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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>51
- 2008/03/21(金) 09:05:31
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>51
彼とランの屋敷。私も久しぶりですと、2階にあるそれぞれの部屋を見せてくれてから、リビングに下りて来た。
「豪華すぎる事もなく、落ち着いた良い部屋だな。他にも部屋がたくさん余っている、
もったいないと言えばもったいないが、他の人では都市から離れすぎていて生活には不便だろうしな。ここは間違えなく静かだな」
「是非ここがいやでなければと言われて一応寝に帰ってました」
「彼の部屋はやはり少し雰囲気違うな。シティの彼の部屋のようなつくりなのかな?」
「近いです。入ってくる人に合わせられています」
「ボォンが来たな。ランを診たら、俺は帰れと言われるかな?」
「そんな事はありません。ガッシュは私の大切な客です。それに本当に楽しかったのですから」
[ボォンが、着きました]
入口の背の高い大きなドアが開いて、ボォンがやって来た。
ボォンにはランの雰囲気から、とても充実して楽しかった事が伝わっていた。
「随分楽しそうでしたね。だいぶお疲れのようですが、充実していい意味での緊張感が少しあり、心が躍動していると言うのでしょうか。こんなランを見るのは久しぶりです」
「そうか、それならよかった」
「少しお休みになれば、お元気になります」
「ボォン心配のしすぎだよ」
「そのとおりです。ガッシュが、貴方のためにしてくれた事が無駄にならないように、私は私でラン様をお護りするそれだけです。さぁ、お休みください。ガッシュも下へ」
「ラン少し寝ろ。いいな」
二人とも下のリビングへ行った。
「ランはあまりにバランスが悪い。あのパワーに身体が付いていける筈がない。
次に何か起こった時に、また苦しむ事になる。今の状態も俺が鍛えるというところまでも行かなし、せめて時間を作り、ジムで身体を慣らすことぐらいから、はじめるといいとランには言っておいた」
「わかっています。でも焦ってもいけません。ついていけないのです」
「、、、、もう少し、時間が必要だ。俺が悪かったな」
「でも、精神的には、ガッシュにとても癒していただいたようです。ありがとうございます」
「ガッシュ、食事は城の調理人のアンドロイドがここに来て用意します。明日朝には、また来ますので、ランをお願いいたします」
「わかった。ところで長老会議に出ていた人は、皆他からわざわざ城へ来るのか?」
「そうです。城に住んでいるものはいません。いわば、城型会議場のようなものです。定期的にやってますので皆なれたものです」
「皆が心配しているだろう、ボォン悪いな」
「心配はしています。でも皆にラン様の心が伝わってます」
「そうか」
ボォンが帰って、3時間ほどしてリビングの左横のパネルに、城から、夕食のメニューが表示されて来た。
ガッシュは、ランの好きなものをいくつか用意してくれれば良いと伝え、時間指定をした。
俺も水分補給もしていなかった。
城は苦手だち思いながら、リビングの横のからキッチンに入ろうとすると、
[ガッシュ様、御用は何なりとお申し付けください]と声がした。
「ミネラルウォーターが欲しいのだが」
[分かりました。そちらにご用意いたします]
ガッシュは戻るとテーブルの上に用意されていた。
「ほぉ」
それから、2時間程でランが起きてきた。
「おっ、朝まで起きてこないかと思った。食事の用意が出来たところだ」
「せっかくの時間がもったいないです」
ダイニングルームに入って、ランは驚いていた。彼との思いでの物ばかりだった。
「ガッシュ、これは」
「無理かなと思っていたから、君の好きなものを少しだけ用意してと、言って置いたんだが、随分あるな」
ランは食べながら質問をしてきた。
『私の情報に貴方の経験を頂き、今日少し遊んで新たなものを作りました』
「役立つといいな」
『はい、ちょっと広げてみました』
「ふ−ん、面白そうだな。おい、美味いなぁこれ」
「はい、これは、彼も大好きです」
『おぉそうか。その情報、教えてくれ、、、あっ、俺じゃ無理か』
「いえ、コンパクトにします。ふふっ」
「はい、はい。他には?美味いなこれ」
ガッシュは合いの手の様に美味いなこれと言っている。。
「後でもっと遅くなったら、輪に行きませんか?」
「明日の朝まで、ランはここでお休みだ。もう少し入らないのか?」
「わかりました。ゆっくり頂きます」
「んで?なんでも今なら聞くよ」
『では、意見を聞かせてください』
「、、、、、、」
『以上です』
「なるほど、思った以上だ、凄い奴だな。少しは役にたったというところだな」
「、、、違ってきた。ガッシュの意見を聞いて、良かった。、、、これではどうですか?え?あっ?はい!面白いですね」
「おい、面白がってくれるのは良いがしっかり食えよ。お前が、管理職だけの奴ならそれでもいいが、
彼やリゲルとこの世界を、そのパワーで護って行くつもりなんだろ」
「はい!面白くて、、、すみません。食べますから、これ美味しいんです」
「謝る事じゃないだろが、そう食事は楽しくだよ。でもこんな調子なら夕食が朝までかかるぜ。
お付き合いは後2時間ぐらいでいいか?今日は俺も寝るよ。ランに付き合って何日だったかな。
ラン頭も身体も今日は休め。ふふっ、そんな顔するな」
「あの、、、これは、もう、、。栄養分だけ吸収すると言うのではいけませんか」
「なるほど、、、、、そういう手もあった。食わないよりましだな」
ガッシュはランをジッと見つめていた。
ランは、水の入ったグラスを持ち、
「血液中の水分濃度の調整も終了。お待たせしました」と言った。
「ふ〜ん、彼との食事はこんなもんだったのか?」
「いえ、普通に食事をしていましたが?」
ランは、まずい事でもしたかと思ったがガッシュとの時間がおしかった。
「まぁいいか俺と二人の時くらい。そう有る事ではないからな」
「?すみません。教えてください」
「今日は何回俺に謝っている?今の食事の仕方で感じたが、ランはそのうち人間をやめるつもりか?」
「人間をやめる?ガッシュとの時間が惜しかったので、したまでです。それに貴方にそうしても良いかと聞いて、、、」
「時間がか、あぁ後2時間といったな。それで、、、、探究心旺盛でけっこう。近い内にどんどんランは、リゲルに迫るだろう。そう思いたいとリゲル自身が言っていた。そのランも、我々からは遠い存在だ。ランは彼の身近にいて、彼の心を誰よりも感じ取っていただろう。そしてリゲルの事も、そもそもこの星の人達の特性でもあるものな。敏感すぎるほど感じ取ってしまう。だから傷つきやすい。
なのに?
、、、、やめた。もうこの話は無しだ。俺はランが好きだよ。家族にしてくれてありがとう。
でも時間をかけてコミニケーションを取る、面倒な生き物なんだ人間は。俺もこれを忘れていた。便利なものを分けてもらって使い切る事も出来ずに、大切な事も忘れている。どうも俺らしくなくなっている。悪いな」
「ガッシュそんな中途半端な、困ります。私の間違えは、ちゃんと指摘してください。時間を惜しんで貴方に、教えを請うつもりで、起きて来たのですから」
「はははっ!長老ラン様復活で、いい緊張感があっていいな。、、、言っただろう、俺が悪いって」
「それでは、わかりません」
『必要なら、俺の中を見ろ、、、、』
「、、、、、」
『彼と共に暮らした時間が、お前をそうさせたのか、、、たぶんそうだな。子供なりに必死で唯一の家族、彼と暮らすためにと悩んで来たんだろうな』
ガッシュは立ち上がるとダイニングから出て、リビングの外のテラスに向かった。
『ラン、こっちへこないか。あの美しい輪と流れ星が見たい』
ランは黙ってテラスへ向かった。
外の空気は、滞在区のホテルのものとは、また違う。
そばを流れる清流や、無数にある池の湿度を含んでいた。
美しいグラデーションの輪、そこから飛び出す無数の小さな金の流れ星。
「綺麗だな」
「ガッシュ貴方は相手を納得させる、はっきりとした物の言い方をする人です」
「俺は昔から大切な人たちを傷つける。ランは俺を家族にと言ってくれた。大切だから、もう傷つけたくはないと思う。シティに戻れば神経をすり減らす緊張の連続、やらねばならない仕事が待っている。こうしていられるのも僅かな時間だ。
俺も家族とこんな時間を過した覚えがない。大人はけっこう厄介なもんなんだよ。
いや、俺も子供なのか、ふふっ、ランがうつったんだろう」
「先程の事、教えていただきたいのです」
『ふ〜、、、彼やリゲルは人前で、あのような食事の取り方はしないだろうと俺は思うだけだ。ランはちゃんと断った上でだから良いんだよ』
ランは黙って、ガッシュを見つめていた。
「今回の目的の伝えるべき事は伝えた。明日シティに帰る。ランは少しゆっくりしていけば良い。部屋借りるぞ。お休み」と言ってテラスからガッシュは消えた。
ランは2階の客間の扉をノックした。
『ラン、今日はもうお休み。俺も寝不足だからもう寝る』
『お願いです。これでは寝る事は出来ません』
『俺は家族を持てない奴なんだラン。ノルドを連れて行くよりも、自分の方がやばくなって来た』
「ガッシュ、大丈夫ですか!」ランは少し慌てた。
『大丈夫だよ。やれやれ扉の外で話してないで入れ、彼と君の家だ。ここへ来いよ』
ガッシュは、ベッドに横になっていた。
『また涙浮かべているのか?オークの巨木じゃないが可愛い長老様だ』
『自分の方がやばくなって来たって、言ったじゃないですか?ボォンを呼びましょうか』
「ははっ!そういう意味じゃないよ。ほら触れて見ろ。ちょっと寝不足なくらいだ」
「、、、そんなに、やばくはないですね」
「だろう。ランのように頭脳派じゃないんだよ。身体、ここで考えるタイプなんだ俺は」
胸に手をやった。
「ここがプレッシャーを感じはじめた意味なんだよ。心配させたな。あぁ、ランが飛躍したのは、つい最近だものな。俺だって悩んでいたことがある。星へ帰れば、その事も同時に俺の上に圧し掛かってくる。ノミの心臓だったかな?」
「人間として生きるために必要な、苦しさや辛さは、私にとって喜びだと。
リゲルもあの長い時間を深く精神の底で、彼の生き方を,未来とのかかわり方を、、、そうですね。
人間を愛して、人として生きたいと思うから、彼らならあんな事は人前でしない。、、、、。すみませんでした」ランは心から謝った。
「ランは誰も傷つけていない。あの場には彼もリゲルの意思もなかった、俺だけだ。
側にいて彼らの思いに気が付いていればと。つい大人気なかった。俺がランを傷つけた。
他の人が見たら、それは便利だと思うぐらいだろう、大した事ではないんだ。
食べられない時に有効な方法だし、シティでは食欲が戻るまで、ああして栄養を取るのが良いかもな。さぁ、俺の話は終わりだ。まだ何かあるか?」
「教えていただいてありがとうございました」
『そうだな、情報は日常の中で生きてこなければ、あるだけでは意味がないからな』
『はい』
『そのうち、毎日怖い顔してメインコントロールルームから、あらゆる手を打つのか?いやだなそんなランは。育成、指示、コンタクト、フォロー、溢れる情報と思考、無理解、否定、会議、、、、怖い顔にもなるか。日常を通して、新しい使える回路をどんどん作り、より多くの人が未来のために使えるようになったら、素晴らしいし、楽しいな』
『そうですね。怖い顔にはなりそうだったら、また教えてください』
『あぁ、お安い御用です。もういいかな?お休み』
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- 小説・文学
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>52
- 2008/03/22(土) 21:04:29
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>52
2D後、ランとガッシュが、先にシティへ帰ってきた。
ボスとリゲルが、待ち構えていた。
「お帰りガッシュ、ラン長老会議の方は皆さんの理解を得られたようですね」
「ガッシュは、私自身と私達の星の者とシティを、たった数分で安心と希望と彼との深い絆で結び、導いてくれました。皆本当に感動の時でした。いったいガッシュは、どういう方なのですかと、長老会議の参加者たちに何度も聞かれましたよ」と、ランは興奮気味にはなした。
「おい、大げさだ」
「いや、ランの言う事はわかる。ガッシュはそういう人です。彼がガッシュは、指導者として素晴らしい存在だと言っていました。ご苦労様でした。私は仕事に戻りますが何かありますか?」
「ボス、ランたちの居住区は外に別に作らなくてはならないよ。それも大至急、シティでの環境は彼らに絶え難いものだと言う事が、星に行ってよくわかった。他にもいろいろ条件が厳しい中、耐えてくれている人達も多くいるはず。この計画を次の世代に引き渡す時に、酷い物だったと言われる訳けにはいかないでしょう。
