよ。話し出したのは少し前からだよ』
リゲルは上半身を起して、彼に挨拶をした。
「おはようございます。昨日は大変にご迷惑をかけしました。凄くいい気分で目覚めました。
ガッシュ、おはよう」
『ん、おはよう。少しはまともに話す事が出来るようになったんだな。大人になったか?りゲル』
「そうだ!オヤジが側でうるさいだろうが」
『普通当たり前だろう。リゲル戻るぞ。ベース下げられるか?』
「寝起きを襲うか!ははっ、駄目だったら、ガッシュにすべてを任せるから」
『そうだった。やることあったな。、、俺も頭痛くなるかも、、』
彼は笑いながら、
『ガッシュ、リゲルに用がある。ちょっと時間をくれ』
『何ですか? 貴方は私達が早くここをでた方がいい状態です。今すぐにどうしても
必要な事ですか?1日でも2日でも伸ばす事です』
ガッシュは、強い口調で彼に伝えてきた。
「くくくっ、なるほど、踏み込んで来た」
「ん?」リゲルは二人の顔を見て『何があった?』と聞いてきた。
「私が、リゲルに聞きたいことがあるのだ」と彼はリゲルの前にいき、真剣に見つめて言った。
『君たちが、よくここを寝室代わりにするだろう。ここには緊急用の薬など置いてないから、
ボォンに貰いに行き知った。あそこまで私の薬を使っていいと許可した覚えはない。
それも大量に短期間で使った、、、、ランが止めたのを無視したようだな。
私はランにリゲルを護れと言い置いてある。私の言う事はどのような思いをしても、
ランはやり通そうとするはずだ、、、。だから身体が戻らないんだ!!二度と使うな。
気持ちはありがたいが、私は、、、お前達とは、違う、、、』
彼の顔色が悪い。
『やめたてください!今はもう止めて。リゲルも分かっただろう』ガッシュが必死で止めた。
「あ、、、すみませんでした。あ、、、」リゲルは動揺して言葉を失っていた。
『二人ともここから出ろ、早く、、、』彼は静かに伝えてきた。
一瞬リゲルもガッシュもどうしていいか迷って、固まったようになっていた。
『昨日からずっと我慢していた、、、早く我慢していた所為だよ、心配ない』
『リゲル!』ガッシュが、リゲルと宇宙空間へ飛んだ。
『こんな所までくる事は、無いだろう!
』リゲルはガッシュに言ったが、ガッシュは、厳しい顔をして
『お前が高いし、動揺しているからだ。星の人にもわかってしまうだろうが!!
彼が話していた事を伝える。落ち着いて聞け。彼は大丈夫だ、桁違いだと言う事だよ』
と、ガッシュが彼の話を伝えた。
その時、彼の強いテレパシーが飛び込んで来た。
『いい距離にいるな。フォローではない私の一部に触れさせてやろう。君たちとは、
少しばかり違うと言う事が分かる。リゲルの知っている<ハイパワーのON>とも違う。
一瞬だけ触れさせてやる。消えてしまわないようにフルでガードしとけ!』
『待って下さい!星からそんな、、、』
『もう移動した。、もし消えても拾ってやるが一瞬で消えるなよ。それぐらいでは
一緒に行けないと言う事だ。この世界には他にも多くの世界から来てくれているし、
私は自分の世界でも必要とされている訳だから』
『少しばかりって、俺は無理です!』ガッシュが叫んだ。
『ガッシュお前もフルパワーで行け!ダメだったら、ガッシュの世界へ戻してやってもいいぞ』
『どうしたって言うんだ!貴方は帰るというのですか?』
『昨日は君たちに付き合った。だから付き合ってもらってもいいだろう。一瞬ぐらい
私とガッシュで、リゲルの壁壊もいいかな、、。くくっ!ボーッとしていていいのか?』
フワ〜ッと、周りからどうしようもない感動が身体を通り抜けていった。
身体を感じない、、もう、、、、。抵抗する間もないのかと感じた。
次の瞬間、猛烈なエネルギーの爆発の中にいて、自分であった全てが爆発と共に、
多くの生命がいきづく惑星から、恒星系、光り輝く銀河、その先の大宇宙へと、
宇宙空間にどこまでも散らばっていった。
遥かな永遠の時の過去から未来への旅、大宇宙そのものに広がっていき永遠の旅に出かけた。
拾ってもらえなかったのか、、、、、。
『、、、二人とも全然じゃないか。私がさぁ!と手を伸ばす前に消えるなよ!
フルでその程度では、遊びにならない。これじゃ、、、』
『、、、、、』
『おい!いつまで呆けているのだ!遊びだと言っただろう。感覚戻らないのか?