仕事、訓練、勉強がきつい中、短時間でも休むべき所が最悪では、人材も集またらない。
リゲルの星からの人材を受け入れる意思があるなら、主要箇所は今より大幅に広げなくてはならないし。
メディカルセンターも、シティから離した方が良いのではと思うが、これはノルド達に考えてもらってください。これらの事は、ランが全体会議で詳しく話をすでしょう。今回ランに同行して感じた点とシティに対する要望意見です」
「ガッシュも全体会議に出てもらって、是非君の意見を皆に伝えるべきだと思うが」
「ガッシュ、お願いします」ランが、ガッシュに頼み込んでいた。
「、、、、だからさ、会議とか固い席は、だめなんだって。ランに、たまになら、なんて言った後で、
自分がまいった状態になってきたからな、悪いが勘弁してくれ。もう一つの約束を、何とかなのに、、、、」
「はははっ!ガッシュは、まったく見かけによらず面白い人だ。では私は失礼するよ」
ボスは笑いながらそのまま出て行った。
「、、、見かけによらなくて悪かったね」
「まったくだ絶世の美人がそれじゃな」
「だ!誰が!ふざけるな」
「良いじゃん。褒めてんのよ、俺!ガッシュは会議で本当に凹んでいるのか?ガッシュの責任感や、ものごとの受け止め方は独特だな」
「そういう褒め方はうれしくねぇって!あぁいう硬い話は俺はダメだなやっぱり。疲れた〜。そうだ!リゲルに伝える事があったけ!」
ガッシュはニヤッと笑うといきなり巨人のリゲルに抱きついた。
「おお〜っ、なんだよ?!、、、あっ!すげ〜っ!!オークの巨木か、いやーいいな〜。数千年のときを、あの大地に根を下ろして、全て見てきている、長生きすると思ったが、桁違いだな。凄い生命だ。
ガッシュはオークに抱きついてきたんだぁ、はははっ!」
ガッシュがリゲルから離れた。
リガルが美しい緑の大きな瞳を輝かせて、嬉しそうにガッシュを見つめていた。
「最初は、触れたのだが、あまりに感動したんで、オークの巨木に抱きついてしまったんだ。帰ったらリゲルに伝えたくてさ!」
「そうか!ありがとう。でもガッシュの方から、先に抱き付かれるとは思わなかった!これは驚いた」
「がはははっ!いつも人を脅すからだよ。リゲル、君は、やっぱり気持ちいいな。不思議な奴だ」
「ランを、少し鍛えてくれたようだな。ガッシュありがとう」
「そうか?これから少しずつという所だな。情報は伝えたし、食欲も戻ってくれば後は”たぶん三男”のリゲルが遊んでやってくれ。」
「おっ!ガッシュ、兄貴になってくれたんだ!やったな、おい!」
リゲルがランの頭をその大きな手でくしゃくしゃとした。
「嬉しいです!鍛えるといっても走る事さえまともに出来なくて、呆れられてしまいました。
ほとんどシュミレーションゲームのような感じでしたし、ガッシュから質問攻めで、いかに普段、何も考えずに、シティでは皆の後に付いていっているかと反省ばかりでした」
「ランに質問攻めだって?ガッシュ何をいじめてるんだよ。逆に質問されたら大変だぜ」
「おい、人聞きが悪いな。実践上での情報の使い方、判断の仕方のほんのさわりを、見てもらっただけだぜ。ランは、ちゃんと俺に合わせて付き合ってくれたんだよ」
「はは!冗談だよ。ランの思考から受けるものは、かなり鍛えられたと感じるよ。元々星の長老でもあるし、素質が違うほんの2.3Dで明らかに違う。暫くガッシュにつきまとっているんだな」
「リゲル何言っているんだ。君にお願いするから、よろしくな。お子ちゃまリゲルむちゃくちゃに遊ぶなよ」
「あぁ分かっているさ。やっぱり俺は子供扱いだな」
「そりゃそうさ、だから、“たぶん三男”といったんだよ。ランはある面、お前よりよっぽど、大人だ。
これでランが経験を積めば、リゲルは一番下だな、お前のその性格は彼も手を焼く。時々で順番が変わる兄弟だな。はははっ!」
「そうか?ガッシュが、一番オヤジだと言う事は不動のようだがなぁ」
「チッ、本当は彼だろうさ。もしかしたらランの星にオークの苗を植えたのは、彼だったりして!なぁ〜んてな。まぁいいリゲル、長男の言う事は聴くべきだと覚えておけよ。長男か、いいなぁこれ」
「ガッシュの思考回路少し変です」
「ラン言い直せ。変じゃなくて、面白いだろうが。がははっ!」
リゲルは少し考えるような顔をして、
「そうかもな、彼が数千年先に思いを込めて苗を植え、そして遥か時を経て特別な物を我々が感じ取るのかもしれない」
ガッシュはリゲルに近寄り、その緑の瞳を覗き込むように見上げて
「リゲル何だよ。話を広げるなぁ。お前もそこまでは長くないだろ。適当にして俺達と合流しろ、待っているから」
「えっ?はははぁ〜!まいったなぁ。ガッシュそんな先まで考えているのか。適当ね。だが、ちゃんと覚えていてろよ」
「覚えちゃいないよ。当たり前だろ!その時初めて会うのさ、でも何故かこれでそろったと思うんだろうよ。今こうして一緒だ。きっと未来もまた一緒だと俺は感じているよ」
「ふ〜ん、ガッシュがそう感じているのかなら、そうなんだな。過去にも一緒だったのか。
じゃガッシュがきっと一番手を焼く、奴だったんだ!だから、今は長男でガキの相手をしなくてはならなくなったという訳だ」
「リゲルにしちゃ素直だ。そうかもな。リゲル次は、誰よりも大変な立場だからな。心からご苦労様と思うよ。はははっ!切り無いぜこれ」
「リゲルとガッシュの話には、とても付いていけませんね。くくっ」
ランは、うれしそうに笑っていた。
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>53
- 2008/03/23(日) 11:03:52
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>53
「さて、ノルド顔でもみてくるかな」
「ノルドは講義が入っていて、大学へ行ってます」
とランが、ノルドの予定を言った。
「ふ〜ん、怖い顔して「医学とは、、」って、お講義かな?俺もお勉強にちょっといってくる」
ガッシュがニヤニヤしているのを、リゲルが見逃すはずが無い。
「なんだよ、楽しそうなオーラが出まくっているぜ。俺も行く!」
「リゲルもか、、、行こう、行こう!勉強です。授業つぶしに行くんじゃないよ」
「いやぁ〜。面白そうだ。こういう時は、ランお前もくるんだ!何事も経験だからな」
リゲルの緑の大きな瞳が、楽しそうに輝いている。
「ガッシュ、なんだかリゲルが、治らなかったようですね、くくくっ!112大教室です。まだ授業中なんですが本当に行くのですか?」
「俺が治らないって?」
「いいんだ。俺はリゲルの菌が移った事は嬉しい。ラン勉強に行くんだ。授業中でなくてどうするんだよ」
「俺の菌?」リゲルはガッシュを見て首をかしげた。
「皆持っている強い個性の事さ。俺のもけっこう強いと思っていたら、彼にランが移ったといわれた。ラン、これは光栄でした。」
「はぁ?私がですか」
「リゲルにはランの菌は弱いようだな。はははっ」
「個性の強さか。許す!」
「おい!許すじゃなくて、影響が強すぎるんだって言ってんだよ」
「はいはい、行こう。席の空いている所に静かに黙ってすわるんだぞ」
リゲルは身を小さくするようにして笑った。
「お前が目立つんだよ!」
「彼は、最近とても鋭くなったから、もう分かっているかも」
「そうだな〜。リゲルどうする?」
「授業は受けるべきでしょう!行くぞ」
ノルドは講義をしている最中だった。
「シティで勉強する皆さんは、それぞれの星で勉強する数倍もの知識を、身につけなければなりません。、、、、、?!しかし机の上で勉強するばかりでなく、ここは、お互いが異星人同士。知らない星の人たちに、実際に触れることのできる最高の場なのです。もちろん文化習慣が違いますから、互いに不愉快にならないよう、勉強する事は当然でしょう。
中にはそんな事はお構いなく、誰とでも一方的に友達になってしまう特技のある人もいますが。
さぁ、皆さん今日周りに座った人に挨拶をしてみてください」ノルドは、ニヤニヤしていた。
『消えてたのに、ばれた?』
『当たり前だ、教室の空気が一変したよ』
「うぁ〜!ガッシュ?」
「こんにちは。勉強見せていただきに来ました」
「きゃ〜!ラン君!!」
「こんにちは、あの、お邪魔してすみません」
後に座っている友達に話し掛けようと振り向いた学生が、一番上の後ろに隠れていて顔を出したリゲルに驚いて
「ひゃ〜!リゲルだぁ〜!」
「何で俺には、ひゃ〜!なんだよ。はじめましてだろう?」
教室中が驚きと笑いで大騒ぎになった。
するとノルドが
「ところで、まだ診て貰った事はありませんがガッシュは私の主治医です」
「おぉ〜」
「え〜、本当ですかぁ?」
「彼ら全員がセンターのどの医者よりも、現場で人々を救っています。そして君達の誰よりも医学に詳しい。素晴らしい先輩です」
「ドクター、今日は特別授業でおねがいしますー!」学生の声でまたも教室がにぎやかになった。
『ガッシュが責任取れよ』ノルドが笑っている。
「それでは皆さん、ここで医者として人を癒す事を、学んでいる事と思いますが、この世界NO癒しのパワーを持つ、リゲルをほんの少しだけ、皆さんに経験してもらいましょう」と、ガッシュがリゲルにふった。
「おい!ガッシュ!長男のくせして逃げたな」リゲルの言葉に皆笑っている。
「俺のはつい先日、皆が経験した。それにリゲルのパワーは医者要らずだしな。
皆が経験すれば、さらに勉強しない訳に行かない。そうすればノルドに貢献する事になるだろう」
「さすがガッシュは上手い事を言う。リゲル加減して頼むよ」
「我儘な長男を持つと、苦労するもんだ。誰か、、『貴方が、いやでなければ、、』」
リゲルは一人の学生の心に話しかけた。
『えっ!私をですか?時々痛むのですがこれは昔からですから、、』
『もし、この場でが、いやだったら後でね。何とかなると思うよ』
「お願いいたします」と言って彼は机につかまって静かに立ち上がると、ゆっくりと前に来ようとした。
「あぁ、良いよ、俺がそこへ行く」と巨人のリゲルが窮屈そうに狭い階段状の通路を、一番上の列の、ドアの近くにいる彼の前に行った。
『リゲル、私が気がつかなくてはいけなかった』ノルドも彼の所へ行った。
『彼は座っているのが辛そうだった。さっき、すぐ後に隠れていて気がついたんだ』
『リゲル、無理するなよ。少し癒すぐらいならと思って言ったのだから、こんなに周りに学生がいたら』
『わかっているそんなに大変な状態じゃない。すぐだ』
リゲルは床に座るとかがんで、彼の右足に手を伸ばし触れた。
「俺につかまっていてくれ」
彼の右足の付け根から腰にかけて、リゲルが柔らかく暖かいパワーが溢れ、静かにこの教室に満ちていた。
「どうかな?」ノルドが聞くと、顔を上げたその学生の顔色が良くなっている事が分かる。
「初めてで、、、なんて言ったらいいだろう。本当に気持ちいいです」
「おぉ〜」教室にどよめきが起こった。
「どうかな?少し強いかもしれない大丈夫か?気絶させたら大変だ」
「、、、、大丈夫です」
心と身体中がリゲルのパワーで満たされて、目に涙が自然に浮んで来ていた。
「ありがとうございます。もう痛みはありません。ちょっと歩いてみてもいいですか?」
「ここは階段だよ。大丈夫か?ゆっくりな」
リゲルがガッシュと話している時と違って、優しい言葉で話すのに気遣いを感じる。
ノルドが手を添えて、一緒に彼と階段を少し下りて、また上がってきた。
「よかったな」
「ドクター、ありがとうございます」
彼はリゲルの前に手を差し出した。その頬を涙がつたっていた。
「ありがとうございます。リゲル。私は小児科が希望だったのですが、最近少し調子が悪くて、
これでは子供を抱き上げてあげる事も、遊んであげる事も出来ないと思って、、、、本当にありがとうございました」
「そう、俺も小児科が一番だよ。みんなの元気な笑顔を見る時が、最高によかったと感じる時だよな。
でも医者が体調悪いままでは、敏感なチビちゃんたちは安心できないだろう。なぜすぐ診て貰わないんだ?メディカルセンターの医長は、全員ベストの状態じゃないと仕事につかせないぞ」
「私が早く気がつかなければいけなかった。大切な君達に対する、配慮が足りなかった申し訳無い。君達は自分をベストの状態にしておくことも、医者の条件の一つだ。次のメディカルチェックはいつだ?」ノルドが聞いた。
「ノルド、半年に一度です」ランが、ノルドに伝えた。
『学生は半年に一回か?それは酷いな、すぐにでも変更だローテーション見直しをしなくてはな』
「皆さんのベッドには、モニターついているかい?」
「付いてません」
「分かりました。居住区内全てのベッドに、センターのコンピューターに繋がったモニターをつけるように、シティに申請します。
それぞれの星より環境がいいとはいえないから、自然に無理をしている場合が多い。
少しでも調子がいつもと違うようなら、遠慮なく、言ってこなくてはいけない。わかったね」
「ハイ!」
「ノルド、申し訳ありません。是非とも学生の皆さんからシティ、メディカルセンター、教育システム全てに対して、それぞれの部屋の端末から要望として入れておいてください。
これから、シティはどんどん変化していきますから、他の人にも伝えてください」とランが皆に言った。
リゲルの周りの3人の男女が彼を見上げていた。それぞれにリゲルに礼を言って握手をしていた。女の子は泣いていた。
『ノルド、えらい事になってしまった。ちょっと覗きにと思ったのに』
『いや、君たちを皆に紹介できて本当に良かったよ。毎日に勉強におわれていて、なかなかコミュニケーションがとれず、いつまでたっても緊張感が強くあったのが、一辺に吹っ飛んで連帯感まで出たよ。ありがとう、ガッシュならではだな』
『俺じゃないリゲルと君だ。ランも早速仕事していたし、授業は潰れたがよかったかもな。じゃそろそろ失礼するよ』
『リゲル・ランお先に失礼するよ』ガッシュが先に消えた。
「皆さん。用が出来たようなので飛び入り諸君は、帰ります!」ノルドが学生たちに大声で言った。
「突然お邪魔しました。勉強頑張ってください」
一斉に声が上がった。
「ありがとうございました!」
ランもリゲルもその場から消えた。
ほぉ〜っ!大教室に、溜息が響いた。暫し皆が周りの人たちと話しているざわざわした状態を、ノルドが嬉しそうに見ていた。
「皆さんは一度にコミュニケーションの壁を破りましたね。大変うれしい事です。さぁ我々は学ばねばならない事が山積みです。もう少し続きをやりましょう」
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>54
- 2008/03/23(日) 21:05:44
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>54
ガッシュがリゲルとランを誘って、ノルドの授業に飛び入りして以来、是非特別授業に来て欲しいとの要請が次々とあり、彼らはますます忙しくなったが、一人でも多くの人と、コミニケーションを取る為に有効な、楽しい時間となっていた。
空き時間に、リゲルとガッシュがメンバーズルームに来ていた。
「ガッシュがやることって、何でこんなに楽しそうに進むんだ?」
「楽しくない事なんかやってどうする?大人は違うんだよ」
「ハイハイ!兄貴」
「ハイハイってさぁ、どこからもの見て、俺達と付き合っているんだか」
「俺はどこからでも、周りに合わせられる。チェッ!俺とのコンビ解消するか?」
「リゲルそれは困る。お前の存在感は全てをOKにする」
「そうだろ?だてに、でかくない!大いに役にたっている」
「そうだな。ゆっくり俺達の後を付いてくるのも、飽きるかもしれないが、我慢して付き合ってくれている事んだろ?感謝しているよ」
「ランと遊んでやってくれてるか?」
ガッシュはリゲルを見てニヤニヤしていた。
「ラン様は相変らず忙しいよ。ん!?会議中だろいいのか?」
「そうだよなぁ。あれは断固嫌いだ!」
「俺もだ、外へ出て窓からランを驚かしてやりたい!」
「気持ちはわかる。、、、、、、、、?」
リゲルの大きな瞳が急に輝きだし、ニヤニヤ笑い出した。
「あっ!まさか?!」
ガッシュは嫌な予感が当たっているような気がした。
「だって暇だろ?俺もガッシュも退屈だ」
「退屈しのぎでやる事かよ!」
「そうだ。楽しくなきゃなぁ、どこがいい?」
「チェッ!リゲルに任せる」
「いい覚悟だな。はははっ!ガッシュが先に抱きついてきたから、もう大丈夫だな」
「嫌だね!」
リゲルは暫く黙ってガッシュの瞳の中をのぞきこんでいた。
「、、、、おい、どうするんだよ!緊張するじゃないか」
「緊張し過ぎなんだよ!ベガより緊張してるぜ」
「、、姫より」
「そうだな、少し2人で遊ぶか?やっぱり外へ行こう。ちゃんとシティにもどすから安心しろ」
「おい!何だ、また伸ばすつもりかよ?」
「遊ぶの!」
「、、、、」
ガッシュは思いっきり凹んだ顔でリゲルを見上げると、リゲルは口元をニッと引いて作り笑いをした。
「止めろ気味悪い」
「あっそ、じゃ行くよ」
次の瞬間二人は宇宙空間へ飛んだ。
『次にいつ、こんな機会があるかもわからないしな。俺は、おおいに手加減してやるから、
フルパワーで標的にして来い!俺は、ガッシュのパワーを直接知らないから、ずっと楽しみにしていたんだ。それによっちゃ、やり方も変わってくるかもしれないがな。ははっ』
『お前、ゆっくりモードだろが、全開で標的にできるかよ』
『俺に何かあったら、ガッシュが困るな。はははっ!鬼の訓練教官だろうが』
『誰が鬼だ!リゲルを標的にする奴がいるかよ』
ガッシュはそのまま動けなくなった。
『なっ!何だよ』
『俺が標的では嫌かぁ?つまらないなぁ。じゃぁそこからここまで来てくれ。ガッシュなら簡単だろ?』
リゲルの大きな瞳は輝いて、子供のように楽しそうだった。
『馬鹿でかくて、とてつもないパワーの子供に遊ばれている感じだぜ』
ガッシュがガードをはずした瞬間、パワー発光しだした。それはとても美しく淡い虹色に輝いている。
『、、、ガッシュ綺麗だなぁ、、、!見惚れてる場合じゃなかったな。凄いパワーだ。おもしれぇ!』
『くそ!、、、リゲルはいきなり恒星を吹き飛ばすことだってできるだろうが』
『恒星を吹き飛ばすなんて不毛な事はしないぞ。ガッシュ早く』
『いい加減にしないと、俺は怒るぜ』
ガッシュは片眉を上げ腕を組んでムッとしている。
『ガッシュ怒ると怖いと聞いていたから、どんなパワーが出るか経験したかったのさ。何だよ動けないのか?』
ガッシュのパワーの変化と共に光は眩く増した。
『リゲル、もう遊んでなくて良い早くやれよ。遊びで、本気になって怒る奴いないだろう。まったく、、、』
『丁度いいところまで、ガッシュが上がってくれるのを待っているんだよ。そういすりゃ俺が無理に下げる事もないだろ?』
『無理に下げる?シティで普段どれだけ下げてんだ?くたびれる奴だな。そうしたいなら、はっきりそう言え!』
一瞬光が爆発したように飛び散り、フッとリゲルの目の前に出て来た。
『ガッシュ、やっぱりすげぇじゃないか!』
『馬鹿にしてるぜ。何の変化も見せずに人を押さえつけておいて、何がすげぇだ!頭くるな。
もっと上げるのなら、シティから離れたところへ行くぞ!戻ったら、こんな近くで何をやっていると、どやされる。早くしろ!』
ガッシュはすざましいパワーで発光しながら、リゲルを睨みつけている。
『、、、なるほど本気で怒らせたら、めちゃくちゃやりそうだ』
美しき緑の瞳の巨人は、大きな手でガッシュの頭に僅かに触れ、
『どやされたりしないよ、俺の中だもの』と伝えてきた。
そしてもう片方の手は彼の胸に当てて、ガッシュの瞳を覗き込んで礼を言った。
『ガッシュ、ありがとう』、ガッシュの扉の一つを開いた。
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>55
- 2008/03/24(月) 14:17:59
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>55
ガッシュが目醒めたのは、その夜だった。
ノルドとランも、それにベガと他のスタッフが、ガッシュの目覚めるのがわかって来ていた。
皆ガッシュの目覚めを黙ってみているつもりが思わずため息と共に呟いてしまう。
「本当に綺麗だな、、、」
「いやぁ、良い男は寝顔見てるだけでも癒されるな」
「男性陣が言うと微妙ね。ガッシュの造形美は銀河1でしょう」
『ん?』
「!ガッシュ、大丈夫か? ものすごいエネルギーだったぞ」ノルドが顔を覗き込んだ。
『?、、、、あぁ、リゲルな』
長い睫が揺れて、琥珀のようなブラウンの目が開き、まだ完全に覚醒していないと言うような顔で言った。。
「ガッシュ、リゲルに抱きしめられた感想はどうだったの?」ベガが微笑んでいる。
ガッシュは一気に目が覚めたという表情で片眉を上げてベガを見た。
「勘弁してくれよ。別に抱きつかなかったぜ」
「あらぁ〜?ふふふっ」ベガが意味ありな笑いをもらした。
するとランまで笑っていった。
「くくっ。大切な大切な人を扱うように、そっとガッシュを抱きしめているリゲルの姿をみて、皆一瞬ドキッとしましたよ。覚えていないのですね」
それを聞いてバッと上半身を起こした。
「!!うっそだろ〜!ラン」
一斉に大笑いになった。
「お〜ぉ元気でて来たな。嘘じゃないガッシュは素晴らしいって、あの大きな目に涙を浮かべて、そっとここに寝かせたんだ。ともかく感動したぞ。後はゆっくり行けばいい、ガッシュあまりかけ離れるなよぉ。一緒に星へ帰りづらいじゃないか」ノルドは本当に嬉しそうに笑っている。
「リゲルは、俺のパワーを直接知らないし、、、、丁度いいところまで、俺が上げるのを待っているんだと言った。あいつは愛情たっぷりで抱きしめるだろ、もちろん全ての生命に対してだと分かっていて、も、、、、嫌なもんは、嫌だろがぁ!」
皆が見たその感動の瞬間とやらが、テレパシーで伝わったガッシュは大きな声で言った。
「おいおい!ガッシュ落ち着け」
ランが手を少し広げると
「情報が共有できるようになって、ガッシュがクローズしないものすべて伝わります。落ち着いて。
リゲルは外へ行きましたすぐ戻ると言って。ガッシュこれからが益々楽しみですね」
リゲルとは『いつでもコンタクトできます』伝えた。
『外へ行ったのか、、、』
「ガッシュ回復したら、おおいに皆と活躍して欲しい。さぁ今晩はこのくらいで解散だ」
「はい」
皆口々に、ガッシュに声をかけて部屋を出て行った。
「ガッシュ、すごかったぜ!」
「そうか?ありがとう」
ボスは最後に皆を追い立てるようにして、部屋を出て行ってくれた。
「ラン?いやに嬉しそうで変だぞ」
「リゲルが喜んでいるからです。くくっ」
『ガッシュ、、』リゲルだった。
『、、?!解った。ありがとう、え?そうさせたのはお前だろうが。それはリゲルが戻ってきたらやろう』
「何だ?2人だけで楽しそうに」
「はははっ内緒だ。ランに今、伝えろってさ」
『リゲル、ガッシュは目覚めたばかりじゃないですか』
『思い出すだけだよ』
『相変わらずリゲルはせっかちな性格。彼に怒られないようにしてください』
『ばぁ〜か!知っているよ』
『なんていうテレパシーだ。星ではありえません。くくくっ』
『ガッシュ撒き散らさないように、落ち着いて思い出してみてください』
『わかったランにだけだろう?思い出すだけなら、全身の細胞がその感動を知っている』
ガッシュのパワーはいきなり跳ねた。
ランも瞬間的に、ガッシュにあわせパワーが跳ね上がった。
『ガッシュ!!もう止めて。あれはガッシュだったのですか?!』
『ラン!大丈夫か?思い出せっていうから、、、俺にはあまりにリアルで』
ガッシュは自分自身に驚いていた。
『大丈夫です。、、、リゲル、私も一緒に経験させるつもりだったのですね。一言いってください!』
『ガッシュは俺たちとも違うだろう。ふふっ、ガッシュに少し鍛えてもらってよかったな、これまでのランよりいい反応を示すようになった。そろそろちょっと俺が遊んでやるよ。
宇宙では何事も突然ともいえるし、起こるの多くを当然の事と予測できる事もある。宇宙が始まって以来繰り返されてきているのだから。何処から物事を見ていくのか、自分のいる位置次第だよ』
『何が言いたいのです?突然ガッシュのパワーを体験させる事がですか!』
『はははっ!いいや、俺は人を脅かす奴だということさ。繰り返されている。ふふっ』
『!分かりました』ランはムッとした顔になっている。
『参りましたじゃないのか?』
『呆れました。予測していたとはいえ、2人のパワーが跳ねたのです。リゲルは?』
『俺は二人が本気になって、かかってきてもまだまだ先まで行ける。何処までいくのだか、、、、。
まぁ体調完璧にしてからのことだが。俺はランとの接し方が彼と違うだろ。少し解って来たか?』
『リゲル、、、、』
『ガッシュ、もう少し外にいる。ランはビックパワーで繊細な生きた情報だ。じゃぁな』
リゲルは言いたい事を伝えると、すっと離れて言ったように感じた。
ノルドとべガも彼らの会話を聞いていたが、ノルドはガッシュの横に来て、
「ガッシュ、ガードされて俺達には影響ないが驚いたぞ。先にモニターをOFFにしてよかった。
ちょっと、、、ふ〜ん。ガッシュ、思い出すだけであんなパワーを周りに感じさせておきながら、少し興奮状態にあるけど。ランの時のような激変は見られないんだな。やけに頑丈な奴だ」
「頑丈で悪かったな。リゲルのパワーの中で、それもただ思い出しただけだ。影響はでないだろう。俺はこのまんまだからな。彼らと違いすぎだろ。彼らは我々に影響のない程度に抑えて生活しているだろう。ベースとなる位置がまるで違う」
「はぁ?上がってきているのに、気がついてないのか」
「?リゲルやランのパワーの中にいちゃ、多少の変化なんか分からんさ」
「なるほどそうかもしれないな。ガッシュ夢で突然思い出した何てことがないように、これからは自己催眠でもして寝ろよ。はははっ」
「なんだか皆、どんどん遠くに行っちゃう様だわ。ガッシュはまださきへ行くつもりなの?」
「俺はとっくに、もう何もいらないと思っていたんだがな。彼と出会って道が変わった。ベガ我々は君のチャーミングな涙と、怖い一言でここまで来れたんだぜ。遠くに行くとしたら、怖くてチャーミングなベガとこれからも一緒だ」