ここは宇宙空間だしっかりしろ!』
『な、、、。遊びって、、』
リゲルは昨日のように思考回路が止まった。ガッシュも、無重力の空間を漂ったままになっていた。
『まぁ、気持ちの悪いのは治ったけど。超不完全燃焼だ。何事もある程度、、、、。
やっぱりゆっくりと静かに開放するって難しいな。私の中で二人とも壊れたなんてとは言っても
外でと言う訳にも行かないし、我慢するのは私だな。ガッシュに頼んだ星の事はいいよ、
仕事はすませた。シティヘ帰るよ。ガッシュどうする?』
『どうするって、、、』
『君の世界の事だ。もどって見ないのか?』
『俺はこれでいい事にしたから、戻る事は無いと思う』
『そうか。ではシティだ』
リゲルもガッシュもそれぞれのコンパートメントの中にいた。
二人とも彼は?と思った時、
『ランが会議中だ終るの待っている。忙しい彼も』と伝えてきた。
ここにいると安心したとたん、身体が言う事を効かなくなって、彼らはベッドに倒れこんだ。
『お休み、兄さんたち』彼が笑っていた。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 69
- 2008/03/31(月) 16:31:32
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 69
今日は朝から、リゲルは落ち着かない。星の後輩たちに会う事になっている。
ランにもガッシュにも一緒に来てくれと頼んでいた。
彼の星の過去にも悲惨な歴史がある。
巨大パワーと狂気による殺戮、危うく惑星が崩壊するほどのものであった。
この世界で一番大きな肉体とその力を持つその星の人々は、子供の頃からその能力が高くなる可能性が見られると、隔離されて教育を受ける。もちろん優秀な子供達として扱われるが、なぜそのような教育システムになったかは、誰もが知ることであった。
そこを目立たないようにしながらも優秀な成績で卒業し、シティへ来て以来リゲルは一度も星へ帰ってはいない。しかし今では彼の事はあまりに有名であり、彼の星でもリゲルに続いて、この世界の未来の為に役立つなら、我々も大いに宇宙へ飛び出ていくべきだと言う声が多くなってきていたが、あくまでもそれは、誰かがそうすべきだと言う話で終ってしまう程度の物だった。
ズバ抜けた才能は、反面恐れられる物であったからだ。なるべくなら、皆と同じである事が自分や家族ほかを守る事にもなる。
元々心優しい人々で、周辺の星々やシティでは”絶対平和主義の巨人の星”として有名だが、この星の遥か昔に起った歴史は、未だに黒い影を落としていた。
シティでリゲルの後輩達は、毎日が驚きの連続であった。
なぜならリゲルへの信頼があまりに高く、どこの星から来ている大人も子供も、リゲルが大好きと皆が言う。リゲルの話を嬉しそうに話してくれる。自分達まで今では人気者扱いだ。彼らは星の者達に嬉しくて報告を入れるが、反応は様々であった。そしてやっと今日そのリゲルに会える。彼らも緊張していた。
「リゲル、後輩たちも緊張していますから、貴方がそんなに固くなっていては困ります」
ランはニヤニヤしながら、新しいメンバー達のためのメンバーズルームの前に立った。
静かに扉が開いたが、中までしーんと静まり返り緊張感が漂っている。
6人の新メンバーが一斉にリゲルを見た。
『な〜んだ?リゲル。ここに来る前に、皆とコンタクトぐらい取っておけと言ったのに、お前が緊張してどうする!しょうがないなぁ』
ガッシュがわざと、みんなの前でリゲルに言ったと同時に皆の心から
『やっぱり、大きい、、、』
『、、本当に綺麗な瞳だ』とこぼれ出て来た。
「ガッシュ、何もここで兄貴風吹かせるな。俺達は繊細なんだ、はじめてじゃ緊張ぐらいする」
『はぁ?リゲルが緊張するのを見るのは、たぶん初めてだぜ』
ガッシュは声を殺して笑っている。
皆の緊張がほぐれてきた。
「あぁ、もうわかったよ。では、はじめましてシティヘようこそ、私がリゲルです。皆さんにお会いできて嬉しく思います」
「ここでそれぞれ簡単な自己紹介をリゲルにしてください」とランが言い、リゲルの方が驚いていた。
6人は彼と同じ教育システムの先輩後輩であったが、同期はいなかった。
リゲルはそこでも大きかったので目立ちたくなくても、先輩後輩達は彼を知っていた。
そこには彼の星の宇宙港に、初めて一緒に行った時の懐かしい顔があった。
「!久しぶりだ。結局こっちに住み着いてしまった。元気だった?」
「もちろん元気だったよ。プレイ・パーク、めちゃめちゃ面白かったな!リゲルはまだ成長期なのか?
前よりさらに身体もパワーも見違えるほど、大きくなっているみたいだ」
「あぁ成長真っ盛りだ。勘弁して欲しいと思うよ。アルデも成長期まだやっているようだな。もしかして俺の次ぐらいにでかいの?大体この部屋が狭く見えるよな俺達だと。シティがせっかく新しくなったのに、相変らずどこでも狭い思いをしているよ。はははっ!なんだアルデがいるなら、緊張するんじゃなかった」
「あぁなんだか皆緊張しているから、俺も緊張していた方が新人らしいかなと思ってさ。はははっ」
もうすっかりその場は、リゲルとアルデの2人で盛り上がって、皆はリゲルに会えた事を喜んでいた。
リゲルはメンバー全員と握手しはじめた。それぞれにリゲルに触れて驚いている。
「はじめましてベテル。皆の反対の中よく来てくれたね」とリゲルが手を出した。
ベテルは立ち上がって、リゲルと握手をした。
アルデより大きい。間違えなくシティのNO.2だった。それでもリゲルの肩よりやや低い。
「でかいなぁ、しゃがみこまなくていいぞ。いや〜俺が嬉しい!」と言いながら、ベテルの肩に手を回した。
ベテルだけでなく皆が本当に嬉しそうだった。
「リゲルの次で嬉しいです。あぁやっぱりきて良かった。きっとリゲルは、こんな人ではないかと勝手に思ってましたが、それ以上でした。なんて気持ちがいいパワーを持っているんだろう。何を恐れる事があるのかと星の皆に教えてあげたい」
「それはありがとう。星の事は少しずつだ。力を貸してください」
『本当にでかいな、リゲルの星の人たちは、シティの平均の倍以上ある。凄い存在感だ。話す時に近づくと首が痛くなるよ。リゲルあまり皆とつるんで歩くなよ。壁の大移動だ、がははっ!』ガッシュは豪快に笑った。
「ならガッシュと俺とランが一緒にここへ入って来た時は?」とリゲルがガッシュに聞いた。
『ん?最強軍団の壁か?お前一人で十分だ。はははっ』
リゲルは笑いながら、
「俺が見た目のインパクト一番だったが、ガッシュは大変優秀で超絶美男子だろ」
『あ〜ん?俺がリゲルよりインパクトあるわけがないだろうが、まっ優秀はいいだろう。俺の光より、リゲルのその美しい緑の瞳の方がよほど素晴らしいよ。こうやって見ると君達が集まるとエメラルドの宝石箱状態だな。女性陣がうるさいだろう』
「ハイ、休憩時間になると皆が集まってきて、ジッと見つめるので困ります。でもまるで自分の物のように誇らしげに”リゲルの瞳は宇宙一よ”と必ず言われるので複雑でしたが、本当に美しいのですね。ジッと皆が見つめるようになる訳だ」
ベテルが「故郷の人たちにリゲルを会わせたい、、、。素晴らしい私達の誇れる人なのだから」と静かに言った。
ランは複雑な思いでこれを聞いていた。リゲルの星の現状が垣間見られる。かけ離れたパワーの彼の悩みの一部が見た思いがした。
ここで皆に話し掛けた。
「さて皆さんは、ここの生活に少しは慣れてきたでしょうか?何か問題点があれば何でも聞かせてください」
「なんでもいいですか?」
ランが頷いていた。
「皆さんとコンタクトが取りたいのです。お忙しいと思いますが、それにできれば、、、」
「分かりました、その件は今すぐにはお応えが出来ません。それぞれ関係の星や緊急事態に飛び回っています。分かると思いますが、リゲルも皆さんに会うのが今日初めてです。
今ならプライベートな事以外、まとめてなんでも質問は受けますよ。一人づつでは時間がかかりますから、まとめて情報を貰いたいがいいでしょうか?