「ガッシュお前やっぱり上手い!はははっ」ノルドは、真剣な表情で言うガッシュに大笑いをした。
「何が上手いよ!ガッシュ、フォロー下手ね。覚悟した方が良いわノルド」
ベガはムッとした顔をしたが嬉しそうだった。
「フォロー下手ねは、まずいよ。リゲルが良いな俺は」ノルドは腕を前で組んで頷いた。
「どうせそうさ!リゲルに叶う奴はいないからな。でもリゲルが出来ない時は覚悟が必要だぜ」
ランは少し複雑そうな顔だった。リゲルからフォローの事を言われているからだ。
「でもガッシュは、いきなり凄かった後もそれほど影響しない。それが貴方なのですね、すばらしい。
ガッシュのおかげで、そろそろリゲルに遊んでもらえるようです。なんだかうれしくないような気もしますが、ガッシュこれからも、よろしくお願いします」
「凄かったって規模が違いすぎる。リゲルと遊ぶか、いいなぁ。、、、考えられないよなぁ、君たちは特別だ」
「特別なのは一人一人皆です。ガッシュだってどこまでなんだか」
「んなもん、分からないさ。リゲルに聞いてくれ」
「リゲルじゃなくて、それは貴方の能力です」
ランはまた嬉しそうに微笑んだ。
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 56
- 2008/03/25(火) 13:07:54
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 56
暫くガッシュ達の話題でシティは、盛り上がっていた。
ボォンは、帰ってくるなり、キランと一緒に、ガッシュに会いに来て、
最長老トゥーから、“ガッシュに、全ての人々を代表してお礼を申し上げたい”と重ねて丁重な礼を伝えた。
「ボォン、ご丁寧にありがとうございますと伝えてください。でも、僅かに私の思いを伝えただけで、恥ずかしい。もう、これっきりにしてください。
そうだ、キランにお礼を言わなければ、ならなかった。キランが皆さんに、いろいろ伝えてくれていた事が、このような展開になった、貴女とボォンこそ、星の人々の思いと彼とを結びつけた陰の功労者です。彼が喜んでいると思いますよ。本当に私の方こそ、貴方にお礼が言いたい、ありがとうございました」
「ドクター・ボォンが、ほとんどお話になって、私は少しばかり、私が知っている事だけを話させていただいただけです。お礼なんてとんでもありません。ガッシュ本当にありがとうございました。シティで共に仕事ができる事を、誇りに思います。星では、ガッシュの話題で大変でした。是非シティで学びたい、仕事がしたいと言う希望者が突然増えました」
「そうか、優秀な人材が増える事は、大歓迎だね。今、居住区の環境整備を進めるためのデータ-がすべて揃って、具体的に建設日程がでる所だよ。受け入れる方が、あまりに貧弱だ。メディカルセンターの方のことは、スタッフの皆さんで、未来の為によろしくお願いするよ」
ボォンとノルドそして医長のワイアー、ランとボスが、訓練を終えてガッシュが戻って来た所に待ち構えていた。ガッシュは、いかにも嫌だという顔をしていた。
「なるほど凄い面々でお出迎えだ。ラン、俺はいやだと言ってあるだろう。何で今日なんだ。外でゆっくりしてくればよかった」
「ガッシュがいると物事が大変順調に進む。今日は何か都合が悪かったかな?同じ山を登るにも苦痛でなく、皆で楽しみながら登れる。これはもうシティでの常識になりつつある。我慢して付き合ってもらえないだろうか?リゲルもランも、ゆっくり付き合ってくれている」ボスが言った。
「リゲルやランと一緒にはならない!ボス、本当に勘弁して欲しい。俺がいなくても進みます。優秀な現場の皆がそう言う事は進めてください。俺はその間、別な事を集中して見て行きたい。リゲルもランも当然やっている事だが、今は俺が拾うものがあるようだし」
「ガッシュこれも未来の為の大事な君の仕事だよ」
「諦めろ。後でなぐさめてやるから」と言ってノルドは笑っていた。
ガッシュは溜息をついて、メディカルセンターのスタッフ全員の待つ大会議室へ行った。
彼らが入ると同時に大会議室から、拍手が起こった。
この会議に対し雰囲気が違うのをガッシュは少し前から感じていたのだ。
『ガッシュ、スタッフ全員が参加している。是非皆の話も聞いて欲しい』ノルドからだった。
『ノルド、俺の方の把握も頼むぜ、、、今ここにいるスタッフの考えている事が分かる。だから、、、』
『だから?変な奴だ。みんなの期待と信頼をこれほど受けて、いやだといっている』
ボスが皆に紹介をして、今日の会議の説明をはじめていた。
ノルドはガッシュの目を見つめて、
『ガッシュを俺も知りたいと思った。調べられる範囲で調べたよ。だが、、、』
『ノルド、、、今言った事は忘れてくれ。忘れて欲しい。ノルドはこれからも今のままでいてくれ、俺が悪かった』
『どうしたんだ?何をそんなに』
『いや、それだけだ。ただ今日の会議に俺は参加したくないと感じていただけだ』
ランにはガッシュが動揺しているのがわかった。
『ガッシュ、どうしたのですか?』
ランが、ガッシュに語りかけた。
『俺は途中で消えるかもしれない。ランたちもこの会議は、ボスとワイアーに任せた方がいいだろう』
ガッシュが、ランをジッと見つめて言った。
ランは、彼の心の情報を見る事はしないで黙って考えていた。
「では、全スタッフがこのように一堂に会するとこは、なかなかできないと思いますが、今日はがッシュ達が協力してくれているので、できるだけ短時間にとおもっています。議題があまりに多くあるので、
ランにお願いして皆さんにコンパクトにして伝えてもらう事にしました。その意見もそれぞれの中に、イメージしてもらうだけで、受け取る事が出来ます。時間の短縮になる方法で行きたいと思いますので、皆さんよろしくお願いします」
と、医長のワイアーが言うとみんなは暫し驚いていたが、ランから議題について、皆にコンタクトが始った途端に静かになった。それぞれが一斉に意見や質問を、頭に思い描いたり、伝えてきたりしているそれをランがまた整理して、皆に伝えていた。
ガッシュは腕組みをして目を瞑って、リゲルに話し掛けていた。
『おい!リゲル、どうやったら会議に出なくてすむんだ?』
『俺は他で、大いに役立っているからだろう。ガッシュは会議や公の場で、一段と力が出るんだから、いい加減に諦めろ!』
『リゲルにそういわれると、逃げ場がな、、、自分に対して嫌な予感、、どうもダメだな』
『まじで会議恐怖症なのか?大丈夫かよ』
『病気?そうかもな。バランスの取れた生命体だと言うのは、どうやら間違えだということだ』
『ガッシュ、聞いてますか?』ランが、ガッシュを見て聞いてきた。
『いいや、リゲルと話していた。何だ?』
『皆が議題それぞれに、貴方の意見を聞きたがっています』
『あぁ、それは解っている。ランはその事をどう思うのだ?俺にそのまま答えろと言うのでは、ないだろうな』
『ガッシュへの信頼は、先ほどボスが言ったように、すでにシティの常識となりつつあります。皆それぞれに考えをもって参加していますが、ガッシュの意見も聞きたいのは、誰しも同じだとおもいます』
『ランそれは運営上の意見だな。本音を言え。その立場なのはランだ』
「医者でもないランと俺は、なぜここにいる?ラン」突然ガッシュは立ち上がり、ランに言った。
「これはメディカルセンターだけの事ではなく、シティ全体としてとらえる問題と受け止めているから、
ボスにも貴方にも来ていただいているのです」
「しかしメディカルセンターは、ここのスタッフがすべて動かしている。もちろんランも私も、病んでいる人の為に力を惜しむつもりはないが、センターという現場の人間ではない者の意見を、これほど全てに渡って求めるようでは、今ここにいるスタッフに、なぜメディカルセンターの未来が託せるのか?」
『私が答えるのですか?』
『今、シティの変革を議長として推進しているのは誰なんだ?』
この大会議室にいるすべてのスタッフが、ガッシュが何を言わんとしているかを、考え初めていた。
「ボス、こういう状態では俺は失礼する」
医長のワイアーが慌てて立ち上がり
「ガッシュ、ラン失礼しました。これは私が責任を取るべき事です。助言を頂ければ、ありがたいと思っておりました」
ガッシュとランに頭を下げた。しかしガッシュは、さらに声を大きくして言った。
「ランの知る事の能力は、この銀河一だから何の事もなく処理する。しかし皆少しは、彼がここで苦しんでいた事を知っているはずだ。そのランの繊細さに対して、ほとんどの医者が何の意識もせずに、興奮してまるで非常識だ思いやりにかける。議題についてはいいが、関係のない興味本位の質問までしているのだろう。ダイレクトで、テレパシーで話し掛け、、、、。いったいどうなっている?医長、これでは、あまりに貴方らしくない。
ラン、我々はメディカルセンターに世話になりすぎたか?俺達は別にすべきだな。それぞれが,ここにいる誰よりも実践で培った腕もある」
『ノルド主治医としてなぜ止めない。大切な事はその場で手を打て。ラン達の事をどうとらえているか、掴んでいなかったのか?まったく患者に対しては良いが、それ以外もう少し、、、、、。いや、ノルドは医者として誰よりも大変だったな。しかし俺が出て行くところではない』
『ガッシュの言うとおりだ』
「刻々と未来に向かって時は刻まれている。センターという組織の中で命を、心を見失ってはいけない。我々のしようとしていることは、未来の何のためなんだ?キラン大丈夫かな?こんな光景はランの星のものとしてショックだろう。大切な後輩をこんな所に呼ぶわけには、行かないものな」
「、、、、ハイ」彼女は消え入りそうな声で,うつむいたまま返事をした。
「ドクター・ボォンも、ランの為に黙って耐えている。ここのスタッフからは、自分達のセンターに対する情熱よりも、興味深い生き物の事で頭がいっぱいだ。ノルドの講義を聞いていた学生の方が、どれほど命に対して真剣で前向きであったか。俺の意見を聞きたいなら、今ここで言う。
“スタッフを全員変えるべきではないか。そうでなければこれから来るであろう、多くの星の優秀な人材や次の世代に、誇れるセンターを残す事は不可能だ。人がいなくなって困るなら、新しく人を育てながら、一時期俺達でやる事も可能だろう。センターに残るか、星へ帰るか、真剣に考えたほうがいい!」
『ランこんな会議に出る必要はない。俺の言った意味が解ったか?もう出ないぞ』
とガッシュが、言ってその場で消えた。
大会議室が静まり返った事は言うまでもない。
ワイアーが皆に言った。
「ガッシュの言うとおりだ。我々が真剣にセンターをどうして行きたいかを、話し合っていこう。ここの未来の為に、患者の為に」
「ランには、大変に申し訳ないことをしてしまった。ボス今日は大変にしつれいしました。これからガッシュに謝りに行きたいと思います」
「ワイアー、そんな事はありません。ガッシュは私のこの会議に臨む姿勢について、言っていたのです。まず私自身が間違っていたのです、ガッシュがなぜあれほど、この会議に参加する事を嫌がったか、その口から聞くまで気がつかない、私の未熟さを恥じます」
「ワイアー、どうも我々は彼の残してくれた未来への財産である彼らだけに、全てを託して自分達は、後について行くだけのように思っていたところがあるようです。ラン申し訳なかったこのとおりだ」
ボスが深々とランに頭を下げた。
それを見ていた、スタッフたちの数人が、いたたまれず立ち上がって、
「申し訳ありませんでした」と頭を下げると、他の全員がイスから立ち上がり頭を下げた。
「私が今からガッシュのところへ行ってきます。皆さんで進めていてください」と言って、ガッシュのいる所を探すとランは消えた。
リゲルが来ていたが、ガッシュの側に行く事を止められた。
『今は行かない方がいい。彼は自分に対して強い怒りを感じている』
『自分に対して?』
『そう』二人で、ガッシュを暫く見ていた。
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 57
- 2008/03/25(火) 13:17:11
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 57
『ラン、、、』ガッシュからだった。
『はい!申し訳ありませんでした』
『よく努力しているし、よく耐えているのが辛いほどわかる。しかしシティの指導者としては、まだまだ、、、。君たちの星は,コミュニケーション、情報のやり取りが穏やかでやさしく理解がある。ここより遥かに高度に発達している。ここはあらゆるものが混在し、強い圧迫感を持って自己主張している。よほど強い意志で、自分の見つめるべき方向を見ていないと振り回されて見失うぞ。
しかしシティでは君が必要だ。もう少しテンポ上げろよ。
俺はいつまでお相手をしなければならないのだ?呆れるほど情報の使い方が下手だな。そんなわけはないだろう。何か理由があるな。ランは皆が恐れをなすほど変化してしまうのか?
一人でこの世界の事を何でもこなすようになっても、それも危険だな。間違えなく命を縮める、そう思うと溜息が出る。リゲルも何をしている?なぜ気がついた事を教えてやらない。ランは彼と同じようにリゲルを信頼してここに来たのだぞ。分かっていたんだろう。だからなぜ会議に出なくてすむのかと聞いたのだ』
『質問だらけだな。俺も聞きたい。なぜあれほど求められているのに、あのような場を嫌う?予感って何だ?』
『完全なプライベートだ。リゲル』
『なるほど。俺はガッシュから学ぶ事があると思っているから、あえて口出しをさずにどうするかを見たいと思っている。それが命にかかわる事でなければ、、、ガッシュ大丈夫なのか?ランに厳しいな』
『俺は訓練では誰にも同じ態度だ。ランの場合はこれでも、体がついてこない事を配慮しているつもりだ。つきまとってうるさく言ったのも、ランの星にいる間だけだ。ランが付いて行けなくなっているのはリゲルの方だ』
『リゲル、ガッシュは護ってくれているのです。いつまでたっても子供の私に呆れながらも、訓練を続けてガッシュには、感謝しています』ランが言った。
『ガッシュの苛立ちはどこから来ているのだ?君のプライベート部分を見るつもりはないが、ここの所、君の中にその苛立ちが強く大きくなっているのが分かる。俺が何か役にたつ事はないのか?
ガッシュが彼を引きつける力を持つとしたら、彼にガッシュの苛立ちを癒す事は出来ないのか?俺はガッシュに尋ねたい事が山のようにあるんだぞ』
『気持ちは分かっているよ。ランも気がついているだろう。俺自身の問題だ。俺には人を率いて行く資格はない。シティへ来て彼の思いに触れ、少しでも未来の為に別の形で役にたちたいと思った。俺が下手に意見など言わなければ、この方向にこなかったのだ。他にも人材は山のようにいるのに育てるより、自分で出て行って馬鹿なのは俺だ。もしかして今日の会議は、ラン俺を見習ったのか?そういうことだな。ランは俺を卒業だ。俺は、彼が戻ってくるまでと思って、、、しかし、ノルドと約束がある。もう、、、俺はここへは、、、』
『ガッシュ!そんな事ありません。どうか忘れてください。私にも、もう少し失敗を経験させてください。私にとっても膨大な量なのです。今使えるものをどう繋げて行くか、やり続けていますがもう少し時間を下さい。これからは、リゲルにも手伝ってもらって、早やく形にしたいと思ってます。できる時に少しでも助言してくださいお願いです!ここへは、って、なんですか?貴方は、帰る家はないと言っていたではないですか。ここが貴方の家はないですか!?私達とここにいてください。未熟な私は、ガッシュ兄さんから学ぶ事がまだまだあるのです』
ランは目にいっぱい涙を貯めて、必死でガッシュに訴えた。
『このどこが長老様なんだか。できることを君の助けになるなら、やらなければならないのだな。俺にも少し時間をくれ。ラン。どうせ君達は、いや、我々はそう時が立たないうちに請われて、それぞれの道へ行く事になるだろうに、今はまるで親が、突然いなくなった兄弟のように、お互いにしがみついている。誰一人がかけてもいけないと感じている。“この宇宙のどこにいても、君達とは、ずっと一緒なんだよ。過去もやって来たが、今始ったばかりだ。そして未来も共に“それは彼の心だろう』
ランもリゲルもガッシュの言葉に彼を感じていた。
『考えても見ろ。ランもリゲルも、そして少しばかり俺も、とてつもない距離を隔てても、いや、距離を感じずにリアルタイムで、会話する事が当たり前のようになっているじゃないか、遥か遠くではなく、そこにいると感じているじゃないか。リゲルのように、深く精神の底に入ってしまわない限り、コンタクトはいつでも取れる。そうだ、、、、リゲルは、もう自分の歩む道は、決めたのか?』
『また、プライベートだな。俺の星の誰よりも長生きはできるようだ。ここで皆を全て見届けてから、別の道へ行くことも出来るだろう。皆に付き合うつもりだよ。彼はゆっくりでいいと、何度も言った意味が少し分かってきた』
『全てを見届けて、、、リゲル、、、君が一人はいやだな。いや,ここに残るとしたら、周りにはたくさんの次世代のシティの仲間がいるだろうから、今と同じように皆に慕われて、それに君とランはいつも彼といるし。ラン、リゲルに付き合えないのか?彼の家族になったのだろう、きっと長生きだぜ』
『彼から特に聞いてませんが、間違えなく彼がリゲルとずっと居てくれるのですから、心配はありません』
『そうだな、未来でリゲルが来るのを、待っているつもりだが、もしかすると待てずに、心の穴を埋めるために、君に会いに来るかもしれないな。別な俺が、、、なんだか変な話になったな。リゲル、いやだと言って置いたのに、俺を抱きしめたじゃないか!お前は深すぎるんだよ』
リゲルは,涙をにじませて、緑の瞳の色を変化させてガッシュを見つめている。
『いつも、そうやって皆の事ばかり考えている。そのガッシュが、どうして全てを捨てて来る事ができるのだ?到底信じる事は出来ない。捨てたのではなく、全てを背負って来ているのだろう!』
『ラン!リゲルに?、、、』
『いいえ、何も私は、、』
『俺はガッシュに必要を感じれば探る。ガッシュは前も、俺が残った先まで心配してくれていた。いつもかけ離れているだ何だと言っておきながら、人として仲間としてそして兄弟として、俺を受け止めてくれていた。その思いに俺はここに残る事を決めたのだ。彼が戻ることを決めたように。
そのガッシュ自身がどこへ行こうというのだ?皆がひかれて君の周りに集まるのは、ガッシュが皆の光となるからだ。不思議な人だ』
『リゲルは生命に対する愛情が深い。俺はそこまで行かないが人が好きだが、、、でも、大好きな人たち、全てには応えられない。当たり前だがな。どんなに言われても、多くの人を率いるような事はできない。俺が今ここにいるのは、すでに別な道を、歩んでいると言う事だ、、、、。皆の光じゃなくて、俺には眩しい。目を開けていられない、、、リゲルもういいだろう』
『彼が言っていたが、宇宙のあらゆる生命の頂点に今、人がいるそうだ。そのビックマインドがこの世界に来ていると、ビックマインドが彼に影響してコンタクトが取れるまで回復したと、そして今暫くすると帰ってくるまでに彼はなった。俺も無理やり起されたがこうしていられる。ノルドもランも、皆が影響を受けているそうだ。ガッシュ、強く影響を受けたのか?俺はビックマインドと、コンタクトを取れないのかと聞いたが、今は取れないのかも知れないと彼が言っていたんだ。お前ならコンタクト取れるかも、その苛立ちを取り除いてもらえ』
『おい!リゲルの言っている事は、俺にはなんの事か解らないぜ。確かに心に大きく深い隙間があるが、そこは俺以外のビックパワーが出入りする場所か?俺の、、、、、馬鹿らしいな。なんだか気が抜けた、、。もう勘弁してくれ』
『おい!こっちがガッシュを求めているんだぜ。出入りする場所なわけないだろう。お前に引かれて、、』
『リゲル、興奮してテンションが上がっている。すこし疲れた、、、戻る』
『ガッシュ?』ランが心配してガッシュを見ていた。
『あぁ、すこし上がっていた。でもこのくらいガッシュには、、、疲れたって。悪かった。部屋に戻ろう』
『謝るな!リゲルじゃない、俺に問題があるんだ』
ガッシュの部屋に三人で戻ったが、部屋の外にはボスと医長のワイアーが待っていた。
『来ている。どうする、後にしてもらうか』リゲルがガッシュに聞いたが、彼はそのまま部屋の外の二人に話し掛けた。
『待たせてしまってすみません。私が余計な事をし信頼を裏切る事にもなりました。皆さんで立派にやっていけるのです。申し訳ありませんでした。今日は、少し疲れたので休ませて下さい』
と伝えて後は応えなかった。
『ボス、俺が長い時間テンションを上げて付き合せてしまったようなのです。ガッシュを休ませてください』リゲルが伝えた。
『分かった。また来よう』彼らは、センターへ戻っていった。
『大丈夫か?』
『俺はこのままでいい。ランも戻れ』
『、、、わかりました。ガッシュ』
『俺とガッシュ、二人で少し話したいが良いかな。ラン』
『それではリゲルお願いします』ランは、寂しそうな顔をして部屋を出て行った。
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<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 58
- 2008/03/25(火) 13:27:05
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 58
リゲルの苛立ちを和らげたいと言う申し出も、なんとかしたいと思う事さえも”NO”と断られた。
しかし今ガッシュは、リゲルの気持ちに手を差し出した。
『こういう時もある。面倒でややこしくて、単純な生き物さ』
『そうだな』
リゲルもその大きな手でガッシュの手を握った。
『ガッシュ、やっぱり苦しいのじゃないか、、、、俺は必要だと思う事はやるんだぞ。忘れてはいないな。もう少しお前を見ている。どうにもならないと見たら、どんな事もする、深い眠りにつこうともだ』
『おい、だから、、、、、。そうだな、お前に元気でいてもらえるようにする。、、、』
リゲルがガッシュを覗き込んでいる。ガッシュはその緑の大きな目を拒否できない。
リゲルが静かにフォローをはじめた。
『、、、、プレッシャーが高すぎる。そうだ抵抗するな。俺はお前を疲れさせるような、フォローはしない。時間が必要なのだな。無理するな。ガッシュもゆっくり行くんだ。ノルドは俺と生きていくのだから、待たせてもいい。手助けしてくれるなら、俺と二人でノルドのためにお前がしたい事をやってもいい。俺も少しはゆっくりが身に付いただろう。ガッシュも俺に見習う所が出来た訳だ』
『あぁ、リゲルの言うとおりだな、遠回りに物を言うようにもなった。俺に付き合ってくれてありがとう。
お前本当に気持ちいい、楽になったよ。もういいリゲル』
『よかった。俺はあんな風に拒否されたのは初めてだ、繊細なんだぞこれで。ガッシュは拒否して俺はプレシャーをかけたか、二度と嫌だな。俺はコンビ解消するつもりはないんだからな』
『拒否も何も、お前は常時皆を自分から溢れたエネルギーでフォローしているだろうが』
『んじゃ、ランのフォローの練習台にしてやるよ。だいぶ上手くなったが凄いぜ』
『リゲルが凄いって、どんなんだよ。二度と嫌だと今言ってすぐこれか?リゲルに対しては、どうしていいか解らないのだろう。俺ぐらいにはそれなりに上手くやってくれるぜ』
「そうか、ガッシュ、、、ランと俺の事どう思う」
「俺に聞くのはよせって。彼とお前達二人の事で、それぞれにプレッシャーがあるんだろう。そのぐらいしか解らん。お前が少し遊んでやれば、いいコミニメーションになるんじゃないのか?適当に遊ぶんだぞ。お前の遊びは結構怖い」
「はは!遊びが怖いか!俺はいつか外で、思いっきり怖いの皆とやりたいと楽しみにしているんだがな。マジなガッシュも見たいし」
「俺はもういいよ。だいたいリゲルがいるところで、俺までマジになるっていう事態だけは避けたいな。
恒星系の崩壊でも起きるのか?絶対、リゲルがいるところで俺はマジにならん。マジにしている事と言えば、我々の世界を守って欲しいと願う事ぐらいだ」
「お前がマジになっているところへ、俺が見に行くんだろうが」
「そういうパターンなら、しょうがない。見て頂きましょう、助けてくれないのかぁ。ははっ、、、、ノルドが来る」
ガッシュが緊張してきていたのを見て、リゲルが溜息を付いた。