皆さんがそれぞれ質問を心に出してもらえれば、私達が受け取り答える形です。それに私達が知って置いた方がいいと思う事があれば、それも受けます。皆さんのプライベートをあえて覗く事はありませんが、できれば皆さんの能力ぐらいは、知りたいのですが良いですね」
ほぉ〜と溜息のような声が出た。
ランは皆とコントクトを取りながら、情報を得ていたが時々リゲルを呆れたように見ていた。
当のリゲルは彼の話をしているのだろう。
指先を見せたと思ったら、窓の外を指差して大笑いしていた。
緑の美しい瞳の人たちは、それぞれ美しい目を輝かせて情報を交換していた。
ランがベテルの事を、リゲルに伝えてきた。
『彼凄いね。アルデもだ』
『ん、たまに彼らとコンタクトを取る事にしたよ。ベテルはノルドに診て貰う事がある。彼らは望むがあまり影響したくはない』
リゲルから笑顔が消えていた。
『そろそろ俺は失礼するよ。ランいいかな』 『そうだね。今日は終わりにしよう』
「そろそろ、次の予定がありますので、残念ですがまた。皆さんの質問には、ほぼ答えることが出来たと思います」
とランが挨拶をしてリゲルにもふった。
「今日はありがとう。皆さん達とこの世界の未来の為に、仕事ができることを大変誇りに思います。
メインコンピューターとコンタクトを取り、できる限り学習吸収してもらいたい。そしていろいろな人たちから学んで下さい。大いに自身を磨いて成長して頂きたい。ではまた」
と言って、リゲルは部屋を出て行った。
自分達のメンバーズルームへ移動し、
リゲルは彼にコンタクトをとった。遺伝子までも影響できる物だろうかと質問してきた。
彼はリゲルの言いたい事はよく分かるが、それは残念な事にどこにでもある。その全ての可能性にまで影響する事は出来ない。
たとえ他の者達にとって危険性の高い種で、パワーがどれほど高い人たちだったとしても、それはその人たちの問題であり、歴史の中で人の知性が勝ち取るものだろう。
私も現時点で、生命を脅かす行為、自らの楽しみや欲の為に悪を働く者たちには、遠慮はしないで、遺伝子の中までその可能性を見て行く事はするがその先はまた別だ。
『リゲルの中には、過去の忌まわしい物に繋がるものは最初から微塵もない。もって生まれた優しさと、生命に対する愛情の深さが君の最高の特長だ。初めてそれに気がついた時、宇宙の計らいに、どれほど感謝したか。もしその遺伝子を、全ての生命が持つ事ができたのならと本当に思う』
『、、、ありがとうございます』
「ガッシュ付き合ってくれて、ありがとう。ベテルの事でセンターへ行くから、じゃ」
『ラン時間が空いているなら、リゲルについていろ』と、ガッシュが伝えてきた。
ノルドは新米ドクターたちと研究会の最中であった。
『時間がかかる?ちょっと診てもらいたい奴がいる』リゲルが伝えた。
『珍しいな。こっちへこないか』
それを聞くなり、いきなり彼らの部屋に巨人リゲルと、シティの若き指導者ランが現われて、一瞬皆固まっていた。
「また、いきなり出て来るな。ドアと言うものがあるだろう。ランまで」
「失礼しました」ランが謝ると、リゲルもそれにあわせてペコリと頭を下げた。
「何?ラン、、じゃないね。そうだリゲルは、ほとんどのメンバーが初めてだろう」
「あぁ、突然失礼しました。シティヘようこそ。
皆さんは最高の環境で、学ぶことができる事を誇りに思ってください。ドクター・ノルドは皆さんがよく知っているように、NO.1の医者です。彼から学ぶことは多い。しかし、いざとなると医者を超えた存在として、怖いから覚えておくといいかもしれないな。ノルド、俺ってこういう時に何を言えばいい?
ランは肩書きだらけだし実績もあるから良いが。馬鹿でかいリゲルです!じゃな」
「はははっ!全く何を言っているんだよ。見てのとおり皆さんの想像の外にいるのがリゲルです。リゲルも素晴らしい医者だ。しかし一番てこずらせる患者でもあるな。ちょっと静かにしてごらん。さっきと違う何か感じるか?」ノルドが皆に問い掛けた。
「はい、なんだがとても気持ちいい感じに包まれているようです」
「本当だ、、、この間3日間も、彼のフォローしていた時に感じたのに凄く近い、でも違うかな。
気持ちがいいと言うのがピッタリする」
「はぁ〜?これがリゲルのパワーでのフォローなのですか?」
「いや別に、俺から溢れている分だ。ここの所テンション高いから、少し強いかな?」
「少し下げないとそのうち気絶する者がでる。患者の経験をさせるのつもりかリゲル?