『ゆっくりでいいんだ』
『分かっている、、、』ガッシュの部屋の扉が開いて、ノルドが心配そうな顔で入ってきた。
「疲れたと聞いて、すぐに来たかったのだが申し訳ない。どうだ?」
「最高のフォローでいい気分だ。そっちこそ俺の話の後始末、大変だっただろう悪かったな。なんて顔している。ふふっ!、、、」
「なんだよ、ガッシュ」
「お前無理して全部、心の奥に突っ込んで来ただろう。馬鹿やろうだ、、、、」ガッシュの声が詰まった。
「ガッシュは、ある意味ランより鋭いだろ、ノルド」
「ランはまだ子供のところがある。今のところは俺の経験が勝っているだけだ。でも役には立たない」
「なぜそう思うんだ。ガッシュ。役にたたない何て事はない。皆お前に惹かれるのはそのためだろう」
「あぁ、、、今日はもう許してくれ、リゲル。ゆっくり行くから」と言うガッシュをノルドが、見つめていた。
「ガッシュ、大丈夫か?無理しているのは俺の為だろう。何も俺は急いでいないし、リゲルに捕まったのだから安心してくれ。お前が今無理して星へ帰る必要はないんだ。いつでもいい。何か他に急ぐ理由があるのか?」
「リゲルがうつったと言いたい所だが、俺よりゆっくりで後から付いて来てくれている。急ぐ理由か?ノルドを何とかしたいが急がないと、俺が間にあわない気がしていた。たぶん逃げたいだけさ、、、」
「ガッシュが本当にそう思うのなら、俺達みんなで行こう。どこへ行く?別の銀河でも、連れて行くことぐらい出来るぜ。この宇宙のどこでも、引っ張りだこだろう。ここはもうすぐ優秀な人材が集まるようになる。すべて彼がコンピューターに情報は入れてくれている。後は使いこなすだけだ。
俺達はどこへでも行こうと思えば行ける。ガッシュ俺が別の世界でやろうと思った事を、皆で行ってやってもいいんだ。俺は彼の所へランを連れて行きたいし、ガッシュとノルドの抱えているものをどっかに捨てて来たい」
「彼は戻ってくると言っていたのにか?」
「あぁ、もともと俺はせっかちだ。ガッシュに鍛えられて、少しはましになったランを連れて行きたい。
ガッシュもノルドも、彼が癒してくれるならそれでいい」
「ランを彼にという思いは凄いな。でも彼はコンタクトが取れるから、全部わかっているだろう」と、ノルドが言った。
「あぁ、そういう意味ではない。彼はランが別な飛躍をする為の時を待っている。彼と触れ合うそのためにだ。それに彼は、ガッシュに呼ばれて戻ると言ったのだろう、ガッシュのいる所に彼は来る。
だから俺達も、いや俺もがッシュと逃げてもいい。ランは彼に合わせた後なら、どこからでもシティぐらい簡単にコントロールするだろうし、ここにいなくては、ならない事はないんだ」
『どこへ行くのもいいが、ノルドもリゲルも、そんなに俺を、、、、、。今日は最初から、、』
ガッシュの顔が、青ざめてきて脂汗をかいていた。
「なんだよ!」
「ガッシュプレッシャーが異常に高い、さっき少しフォローしたのだが、なぜなんだ?俺がコントロールした方が良いか?」
『許してくれと言っている、も、う、限界だ、、、、』
その時、遥か遠くの銀河から、彼のパワーがガッシュを包み込んだ。
『大丈夫かガッシュ!君がこんな時に飛んでくる事が出来なかった。遅くなって苦しませた。申し訳ない』
『誰も、、悪くはない』ガッシュの顔に苦痛が浮かんだ。
ノルドは顔色を変えてガッシュを診ようとしている。
「俺の把握も頼むぜって言っていたが、ずっと調子悪かったのか?お前完全に隠していて、俺には、、、」
「ノルド、ガッシュは俺にもガードを固くして耐えていたんだ。俺がガッシュを追い込んだのだ」
『リゲルじゃない、、、、、俺にとって、今日はそういう日だった、それだけだ、、』
『ガッシュ解った。私は解った少し休んで』
彼がガッシュを眠らせた。
次第にガッシュの顔色は良くなり、安定した状態で静かに休んでいた。
彼のフォローも止まったが、ガッシュの側に彼の思いがそのまま寄り添っていた。
『リゲルの未来を心配していたな。ガッシュ自身の事と置き換えて、君はもっと苦しい思いをするに違いないと、ガッシュが乗り越える事で、背負う物の大きさは違っても、君も乗り越えて欲しいと思っていたのだろう。心の奥でガッシュはちゃんと分かっている。リゲルの優しさを誰よりも分かっている。
リゲルが一人長く生きてくなら、これから受け入れて、いかなければならない事の重さも、彼なりに苦しいほど分かっているから、何もできない事にも自身に対して悔しさと、苛立ちを感じていたのだろう。
ガッシュはそうやって、ノルドも自分の星の人の思いも背負い込んでいる。いい兄貴をもって幸せだな。なんて人間らしい、、、。ガッシュは、私とリゲルが元気で戻るまでと命がけの強い願いを持って、この世界を負の力から護るつもりでいたのだ。一人の人間の背負うものではない』
『はい』
短時間でガッシュが目覚めた。
『ガッシュ、もう大丈夫なのか?』
『心配をかけました。皆の思いがあまりに、、、。目が醒めました』
なんとも言えない顔でガッシュは、彼とコンタクトをとっていた。
『忘れていた事を思い出しました。皆に伝えなくてはならない事がたくさんある事を』
『ガッシュらしさが蘇って来たね。良かった。ガッシュ君に伝えたい事があるが、もう少し後のほうが良いか迷っている』
『もう大丈夫です。聞かせてください』
『ガッシュの経験した事は、リゲルやランも少なからず体験はしている、共に逃げる事は出来ない。
だから彼らにも伝えたい。私とビックマインドの思いであり、”ビックマインドと私と君の共通のものだ”と言う事だ。
”それぞれに同じ苦しみを抱えて生きている人として、貴方達を見つける事ができたことが嬉しい”と。
ビックマインドの受けた傷は、20数億の命と共に大きなダメージを与えた。それが今も現実的なものとして命を脅かしているようだ。、、、、、残念だ。それこそ宇宙の奇跡を願うばかりだ。
リゲルやランとはガッシュは違う。だが私と君も共通のものを持ち人々の為に生きている、だから君の思いは私に届くのだ』
『貴方とビックマインドと、俺が同じ、、、。』
『そうだ、共に乗り越えていきたい。これからも決して逃げる事は出来ないが、一人ではない。そしてガッシュは、逞しい生命力の人だ。それがどれほどの事か分かっていたか?リゲルと苦労しろと言う事ができる人がガッシュなのだ。他にはいない。これからも、リゲルとランを頼む』
ガッシュはあまりに突然の話に、自分の事とは信じられない思いで、涙が止まらなかった。
『そしてリゲル、私がビックパワーの生命の一部を感じた時、あまりに君のもつパワーの特長に近い事に驚いてしまった。ビックマインドは、”リゲルに会いたかった、、、、でも君の能力は、私の近くまで暴走してく。リゲルをコントロールしてあげたくとも、今は側にいる事も君を守る事も出来ない。
それは肉体の崩壊を意味することになってしまう。リゲルはまだ若く、生命に対して愛情が深い、人として触れ合う事が人もリゲル自身も癒す。だが君の持つパワーの巨大さの為経験するであろう事に一番心を痛めていた。しかしリゲルには皆がいると、、、リゲル共に生きよう』
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- 小説・文学
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 59
- 2008/03/28(金) 00:59:28
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 59
セントラルシティの居住区新設及び、主な公共の場所となる所の、拡張は着々と進んだ。
すでにメディカルセンターは、シティから切り離され独立し、宇宙空間に浮んでいた。
周辺の星々から集まってきた優秀な新メンバーが、新たなカリキュラムに則って、スタートをはじめていた。
リゲル、ガッシュ、ラン、ベガの星からも新規のメンバーが、未来への大きな目標と夢を持って、集っていた。
ランは定期的に休みを取って、星へ帰り長老会議にも出席していたが、リゲルから彼の隠れ家へ行ってみないかと誘われた。
すでに何時でもコンタクトは取れるのだが、彼から二人で一度遊びにこいと言われていたのだ。
「ラン、いいなぁ。ビックパワー3人か、彼に会えるといいな」
「まだ彼は、向こうにいますから、会うのは無理かと思います」
「彼の隠れ家だろう、きっと君たちを、出迎えてくれるだろうよ」
「なぜガッシュは、彼の事を」
「そう思うのだ。きっとそうだろうとな」
「向こうから伝えるよ」リゲルが、ガッシュに近づいてきて、その長い手を伸ばして、彼の額に触れた。
「あぁ、楽しみにしている。彼が喜ぶぜ。リゲル行けると良いな。ランも、嬉しいだろう。お前いいなぁ。
三人で、とんでもないパワーでくつろぐんだろうな。リゲル伝えるのは、適当でいいぞ。
そんなのに俺は、ついていけないからな。まぁ、いない間に、大いに君たちの星の後輩に、いろいろ伝えておくから」
「なんだよそれ。ガッシュの事は、俺が一部始終見張っているからな。変な言動及び行動はしないように!」
「兄貴に命令か?やばいと思ったら、止めにくればいいだろ。リゲル、珍しく触れたのは、なぜだ?」
「俺がいなくて寂しくならないように、触れてみただけだよ」
「ははぁ〜?お前、勝手にどっか行くなよ。行く時は、足手まといでもみんな一緒だ、、、分かったな」
「変に考えるな、ランと彼の所に行くだけだ。向こうの事を伝えるのに、パワーが高いだろう。
強く影響受けないように、適当にボケていてもらおうと思ってさ。はははっ!」
「ひでぇ〜!」
リゲルとランは、午後から、彼の星へ向かった。
輪の中にある宇宙港から、メッセージが入った。
[お帰りなさい。ラン様、リゲル様。直行でお住まいの方でよろしいのですね]
「OK、ありがとう」
「随分簡単になったな」
「ええ、私と彼は、どこへでも自由に入る事が出来きるようになりました。さぁ」
彼とランの家の裏にシップを置いた。
「早速、行くか?」
「エトリア山ですね。行きましょう」
『ミントリア湖が、綺麗に輝いているな、山頂へ行く事は出来ても、その先だな問題は』
「うわぁー久しぶりだ。ここからの景色はさすがに高い」
「ランも、ここは来た事があるのか?」
「いいえ、彼が暫く留守をして戻ってこられた時に、ここにいるのを何度か見ているのです」
「そうか、ここで彼は、ランの星の世界に入るための調整をしていたんだよ。ここで、ゆっくりしていると
大飛鳥がやって来るから、急ごう」
いま来た、外側を見ると、この星最大のミントリア湖と、この山の周辺に広がる広大な森、遠くにも山々が見える。
「下へ降りるのですか、ここは、いつも濃い霧がかかっていて、登山者を受け入れない所ですが、、、あぁ」
内側を見ると、外から来る者を拒むように、霧がかかっていたが、急に晴れてきた。
そこに見えてきたのは、急な崖になっていて下の方に、森と湖が見える。
遥か昔に火山が爆発して出来た、深いカルデラになっていた。
現在は、ここは、保護区になっていて登山者もいない。
「ラン、彼が迎えてくれているようだぞ。湖まで行くぞ」
「はい」
リゲルとランは、湖のほとりまでやって来て周りを見回したが、家らしきものは、見当たらない。
「ラン、彼の家は、この近くだった。彼の隠れ家は、多重異空間のようなものらしい。
俺のガードを外すぞ。バリアでもしっかりしておけ」
「バリアって?」
「冗談だよ。俺がランを確保している。いいか?」
「リゲルの具体的なパワーの情報は、それほどありません。私が知る範囲で、うわぁ!