皆も分かるように、彼らがフォローを始めると、我々の仕事がなくなるというわけだ。分野に関わらず、大いに勉強してもらいたい」
ノルドは初めてのメンバーに、リゲルたちを知ってもらう為にあえて少し脅したのだ。
「すごいものですね」皆口々に、感想を言い合っていた。
『ノルド、俺の星から来たベテルの事だ』
『あぁ、一度話したのだが待ってくれと断わられた。ではセンターのNO.0へ明日、朝来るように言ってくれ』
「ではお邪魔しました。またって、医者に言うのはあまりなぁ。シティの別な所で会おう」
「本当にそうですね」と笑いがおこった。
ベテルはリゲルの呼び出しに、非常に驚いていた。
いややはり、分かっていたのだと思ったが
『できれば、もう少し待って頂きたいのです』と伝えてきた。
リゲルは、『悪いが今はベストではないが、奇跡的に全員いる俺達の都合もあるのだよ』とベテルに伝えた。
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- 小説・文学
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 67
- 2008/03/31(月) 22:18:22
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 67
その夜、ガッシュは目覚めた。
彼が『リゲルは、もう起きているよ』とガッシュに声をかけた。
『、、、、、』ガッシュはジッと彼を見つめていた。
『?ガッシュ、、』
『貴方も、随分と変わったようだが』
『私も少しづつ前に進みたいと。その為に今はこれでいいと思ったが、間違っているだろうか?』
『そうか、、、貴方も動き出したのか』
『貴方を見ていると、私が他から来ている事の意味を考えなければと。私の世界に戻らないのかと言われたが、特別な事が起らない限り戻る事はないと思う。向こうと私自身は、かけ離れてしまった。そしてここはすでに優秀なメンバーが揃っている』
『ガッシュ、どこへ行くというのだ?』
『リゲルもランも遅からず、貴方と同じように銀河を飛びまわる。私もそろそろ考えていこうと思うだけだ。ここには貴方が私達にしたように、影響を与える事ができるリゲルがいる。ランもノルドもある程度そうだ。こんなに揃った所は私の知る限り、ほとんどない』
『まだまだガッシュに学ぶことは多い。そして共に時間はたっぷりある。次を育てるのを手伝って欲しい。もしここが越える力を持つ者が集まるところなら、より多く育てていけるとは思わないか』
『そう、叫びが悲しみが蔓延した世界が少しでもなくなる事を、強く願い続ける。私はランとの関わりの事、リゲルの事そしてノルドの事、自分もこうなる事になっていたのだろうと思う事にした。しかしここには、貴方と言う絶対者がいる』
彼は目を瞑って、ぐっと堪えていた。
『あっ!、、、』ガッシュは彼のキーワードを思い出した。
『いいから、、、続けて』
『すみません。しかし、、、、。貴方自身がここの未来に関わる事を、疑問を持った事もある。貴方が何度も我々の命を救った、そうでなければ今は無いのも分かっています。私は貴方ほど多くの事がわからない。リゲルがノルド以来、二度とこんな事をさせないと言ったのに、あえてリゲルの中にそしてその一部を感じてきましたた。答えて欲しい。なぜリゲルを?リゲルをあのようにしたのは貴方です』
『ガッシュの言うとおりだ。ランの事、、、私が家族にした。それが彼の不幸だとしたら、私はその償いをと思う。今回リゲルの事はできうる限りの事をした。彼の中にある幾重にも続く壁と共に、、、、』
『そう、、、』
『ガッシュの思いも知った。君が知ることを許してくれたと思ったが違ったか?』
『、、、、今は私を知っていると言うこと、、、どこまでかな』
『ある程度だ』
その時ガッシュに、リゲルがコンタクトして来た。
『ガッシュ起きたのだな、今そこへ行く』
ガッシュの部屋にリゲルがランと現われた。
『リゲルにしては珍しいな。突然じゃないとは。ふふっ、ランが一緒か。ランに無理のない程度で安定してコントロールできている。良かったなリゲル。しかし、まだかなりハイの状態だな。その頭の中、お前どうするんだ。よほど長生きする事にしたのか?』
『俺は今のところどうもしないさ。なんかの役に立つんだろうよ。長生きと言っても、ガッシュにはかなわないぜ、、、どうした?』
リゲルは彼の変化に気づいた。
『ガッシュ少し上げるよ、、大丈夫かな?』
彼のパワーが少し変化した。
『私より貴方だ。すみませんでした』
リゲルは彼の横にランを行かせて、ガッシュの足元に座った。
ランは静かに彼をフォローしようと、彼の背中に僅かに触れようとした。
『ラン触れるな。大丈夫だよ』と言うと、彼は窓際ヘ行きイスに腰掛けた。
『リゲルそれで用は何だ。俺は彼と話していたのだぞ』
『俺も知りたいからさ。貴方達が何を考えているかを、何を望んでいるかを、本来の姿を』
『情報が溢れている割には、随分知りたいことがあるんだな。リゲルその中に無かったのか?』
『個人情報か部分的にだけだ。いつかと言っていたが今ではどうだ?』
『今か?リゲル無理だよ。これでもお前を見て言っているんだぜ』
『ふ〜んそうか。ならいい、いつかな。質問には少しは答えろよ』
『分かった。何を考えているか、、、これからの俺自身のことだ。考える時が来たと思っている。
望んでいる事はさっき彼に言った。苦しみと悲しみの叫びが蔓延した世界が少しでもなくなる事だ。
本来の姿?これはそのいつかにあたる内容だ。この件は私がお前に聞きたいな』
『本来の姿か、ガッシュが俺の中に伝えてきたメッセージだな、分からない。自分が分からない、どうしたら良いのかも、俺の行き詰まった壁を彼が超える事を教えてくれた。本来の姿も何も、俺は俺だろう。外見は別にしても、本質的にはたいして変わらないと言う事だけは、溢れている情報を見て分かる』
『なるほど、お前はリゲルだな』ガッシュは、ジッとリゲルを見つめている。
『変な言い方だな。!?、、、あぁ、俺達の先祖か?ガッシュ知っているのか?』
『おい、お前随分と凄い事をいきなり言うな、、、。ははっ、いつもか。しかし、、、、面白い。お前は自分がもし、その先祖自身だと言われたらどうなんだ?』
『ん?そうかぁと言うしかないな。今の俺には分からん事だ。それも俺なら今の俺も俺だ。ふふっ、必要な時に役にたてば、どうでもいい範囲だ。結局本来の自分はこのままか?』
『やっぱりリゲルがいなけりゃ駄目だな。参ったよリゲルありがとう。君ともう少し一緒にいたくなった』
『はぁ〜?何言っているんだよ、勝手にどっかへ行くなと言っておきながら、どこへ行くつもりなんだ!
俺に付き合え!どうせずっと彼と一緒だろう。俺はガッシュが待っているところにまた行くんだろうが。
自分で言った事を忘れるなよ。それとも長生きのし過ぎで、そろそろボケが出てきたか?』
『あ〜ん?ボケだと。それはお前がこの間、俺の額に触ったせいだろうが!』
「すみませんが話が良く分かりませんが?ちゃんと聞かせてください」
『良いんだよ。なぁガッシュ。ランはそのまま受け取れ』
『あの、、、ついていけないのは、私が変なのでしょうか?』
ランは彼を見て笑って聞いた。
『くくっ、多分彼らが変なのだと思うがな。、、、ガッシュ、お互いリゲルには参ったな』
『?貴方が参ったとはめずらしい。良い事だ。なぁガッシュ』リゲルがいかにも面白いという顔でガッシュに言った。
『リゲルには参ったよ。でもたまに貴方にも参ってもらえると面白い』
『面白い?』
『それにしても繊細なんだか、どうでもいいのだか、わからん奴だなリゲルは』
『繊細に決まっているだろ、これ以上分からん事がふえるのは堪らんから、どうでもいい範囲に投げて置く』
『そのどうでもいい範囲と言うのが、普通じゃないな』
『普通って何だ。俺のどこに普通がある。ガッシュまだ分からないのか?』
『普通と言う事自体おかしい。普通であろうが無かろうが、リゲルはリゲルだと言いたい訳だろ』
『そういうことだ。本人が繊細で悩んでいるんだ』
『自分で繊細と言うか?はははっ!確かにそうだ』
「なにか今日は凄いですね」ランはリゲルを見あげて言った。
『何が凄い。ランは凄い。もっとすごくなる事は分かっているが、やたらにテンポが違う。俺のいつに間に合うんだよ。俺より、彼を護るという自分の道を行け。だいたい、こんなとんでもない生命と出会っているんだぜ。いつも置いてけぼりなのに心を捉えて離さない、こっちはどうする、、、、』
『何だ?リゲルまだ完全修復できていないのか?テンションが違って来た話はこのくらいにしておこうか?』ガッシュが心配してリゲルに言った。
『勝手な事を話しているからだ。いつも俺がいなくてはなどと、彼とガッシュも言っておきながら、
人の中に勝手に入ってきて、俺達をどうするつもりなんだ。
求めても応えは我々には理解できないし、共に行くと決めても、どこかへ行くという、、、、』
リゲルはさびしげに目線を下げた。
『リゲルの言うとおりだな、いろいろあり過ぎだ。だから俺はこれからのことを考えるんだよ』
彼はリゲルの横に行き、リゲルに触れて伝えてきた。
『悪い事をした。リゲル。、、、君を振り回わす事になってしまった』
「なっ、触れるんじゃないって!」
リゲルは驚いて怒鳴ってしまった。
ランは顔が引きつっていた。
『触れるぐらいしたいと思う時にする。リゲル部屋へ戻ろう。、、、、ガッシュ申し訳ない』
と彼がリゲルに伝えたが、
リゲルは『待って、、、』と言った。
『ガッシュ、、、もう自由にして良いんだ。ガッシュがあんなに嫌がっていたのに、、、。今までここの為に力を尽くしてくれた。過去から未来に渡って感謝している。俺は皆の行くところが守備範囲だと言っただろう。ガッシュの行くところも俺の守備範囲にする。それが違う世界であろうが、できうる最善の形でどこまでも俺が役に立つ限り、皆が行くところについて行く。それが俺の結論だよ』
『リゲル、お前って奴は、、、。俺はここが、彼と同じように好きだ。別な感覚の中で生きている者さえも捕らえて離さない、とんでもない魅力的な生命に出会える所だからだ。リゲルお前、気がついていないようだが、彼の困った部分が強烈に似ているな』
『困った部分?』リゲルは彼を見た。
『あぁ、お前が言っただろう。心を捉えて離さないこっちはどうすると、リゲルに対して皆がそう思っているんだぞ』
『俺はどうしようもなく皆が好きだ。でもそれはここにいる皆がそうじゃないか』
ガッシュは溜息をついた
『リゲルは間違えなく歩き出している、私も彼もビックマインドも経験した道を、、。苦しいな、、、でもほって置けないのだよな。人という種は何とも魅力的だ。心を持つ生命体を何かせずにはいられない、揺さぶる力を持っている。この世界にいる者達は皆が互いに、その虜になっているんだろうな。ありがとう』
『俺の結論はもう伝えた。後は俺のスピードでゆっくりと皆の行く所へついて行く。ガッシュまた話を聞かせて欲しい。ランも来いよ』と言ってリゲルは、彼とランと自分の部屋へ戻って行った。
ガッシュは一人で笑いが止まらないでいた。
彼に、リゲルが自らの道を力強く歩みだした事の感謝を伝えた。
彼もガッシュに感謝を伝えると共に、これからも我々を見ていて欲しいと伝えた。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 68
- 2008/03/31(月) 22:23:17
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 68
リゲルの部屋で三人になった。
「ランはシティの為に毎日忙しいな。俺は君の為に何もしてやれない。星での本来の仕事は、彼に仕え護るのだろう。それを本当はやりたいだろうに」