空間がゆがんで、、、こんな、、、」
「ラン、まだまだ行けるか?」
「これ以上は、惑星ユールン以来です」
「そうだな。よし、最低このくらいに、してもらわなくてはな。、、、、!やはりここでよかった」
「あっ!本当に来る事が出来たんだ、、、」
ランは、興奮して彼の家と周りを見て驚いていた。
「あの、先ほどと周りは変わらないですが」
「いいんだよ。そういうところだ。さぁ、入れてもらえるかな?」
リゲルは、家の壁の前に立った。
[ようこそ、リゲル]と声がして、何もない壁面に筋が入って、入り口が開いた。
『やっと、ランを連れてきました』とリゲルが伝えた。
ランとリゲルは、奥のリビングへ入っていった。前と同じように、湖と森と山がまるで絵画のように美しい。
[失礼致しました。リゲルとランのお二人ですね。近時かお出でになると伺っておりました。どうぞおくつろぎ下さい]
「彼は、戻っていないようですね」
「あぁ、まだね。ラン、どうぞ座って、くつろいで。ふふっ」
リゲルは、リビングの床に座って、テーブルの上に用意された、飲み物を手にとった。
「リゲル、ずっとそんなに高いテンションで?」
「はははっ、彼といた時は、もっと高かったけどな。いつもシティで皆に合わせているだろう、
自分にとって普通の状態が、二人ともよく分かってなくて、気絶しない程度にガード外せって言われて、
さっきよりも、高い状態にしたんだぜ、そうしたら過小評価だなって彼が笑って、適当にあげたら、
ここを壊す気かって、二人で笑った、とんでもないよな」
「はぁ、まるで桁が違います。こんな状態で長時間いたことはないから、、、」
「はははっ!不安か?ラン、ハイパワーも安定しているよ。まだ彼が来ていないから、ここを壊したら大変だからな、
今は、俺の中だ安心しろ。ガード外してみろ、ランはどこまできたんだ?」
「リゲル、初めてだと、いつも叱られる結果になるのですが」
「あぁ、徐々にしてみればいいだろうが」
「ふふふっ、いい感じだ。怖がっていないで上げてみろ、、、?俺の心配か」
「リゲル!そんなに高い訳がないです。でも、、、」
「そうだな、経験がないという意味では、一緒だが、俺とはちょっと違うし、
お前、適当でいいんだよ。自分が自由でいられる感じの状態にしていて、大丈夫なんだここは。
ガッシュが驚いているよ。やはりランは、あとは身体だ。どうだ、気分は」
「自分が自由でいられる感じですね。不思議、、、いい感じです。リゲルに合わす事が出来なくてすみません」
「ラン、お前って本当にいいなぁ。俺に合わすって、一度試しに付き合うか?彼がいる時じゃないとできないが、
空間調節をする必要があるらしいからな。ガッシュが、もういいってさ。はははっ!」
「くくくっ。はい、しっかり食べて帰ります。リゲルにも、この間来た時の、料理食わせてやれって」
「そうだ。俺にも、うまいもの食わせろよ、ランは、本当は大食いらしいから楽しみだ、、?!」「外だ!」
「!!彼だ、、、」
リゲルとランは、リビングから、バルコニーへ出て、湖のほとりに立っている、彼の所へ飛んでいった。
「ラン、よく来たね。リゲルありがとう、くくっ!二人とも随分、高い。
生き物達が寄って来られないよ、少し下げて」
彼は、ランを見て嬉しそうに笑っていた。ランは彼を見上げて、濃いブルーの瞳に涙を貯めていた。
彼がランの顔の高さまでしゃがんで、瞳を覗き込んで話し掛けてきた。
「待っていたんだよ。私の家族ラン。ここは私の世界とランの世界への、入口のようなものだ。
いつか来てくれると思っていたけど、早やかったね。随分逞しくなった。本当に嬉しい、、、ガッシュありがとう」
「他の銀河にいたのに、わざわざ来てくれたのですね」
「こちら側のどこにいても、ここがもう一つの家なわけだから、度々帰っている。わざわざではないんだよ」
「そうですね。ここは貴方の星です」
「私は今までと何も変わらない事をしている、ランや皆が多分そうだと思っていたとおりだよ。
向こうはもう大丈夫だ。たまに顔を出そうとは思っているけれどね」
彼の側に、白鳥達が挨拶に来た。湖では魚達が跳ねている。
「私の家族、ランだ。うん、嬉しい」彼が、生き物たちにランを紹介していた。
澄んだ空気に、森の木々の香りと、今満開に咲き誇る白い花の群生から、立ちのぼる甘い香りを乗せて湖の湿気を含んだ風が、緩やかに吹いている。
「向こうは大丈夫って、戻ってきてくれるのか?」
彼はリゲルを見上げて、「一緒に帰ろう、リゲル」
彼の懐かしく、暖かく生命をいとおしむようなパワーが、リゲルとランを包みこんだ。
「夢のようです。来てよかった、、、皆どれほど喜ぶか」
「ここに戻った事は、星の皆に伝えた。トゥーにも皆にも、本当に心配をかけたね」
彼は、家の中へ移動して、こっちへと手招きをした。
『ガッシュ、皆に伝えたか?はははっ!ベガが、泣いているって』
『シティにも挨拶をしたよ。ランとガッシュは、よくやってくれた』
シティでは、ガッシュとベガが、宇宙空間での訓練を一時止めて、シティの喜びの声に応えていた。
『ノルド、やっと皆元気で戻ってくる。何とかここまで来たな』
『皆良かったって、さっきから大変だよ。ガッシュ、嬉しいな、こんなに早くこの日がくるなんて。
だが、まだまだゆっくり行くんだぞ』
『分かっている、それぞれにゆっくりだな、ベガ』
『そうね。ガッシュ、ノルド。実は話が、あるんだけれども、、、。ガッシュ、彼らにも伝えられる?』
『ベガは、彼を感じるか?』
『ええ、、、そうね。皆さん聞いて下さい。昨晩、部屋に戻ったところ、感じが違うのです』
『ベガ、ビックマインドだよ、貴女の左手の、金の腕輪だ。ここから良く解る』彼がベガに直接話し掛けてきた。
『やっぱりそうなのですね。すごいのです。違うとは分かるのですが、
なんだか信じられなくて貴方か、リゲルかと思って、、』
『帰ったら、皆に見せてくれ、ベガ。そう、ガッシュに触れさせて欲しいが、いいかな』
『分かりました』
ガッシュにもベガにも、いつも見ている宇宙が今、一段と綺麗に星々が輝いていると感じた。
「リゲル、ラン解るか?ベガの腕輪」
「はい、意識していくと、突然すごい広がりを感じます」
「なんだベガ、すごいの貰ったな。彼女、あんなのしていて大丈夫なのか?」
「彼女に合わせてあるようだね。使いこなすようになったら凄い事になるだろう。
触れたり感じたりする人によって違うようだね。帰ったら見せてもらおう。
少し影響してくれたおかげで、こうしてまた、皆にあえるだけでも嬉しいのに」
「ところでラン、ガッシュが嘆いていたが、だいぶ逞しくなったじゃないか。少しは食も進むようになったのかな」
「はい、毎日トレーニングをするようにしています。今度リゲルに遊んでもらう事になっているんです」
「はははっ、それはいいな。リゲルと遊ぶのかぁ、私も入れてくれ」
「えらい事になったな、ラン、がはは!」
「彼と遊ぶ事に関しては、私の方が先輩ですよ。りゲル」「確かに!」
「おい、リゲル、ランをいつまでガードしているんだ?ラン自由にしていいよ」
「はい!」ランの瞳が輝いている。
「ラン、だいぶさっきと違うぞコラッ!」
「彼が戻ってきたし、さっきは、壊さないようにって、リゲルが言っていたから、、、」
「くくくっ、ここは私の所だ、大丈夫」
ランが目を瞑って、自分を解放し始めた。
『リゲル、今度は違う、ふふっ、来るぞ!』
ブワッ!と、エネルギーの拡大が起こった。
「ラン、お前のパワーの質が違ったぞ!何だよ。凄い事になっているな」
「情報を頂いたので展開してみました。これなら、あまりあとで影響なく、上げられると思います」
「なるほどそれは、お前のためにいいな。さすがにランだ」
「くくっ、リゲル、まだまだ入口だよ。ランは、面白いんだ」
「ははは〜!面白いのか、いいなそれ!」
「なんですか、人を面白がって」
リゲルと彼は、嬉しそうに笑っている。
「ラン、一杯まで上げてみるか?」
「あ、、、はい」
「素直な奴だ。まるで信頼が違うな。ここを壊すなよ、はははぁ〜!」
ランのパワーで空間に歪みが生じて、バリバリと音がしていた。
「ふふふっ、リゲル、もう少し行くよ」彼はリゲルを見て、笑いながら、空間調整をしていた。
「おい、すげえな、、、、、ラン、大丈夫かよ」
「まだ、いいのか?」リゲルが真面目な顔で、ランを見ていた。
「もういいかな」と言いながら、彼はランの身体に触れて、一気に自分のバイオ・エネルギーに転換し、彼とランは、光に包まれて見えなくなった。
次の瞬間、「今は、こんなもんかな、、、」と声が聞えて、彼がソファーにランを寝せていた。
「心配ないリゲル、あまりに身体がついてこなくてこれじゃ、困るな。少し見合ったものにできればと思ったが、今のランではこのぐらいだな」
「すげぇ。こんな事もできるんだ。ランの身体が、ひと周りでかくなったかな」リゲルは驚いてみていた。
「ランが起きたら、ちょっと遊んでみるか?少しは、リゲルと遊べるようになったと思うよ」
「確かに面白い!、、、ガッシュがメチャ喜んでいる」
『ガッシュ、ランが帰ったら、また面倒を見てやってくれ。ランは、まだまだ君には、かなわないよ』
『ガッシュ、逃げるなよ』彼とリゲルが大笑いしていた。
「あぁ、やっぱり貴方がいると違う。俺達に、もう少し付き合ってくれるのかな」
「リゲルには、ずっと付き合うよ。一番手を焼くがな。君が休みを取るようになったのと同じように、
私も、ここに暫くいない時もある。追っかけてくるな。どうせ未来までも、ずっと皆と一緒だ。
もう分かってくれたよな。出会いが増えて、忙しくなる楽しみだ」
「分かっている、ありがとう。ガッシュが、安心してくれるな」
「ところで、リゲルの体調はどうなんだ?」
「ゆっくりだから、ゆっくりさ、貴方は?」
「ゆっくりか、そうだな。私は、ん?もちろん調子は、良いに決まっている。リゲルと二人で苦しんだものは、もう私には存在しない」
「本当か、よかったぁ!それならよかった、、、」
リゲルは自分のせいで、彼が命を落とすかもしれなかったと思っていた。その言葉をどれほど聞きたかったか。
巨人の美しく輝く緑の目には、涙がいっぱいになって今にもこぼれそうだった。触れようと手を出したが、一瞬躊躇した。
彼は、リゲルを見上げて頷いた。
リゲルは、そっと彼に胸に触れてから額にも触れた。リゲルの目から涙がボロボロ零れ落ち、
彼の身体を、リゲルのパワーが包み込んだ。
『リゲル、、、君のパワーに抱きしめられて、最高にいい気分だよ。ありがとう』
暫く二人で外の山々と広がる緑、足元の湖の景色を見ながら、これからの事を確認していた。
静かなコンタクトであった。
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに> 60
- 2008/03/28(金) 01:10:02
<遥か時の流れ、一瞬を生きる生命としてここに>60
『ランは、どのくらい寝ているのかな?』
『声をかけてみればいい』