「ありがとうリゲル。私にはガッシュとリゲルに教わる事がまだまだ有ります。それからでなくては、彼の役にも立ちません。二人とも面倒は見られないと言われますが、、、お願いします」
「、、そのうちな。俺にできる事ランがついて来られる事だけ。それより彼が目の前にいるだろう。ランは遠慮する事ないだろう、家族だ」
「シティではできる事が限られているが、私からもう一度頼むリゲル」
「よろしくお願いします」
「ん〜。ガッシュだろうそれを頼むなら。俺は何でも馬鹿でかいだけだぜ」
「身体とパワーはとても追いつきませんが、他のリゲルの全てを学びたいのです」
「他に何がある?思い浮かばんなぁ。それに全ては欲張りすぎだ。俺もよく分からんのに」
「ラン全ては止めとけ。くくっ」と彼が笑って言った。
「なんかその言い方、引っかかるなぁ。俺の全てか、、、たぶん怖いぞ。きっと誰もよって来なくなる。ある意味彼もそうだな。ははっ」
「もう十分怖い思いしていますけど、まだまだですか?抱きつかれるのが一番怖いのかと思った。ふふふっ」
「あぁそれもあるな」
「ところで身体は大丈夫か?貴方がガッシュを抱いてフォローしたと、、、、。何時倒れるかと心配していた。だからさっき本当に驚いた。なぁラン。」
「だから触れるぐらい良いだろう。フォローする訳じゃない。私もそういう事にしたんだ。
長い時を我慢して来たそのストレスで具合が悪くなる。それより、よほど少し触れた喜びの方が大きい。無理があるっていうのか?多少な、くくくっ!ランが小さい時は、これでもよく触れていたんだけれども覚えている?」
と言いながら彼はランを見つめていた。
「はい、全部覚えています。忘れるわけがありません」ランは、本当に嬉しそうだった。
「リゲルあの時なぜ、フルパワーでガードしなかった?」
彼はリゲルを見つめている。
「貴方の具合が悪いのも分かっていたし、意味のない遊びはしない。でも遥かに予想を越えていて、、、。拾ってもらえなかった死んだんだと思った。でも貴方の何か役にたつはずだと思っていた」
「私が君を拾わなかったと思ったのか、、、それでも私の役に立つと。一瞬でも君にそんな思いをさせて、、、許してくれ。しかし予想を越えていたと言うのは少し違うだろう。私に負担をかけないつもりで、そのまま受け止めたのかリゲル。我々はまだまだお互いを知らないな。
ガッシュの所までも行くと言っていたが、随分と守備範囲を広げるつもりだな。呆れた奴だ」
「できれば貴方の行く所全て。ふふっ!」
「リゲルも全ては無理だよ。くくっ。違うという事を知ってもらったはずだ」
「だからできる範囲で」
「欲張りだな」
「ランも俺も欲張りなんだ。ん?!誰の影響だ!!はははっ」
「そうか私なのかな。くくくっ」
ランが思い出したように言い出した。
「そう!リゲル落ち着いたら、貴方の星の後輩、少し見てあげて欲しいのですが。一度も会った事がないと言うメンバーがいてビックリしました。本当に隔離された環境で教育されたのですね」
「そうだな、まだ会っていなかった。隔離された教育システム、、、良くしては、くれていたがあそこの意味は知っていたからね。我々の星の歴史を学べば、あのようにならざるを得なかったのかもしれないと思っていた。しかしあのままでは、未来の人に残したく無いが、俺はたぶん関わらない」
「なぜ?そのことを知っているリゲルが、やるべきではないのですか?」
「ランはあの星から来たメンバー達が、俺の事をどう感じているか知っているか?」
「皆憧れと尊敬を持っているから、貴方に続いてシティに来たのです」
「それはありがたいな。では彼らの家族はどうだ?中にはリゲルのようになって貰いたくない。今はいいかもしれないが、いつどうなるかと止められた者がいる。星へ帰ると歴史の重さは簡単ではないのだよ。彼らは、たぶんここに残るつもりで来ている」
リゲルはその大きな美しい瞳でランを見つめて、真剣な訴えに応えていた。
「そんな、酷い!でも間違った考えは、正すべきではないのですか?それに過去の悪夢の存在自体を、リゲルは遥かに越えて尚且つ、誰よりも生命に対する愛情は深い、そのフォローのパワーに触れて考えが」
「ラン!もう良い」
途中で彼が止めた。
「リゲルを休ませるために、ガッシュのところから戻ったのだ。、、、ガッシュの言う意味がわかるな。
ランの情報は、まだまだ整理させた方がいい。それにまだリゲルをよく知らないようだな。リゲルこれは私の責任だ」
「いや、ランに出来る事の一つになればいい。ランは貴方に出会ってから、他の誰もが望んでも得る事の出来ない最高の環境で、他を知らずに育った。そして責任感が強い若き指導者だ。ランならではの発言だと思っている。星の皆が最も恐れている存在に近いものが、そこに手を出すわけには行かないだろう。ラン物事をやるには時があると俺は習った。君の情報の中にはどうだ?遠慮せずに言ってみろ」
「リゲル、、、すみません。私には情報を持つ資格はないようです」
ランは、彼とリゲルの言った意味を考えていた。
「あ〜?いじけたか。はははっ!それを言うなら、俺の力はどうするんだ。お前の比じゃないぞ。ランは情報を持っていて安全という、この世界でも貴重な存在だろうが!俺はそうはいかないぞ、資格がどうのこうのどころじゃない。ピンとこないようだったら抱きしめてやろうか?