「ラン、ラン!」リゲルが、座り込んで顔をランに近づけて、声をかけた。
「、、リゲル!!ビックリしたぁ!大きな緑の瞳が、いきなり覗き込んでいるんだから」
「そうか良かった!脅かそうと思ったんだから、ふふっ」
「あぁ!?」ランは、自分の変化に気がついて、また驚いていた。
「はははっ、相変らずだな、リゲル。ランどうだ?」
「どうって、あの、、、」ランは、どう説明していいか分からないでいた。
「だから、どうなんだよ!新しい情報は、うまく組み込まれたのか?」
「あぁ、とってもいい感じです」
「はぁ〜?情報の整理は、もう少しかかると言う事だな。はははっ!」
「さすがにリゲルだ。くくっ」
「もうちょっと待ってやるな」「え?」
「おい!しっかり起きろ。遊んでやると言っただろうが」
「はい!もう大丈夫です。リゲル」
「まだだよ。ばぁ〜か、あせるな。身体はひと回り大きくなったが、それじゃガッシュに怒鳴られるぞ。
俺はゆっくりモードだが、ランのまだまだ、先にいるんだよ」
「リゲルは、腹減らないか?適当にオーダーするよ」
「俺は、なんでもいい!遊んで欲しかったら、ランも少しは入れろ」
ダイニングルームの方では用意がはじまって、暫くして[ご用意ができました]と知らせがあった。
「お〜!凄い量だぜ。これ3人分じゃないだろうがぁ」リゲルは嬉しそうに、ランを見て言った。
三人での、めずらしい食事風景だった。相変らず食欲旺盛のリゲル。
ランは、まだ食欲が完全復活ではないにしても、彼やリゲルと一緒に楽しく食事をしていた。
「よく食うじゃないか、よかったな」
「くくっ、これじゃ、まだだな。ラン」
「なんだラン?すげぇ、大食いだったんだ。少しは身体にまわせよ」
「ガッシュと、まるで同じ事を言っている。はははっ」
食
事も終って、リビングに戻った所で、リゲルは、ニヤニヤしながらランに言った。
「さて、少しリラックスしてもいいかな。ラン?」
「くくくっ、リゲル適当にな」
リガルが、ガードを外した途端、大きく空間がゆがんだが、彼がすぐ調節をした。
「リゲル、壊すなよ。ラン、大丈夫か?ふふっ」
「、、、、、」
「おおっ、ラン反応が良いな!でも二人で上げたら、彼に負担が大きいだろう」
「いいや、大丈夫だよ、しかしランが、言葉が出てこないじゃないか、もう少し下げろ。ふふっ」
「分かった。ラン、ここでしかできない事をやっているんだよ」
「、、、フゥーッ、何でもいきなり過ぎます。少しリラックスと言ったじゃないですか」
「だから、少しだよ」
「少しって、いったいリゲルは、どうなっているんですか?」
「だから、ユールンの時は、俺が苦労したんだよ。お前が側にくっ付いているし、
俺が、ランを支えているにもかかわらず、いきなり跳ねるし。まぁ、あの時のランのパワーで、数千人の、ほとんどが一瞬に回復したんだがな。星を黙らせるには、側に生命体がいない状態で使うハイパワーが必要なんだぜ。周辺のあらゆる生命を支えながらやる身にもなってみろ。ラン緊張で切れる寸前だったから分からなかっただろうけど、かなり危なかったんだぜ」
「すみませんでした。リゲルの事をあまり知らないのに、、、」
「それはお互い様だな。それより、ランのあの時のパワー、ちゃんとコントロールできないとあれは、使えないぜぇ。俺がグラッと来たのは初めてだからな」
「リゲルがグラッと来たって、引き込んだのか?呆れた奴だな。ラン、それはまずいぞ」
「貴方の<ON>より数段酷い!二度とごめんだ」彼は驚いた顔をして、ランを見た。
「そうか。それは、かなりのもんだな。くくくっ」
「リゲル、、すみませんでした」
「ははっ!謝ってばかりだ。今度からやる時は言え、引き込まれそうな人ごとガードをする」
彼の座っている前に、ランを呼び彼の額に触れて、
「ラン、ここなら大丈夫だから、その時のパワーを、思い出せるか?」
「今、ここで?冗談だろ」リゲルは迷惑だと言う顔をしている。
「大丈夫思い出すだけだ。リゲル、ガッシュにもさせていたな、ランばかり驚かしているんじゃない。くくくっ」
「分かった。ガードしろと言う事だな」
「貴方やりゲルの、負担にならないのですか?、、、、思い出すのですね」
彼は頷いて応えたので、ランは心配していたが、ユールンの、あの時の事を思い出して、さらにテンションが高くなった。
「、、、、、、なるほど。でも、もう君は、人を引き込む事は無い。初めてだったから、自分の中にある不安がリゲルや他のメンバーに、影響したのだろう。リゲルに一番強い影響が出たと言う事は、ランは、リゲルを一番信頼していたと言う事だよ」
「えっ!そうなのか?不安でしがみ付かれて、フラッと来たわけだ。とんでもない奴だ。まいったな」
リゲルは少し下げて、テンションが高いままのランに抱きついた。
「リゲル!もういい加減にして、、、」
「またか。くくっ、おいおい!リゲル、そのくらいにしてやれ。今日はランの最悪な日だな」
「だって、ラン可愛いじゃないか。なるほどOKだ。あれを使いこなせたら、彼の次に人を癒す力のあるのが、ランになる。後は上手くなればいい」
リゲルが、瞳を輝かせて、ランに影響していた。
「、、、離して、フラフラする」ランが、リゲルの顔を見上げて言った。
「あはは、どだいぶ長い時間、俺のパワーに付き合えるようになったな」
「付き合えるじゃなくて、無理やりです」
『座れ』リゲルはランを離して座らせた。
「なんだこれからだぞ、マジに遊ぶのは。ガッシュに助けてと言ってみるか?」
「いいえ」
ランは、まっすぐに彼を見つめていた。
「ハイハイ!そのとおりでした」
「、、、それにしても貴方は随分、前とは違っている。さっきと変わらない状態のように見える、、、」
リゲルも不思議そうな顔をして、彼を見ていた。
「君達のパワーは、十分気持ちがいい。、、、。リゲルの中にある、私に対する不安が取れただろう」
「貴方を苦しめた、それをプレッシャーに感じる事から、開放された。俺も助かった思いがする、、、
たとえ自分が今後、どうなろうとも安心していられる。それは何より、俺の力となる」
「リゲルは、繊細だからな。みかけによらず!リゲル、今後、どうなろうともは無いんだぞ。皆一緒だ」
「ふふふっ」ランも、リゲルを見上げて笑った。
リゲルは弱く静かにランをフォローしていた。
「ランが高いからって、強すぎたな。もう大丈夫か?」
「はい、リゲルは、とても気持ちいいです」
「あのなぁ、とても気持ちいいですじゃなくて、ランも上手くなれよ。凄いものを持っているんだから。
ランは確かに、これから面白いな」
「今日は、ここでいいのかな?滞在区へ行ってもいいが」
「ここは、自由でいられて、、、こんな感じは初めてです」
「ラン、向こうで影響ないように戻すのに、結構神経使うんだぜ。だからそう長くは、いられないのさ」
それから夕日が落ちて、空に流れ星が見えてくるまでの間、ランと彼は、コンタクトをとっていた。
ランは、彼の瞳に吸いつけられたように、時折、輝きを増して見入っていた。
「ランの特訓に来たみたいになったな。ふふっ」
リゲルは、シティでの通常の状態に下げて、バルコニーへ出た。
幾重にも重なる輪が美しく輝き、金色に輝く小さな流れ星が無数に飛んでいる。
そこかしこから、虫の音が聞えた。湖の対岸は、霧がかかって幻想的な風景だった。
バルコニーの手すりの上に、ふと目をやると小さな虫が、止まっている。
暫くすると、リゲルに話し掛けるように、その虫が音楽を奏ではじめた。風が僅かに吹いている。
リゲルは、ハッと気がついて彼に礼を伝えた。
『俺の星の、空気をありがとう』
『リゲル、休みを取る事にしたと、言ってなかったかな?まだ体調が完璧じゃないのに、常時そうやってフォローしていては、いずれまた、深い眠りにつく事になる。中へ入って休んで』
『分かったよ』
リゲルはバルコニーから、部屋へ入るドアを、頭を低く下げて入ってきた。
ソファーに寄りかかるようにして、足を投げ出して床に座った。
「貴方の寝室は、またこことは別もので、さらに自由でいられるって言っていたが、ランを連れて行かないのか?」
「今回は、このぐらいで十分だ。なぁラン」
「私はもうこれ以上無理です。リゲルは?」
「リゲルは、完全には体調が戻っていないから、連れて行くわけにはいかないんだよ」
「あんなに、めちゃくちゃなパワーでですか?」
「そう思うか?、、、ゆっくり行っているんだ、しょうがないだろ」
「、、、、さっきまで高すぎて分からなかった、少し乱れがある」
「リゲルを、少しフォローしてみるか?」
彼がランを見て笑って言うので、リゲルが慌てて止めた。
「やめろ!俺、素直に休む、もう寝る。ここでいいだろ?ランは、他の部屋借りて休め」
「リゲル酷いな。だいぶ上手くなったって、前に言ってくれたじゃないですか」
「フォローが必要なほど、下がってないだろうが!外の虫の音を聴きたくて下げたんだぞ。また抱きしめてほしいのか?!」
「ははははぁ!リゲルの苦手は、ランだったのか?」
彼が大笑いしながら、リビングの照明を落とした。間接照明のほのかな光だけになり、外の輪から出る、無数の金の流れ星が、尾を引いていくのが美しく見える。
「綺麗だなぁ、、、」
早朝、空気がまだ冷たいうちに、彼の家を三人で出て、山頂へ向かった。
「さてと直接、輪へ行くか?それともホテルで、朝食か?」
「昨日、かなり食ったから、まだいらんな」リゲルは、ランを見て言った。
「輪へ行きましょう!」
「元気だな。OK、楽しみだぜ、ラン。覚悟しろよ」
「リゲル、お前は、適当にするんだぞ、無理するな。お前の遊びは、無茶苦茶やるからな」
「あぁ、ゆっくり遊んでやるよ」
「じゃ、このまま行こう」
彼らが輪で遊んでいるのが、宇宙港だけでなく、地上でも分かるほど派手なもので、
星の人々は、彼の相変らずさに、多少呆れながらも大変な喜びで、この事を受け止めていた。
ランは前日に彼とコンタクトを取ったことで、情報の処理も一段と飛躍し、素晴らしい判断力と動きを見せた。地上に戻るために、例の緑色に変化する、ヨークの星で美しい景色を見ながら、調整し戻る事にしたが、以前のことがあるので、リゲルは、彼の事が気がかりだったが、それは心配するほどの事はなかった。
その日は戻るとすぐに、彼とランのために、緊急に長老会議を持ち、ランの変化のしように皆が驚きの声をあげたが、
彼の変化には、気がつくものはいなかった。
会議の席上最長老のトゥーは、ガッシュの功績を称え、彼に再度伝え、それは会議出席者一同の声となった。
この間リゲルは、会議はいいから、ガッシュの言っていた、上手いものを食わせろと言う事で、
思う存分、滞在区のホテルの特別室で食事をとっていた。
彼からリゲルの好きな物をどんどん食べさせてやってくれと伝言が入っていたので、魚料理と果物をふんだんに使った料理とデザートにリゲルは大喜びだった。
『美味〜い!やっぱ俺は魚と果物だな」と一人高級料理を平らげていた。
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