時は作るものだと言いたいのだろう。そのとおりだ。ここに来た星の後輩達と先ず会う事だな」
「ラン、リゲルは少し遠いな。しかしランの為に見えるところにいてくれるようだぞ。しっかり付いて行け」
彼はランの両肩に手をおいた。その一瞬に彼の深い温かい心が流れ込んでくる。
「やっ、止めて!今日はリゲルにも、触れているじゃないですか!!」思わず叫んだ。
ランの肩から手を離すと
「そう、ランは私の為にそのように深く意識してくれている。リゲルは生命に対して、そのように反応しフォローしている。だから休みを取らないと身体が持たない。リゲル私達の為にありがとう。じゃぁまた後で。ラン行くよ」
リゲルは微笑んでランに言った。
「ラン、彼の思い嬉しいな。やっぱりお前いいなぁ。彼の思いも君の思いも、俺は猛烈に嬉しいよ。
ラン、彼を少しフォローして、、、ふっ!これで休めと言われてもな。嬉しくって」
彼は少し困った顔をして、
「リゲル、いいから落ち着いて横になっていろ!ノルドを呼ぶか?」
「ノルドを呼ぶと間違えなくテンションが落ちる。良いよ、俺の星のことでも考えるから」
「いや、今はやめたほうが良い。私も少し休む、部屋は隣りだ。大人しく、、分かるな」
「怖いなぁ、わかったよ。貴方も休まなくては、、」
リゲルがそう言ったとたん、彼は一瞬雰囲気が変わった。
「私も”ほんの少し”イラつく事がある。ガッシュが休んでいて私もでは、リゲルは休めないいるというのか?」
「ん、、、分かったこれ以上疲れさせない。悪かった」
リゲルは素直に謝った。
するとランがリゲルに触れて伝えた。
『彼があのようにリゲルに感情を見せるのが羨ましい、お休み』と伝えてきた。
「ラン、お休み」リゲルは静かに笑っていた。
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- 小説・文学
<遥かなる時の流れ一瞬を生きる生命としてここに> 70
- 2008/04/01(火) 08:23:21
<遥かなる時の流れ一瞬を生きる生命としてここに> 70
ベテルは、シティの外壁を抜けてセンターのNO.0へ、そのままやってきた。
「素直でよろしいな。今、ドクター・ノルドが来る。彼も君の事は分かっていたようだよ」
「ベストではないと?リゲルです」
「あぁ、俺の事は良いから、今は君だ。良くその能力で教育システムから逃れられたな。ふふっ!言い方が悪いか」
「辺境の山奥の森の中です。我々の一族皆が、昔から受け継いだ物なので、そこだけでしか使わないという、特例のような物があるのです。あそこから、都市へ出て行った者は、ほとんどおりません。
貴方の事を知りぜひ、私も役にたちたいと思って、、、、。でも」
「検査で出てこなかったというより、今のコンピューターを誤魔化せるとしたら問題だな。なぁラン。
でもドクターには、ばれていたわけだ。ははっ!ベテルはいろいろできるようだ。これからが楽しみだな。大丈夫だよ。病気で治せないものはほとんどないが、俺達みたいな行動をしている者は、よく世話になるし嫌がられる。おっ!嫌がる張本人が来た」ノルドが入って来た。
「嫌がる張本人って何の事だ?ん、リゲルを診るのか、あぁ言う事を聞いたためしがない、最低の患者だ」
「最近は大人しく言う事聞いているじゃないか。ベテルもいるんだぜ、人聞きの悪い」
「そりゃそうだ。彼もいるし俺もランも見張っている、ガッシュなんか本当にお前の兄貴だ」
「、、、、まるでプライベートな事を、何でも聞かせてくれるのですね」
「メディカル・センターの中での事は、外へは出さない医者の常識だ。君も星では医者のようだし。君の事は一度断わられたがそろそろ、本気でと思っていたところだったんだ」
「、、、医者ではないですが、そのような役目をしていました。私の事はいつから?」
「検診の時だよ。まず一番大きくて目立っていた。君の緊張感は、普通じゃなかったから、何かあると思ったから身体の方は、その時診せてもらったと言ったよね。経歴の中には君の地域の特性で、簡単なフォロー程度の事をやるとあったし、あそこにいた、全ての者達の事を常に意識していたようにも見えた。それは医者特有のものと感じた。」
「そうだったのですか。星ではその程度しか出来ません。ここへ来た途端自然に、、、正式な医者としての経験もないのに、すみませんでした」とベテルは本音を言った。
「はははっ!リゲルの星の人たちは、根っから良い人が多いのには驚きだな。さすがに”絶対平和主義者の巨人”と言われる人たちだ。我々の銀河は救われたな。さて君のことだ。いつからなんだ、なぜ治療をしていない?」
「発症は数年前です。ただ進行が遅いので、この程度ですんでます。、、、治療は複雑に入り込んでいて不可能だと言われました。だから、、、、対して役には立たないかと思いますが、余命をここでと無理に通して来たので、ここの検査で落ちたくはなかったのです」
「それこそもっと早くに、メディカル・センターにくれば良かったのだよ」
「出られない事情がありましたし、自分でも脳への影響がどうなるか分かってましたから、、、」
「そうか。今はこの宇宙に存在する進んだ文明から、ここで使える情報を彼がM.Cに入れてくれてあるから、飛躍的に医療も進んだし、最高の医者が揃っている。今が君のその病気を治す最善の時だな」
「ありがとうございます。、、あの、リゲルは、体調良くないようですが」
「あぁリゲルを遥かに上回るとんでもないパワーに、ここの所無理やり付き合わされてオーバー気味なんだ。残念ながらリゲルは、ほって置くしかないんだ。それでも高すぎるぐらいだから、痛みさえなければ、もう少しベースが低いので結構なんだがね。リゲルに効く薬を開発しようにも、どんどん彼自身が変化して、追いつかないのだよ。困っている。だから大人しくしてろと、いつも言われているが、懲りない奴で最低の患者だと言ったのはそういう訳だ。リゲルをどういう風に感じて、それが分かるんだ?」
「彼は、桁外れの凄いパワーで、我々とは、かけ離れているとは思いますが、間違えなく星の者特有のエネルギーの波を持っています。それが乱れている場所があって、かなり無理をしていると思います。普通にしていて、なお皆をフォローしているのには私も驚きで、、、」
「ベテル、俺はそんなに酷くない。これでもあえてOFFのゆっくりしている状態なんだよ。鈍感なんだ」
「リゲル参ったな。ベテルは誤魔化せないぞ。よほど彼女に気にいられたんだな。よかったなぁ〜。おかげで俺も長生きできそうだ。はははっ!」
「チェッ!周りを全部囲まれた感じだな。思い通りに動こうとしようものなら、皆から袋叩きかぁ」
リゲルは嫌な顔をしているのを見て、ノルドは笑いながら言った。
「袋叩きじゃないだろう。皆がいい子だから、大人しくしてなさいと、やさ〜しく、お仕置きをしてくれるんじゃないか」
ノルドの言葉にランも笑いながら言った。
「彼がいますから、皆をコントロールするわけにも行かないですからね。リゲルよかったですね」
「ランまで、そういうこと言うか?!なんでこういう話になるんだ?俺の事は良いって!」
皆が笑っている。
ベテルも何か良く分からないが親友同士のような、家族のような暖かい雰囲気に驚きと感動を感じていた。
「あの、、、」
「良いんだよベテル。できるだけの事はしてくれているんだ。ノルドは俺の命を救う為に自分の命をかけてくれた。怖いほどむちゃをやる、おかげで君にこうして会えたのだ。感謝している。ベテルのフォローの仕方見せてくれるか?」
「そうだったのですか。私のフォローでいいのですか?少しでも楽になると良いのですが、背中に触れます。リゲルのパワーが高すぎるのですが下げると辛いですか?」
「そう、短い時間ですむなら、、、このくらいでいいかな」
「結構です。ドクター・ノルド、ラン良かったら来て下さい。ここに微かに触れて見てください。わかりますか?」
「熱を持っている。神経が通っているところだ。かなり痛むのか?」
「いや、でもベテルが触れた時、痛みがスーと和らいだ」
「私達は緊急の時、それぞれの痛みの神経を臨時にブロックします」
「こんな良い事をなぜ、もっと皆に広めないんだろうかな。困った習慣だ」
「あくまでも緊急用です。リゲルにどれほど効くか、分からないですが役にたちましたか?」
「ありがとう。これ皆に教えていいかな?」
「はい、もう分かったのですね。あぁ良かった。私はもう治すまでは、出来なくなりましたが、でもそれだけでも、来たかいがあった」
ノルドがセンターの医者がやるフォローの範囲では、リゲルには効かないので、彼ら独特の物なのか、どう違うのかを質問した。他の星の人たちにどれぐらい応用できるか、楽しみだと言ってベテルに話し掛けた。
「ベテルは着たばかりだ、これからだよ。さぁそこに寝て、モニターに、、、、なるほど普通の外科的には厳しいな。でも大丈夫だ。一つ頼みがあるんだが、記録してこれからの為、新米の医者たちに見せたいが良いかな」
「もちろんです。何でも役立ててください。見にきてくれて結構です。余命を考えてここに来たので、まさか治療してもらえるとは、、、。 もし、私の能力が使えなくなっても、なんでもします。ここで勉強させて頂きたいのです。お願いします」
「ベテルの頭を開ける訳じゃないから、ここに皆を呼んでも見せられないよ。モニターに記録するだけだ。ありがとう。暫くは影響をみなければならないが心配はいらない。君は貴重な人材だ。ちょっと、寝ていてもらうよ」と、
ノルドがベテルを眠らせ頭に触れた。
「ラン、リゲルの星から来たメンバーの脳と神経情報を伝えてくれるか。リゲルは彼のおかげで、脳が全面表示になるからダメだな。俺の手におえない。
、、、ん。ありがとう。ベテルはかなりだぞ。今まで森の中の小さな地域だけで、知られなかったのが奇跡だろう。周りを傷つけないように消す。ここは気をつけないと。随分圧迫している症状が出ているはずだが、痛みのコントロールをしているか。特別な彼らのところで使われている薬でもあるのかな。全身的に問題は、、、無いようだね。良かった。このまま目が醒めるまで、ゆっくり休んでもらおう」
「ノルドありがとう。なんだかこうして同じ星の者と、ここにいること自体が不思議な感じだ。
新しい時が来たんだな。嬉しい、、、でもあまり構ってやれないのが残念だ」
「うん。でも、構ってやれないんじゃなくて、遊びたいのに、まだ出来ないという意味じゃないのか?
パワーも身体も、銀河一の巨人達が、シティをゾロゾロするようになるとはね。時々、新メンバーを見るようにしているんだが、はじめは緊張しているから、そう感じなくても、常時コントロールしてなくては、ならなくて、そろそろストレスになってきているメンバーが出てくるころだと思って、管理モニターで見ても、そう強くストレスになっていないようだし、皆とても仲がいいようだ」
「ん。ベテルとアルデが、皆の事を面倒見ていてくれたようだね」
「そうか。いいな。私の星のメンバーも、はり切っているが、ガッシュに会えないのかと言われて困っているよ。私が同じ星の出身でも、国が違って全然知らないが、ガッシュは、”大切な仲間が、人がたくさんいる”とよく言っている。聞きいたんだが、彼の国では複雑な事情があるようだ。どうも国に関係の事にあるのか、ともかく人々に慕われているのに、突然こっちへ来たというような事を教えてくれた。その彼も別な国だから詳しい事は知らないらしい」
「そうだったのですか。何かそのような事があるとは、感じていました。ガッシュに会えないのですかと私もよく聞かれます。外に行っているからといってありますが、ガッシュはコンタクトにも答えないようで、それぞれの所に、同じ内容のメッセージを入れただけです。会うつもりが無いのでしょうか」
「ラン、そのうち何かしてくれるさ。ガッシュだ」
「そうですね」
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